日本陸軍 九八式 4屯牽引車 シケ
「日本陸軍 九八式 4屯牽引車 シケ (プラモデル) (ピットロード 1/35 グランドアーマーシリーズ No.G022 )」です
●「日本陸軍 九八式 4屯牽引車 シケ」です
●太平洋戦争時における帝国陸軍の装軌式中型牽引車「98式 4t 牽引車 (シケ)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●小型の車両ながら、迫力在るフロントグリル形状により大きな存在感を持つ「98式 4t 牽引車 (シケ)」を再現、帝国陸軍の車両らしい武骨なフォルムが表現されています【 「98式 4t 牽引車 (シケ)」について 】
●1920年ごろから自動車の能力が発達、馬曳き方式よりも牽引能力が高い牽引車の登場により、火砲はそれまでとは異なる高い機動力を持つようになりました
●帝国陸軍も砲兵の機械化に熱心で、多くの火砲牽引車を開発、運用していました
●「98式 4t 牽引車 (シケ)」は、75mm機動90式野砲を牽引する「94式4t牽引車(ヨケ)」の後継車両として開発されました
●「94式 4t 牽引車 (ヨケ)」は、牽引能力は高かったものの、信頼性が低く、戦場での故障車が続出していました
●「98式 4 t牽引車 (シケ)」は、この点を改良するために開発が進められ、「94式 4t 牽引車 (ヨケ)」では露出タイプの板バネ式サスペンションを使用していましたが、これを内蔵タイプのスプリング式へと変更、履帯も「95式軽戦車」のものを流用しています
●また、オーバーヒート対策によりエンジンの冷却効果が高められ、これらにより高い信頼性能を持っていました
●同車は、砲兵部隊の主力牽引車両として活躍、各戦線で使用されました
●ただし、帝国陸軍はこのような補助車両に資材、予算を多く使用する余裕は無く、同車は常に絶対数が不足し、当時の日本の国力の限界を示していました
●なお、「94式 4t 牽引車 (ヨケ)」の「4t」は自重を示しており、牽引能力は「2t」となっています
【 「日本陸軍 九八式 4屯牽引車 シケ」のキット内容について 】
●この帝国陸軍の装軌式中型牽引車「98式 4t牽引車 (シケ)」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「98式 4t 牽引車 (シケ)」をシャープに再現、武骨なスタイルと、装軌車ならではの存在感が表現されています
●同車は、火砲牽引用の車両ですので、ピットロード社製「日本陸軍 38口径 75mm 機動90式野砲」などを牽引すると、より雰囲気が演出できます
●「98式 4t牽引車 (シケ)」は、車体下部、ボンネット部、キャビン部の3ブロックで構成されています
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは別パーツです
・ 牽引装置は5パーツ、リール部分は4パーツで構成されています
●履帯は、ラバー製のベルト式履帯が付属しています
・ 履帯の接着には瞬間接着剤を使用します
●ボンネット部は、フロントグリル部、左右本体部の3パーツで構成されています
・ 前照灯の基部は2パーツ、本体は1パーツで構成
・ 前照灯のガラス部はクリアーパーツとなっています
・ 陸軍章、フック、ボンネットの固定具がパーツ化されています
●キャビン部は、一体成型された床面に、座席、弾薬庫を取り付ける構成となっています
・ フロントウィンドーは、枠の部分が一体成型され、ガラス部は付属の透明塩ビ板を使用します
・ ワイパー、サイドミラーなどは別パーツです
・ 運転席部分は、変速レバー、操行レバーなどのレバー類、各種ペダル類が別パーツにて再現
・ メーター類はデカールで再現します
・ 座席部分は、座席本体とサイドパネルで構成されています
・ 弾薬庫は、各パネルを貼り合わせる箱組み方式です
・ 折り畳んだ状態の幌のパーツが付属しています
●前照灯、尾灯を再現するクリアーパーツが付属
●マーキングは、帝国陸軍の1種類の塗装例が説明書に記載されており、マーキング指示に基づくナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
●完成全長 : 112mm
●2011年 完全新金型
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【 「日本陸軍 98式 4屯牽引車 シケ」のワンポイント】
●キットには、ベルト式履帯が付属していますが、この車両は履帯が露出したタイプとなりますので、よりリアル感を演出したい場合は、連結式履帯を利用しても良いでしょう
●同車は、「95式軽戦車」の履帯を流用していますので、ファインモールド製「九五式軽戦車 連結キャタピラセット」、モデルカステン製「95式軽戦車用履帯 (可動式)」などが使用できます
・ この場合、履帯とキットの起動輪との調整が必要となる可能性が有りますので、あくまでも上級者向けの改造ポイントです