フジミ 日本海軍駆逐艦 涼風・海風 (白露型後期 武装強化時) 1/700 特シリーズ 059 プラモデル

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日本海軍駆逐艦 涼風・海風 (白露型後期 武装強化時)

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2,640円 2,376円(税込)

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「日本海軍駆逐艦 涼風・海風 (白露型後期 武装強化時) (プラモデル) (フジミ 1/700 特シリーズ  No.059 )」です


●帝国海軍の中型駆逐艦「白露型駆逐艦」の「後期型」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、対空兵装が強化された姿を再現した内容となっています
 ・ 「白露型駆逐艦」の「後期型」のパーツが2隻分セットされています

【 駆逐艦「白露型」について 】


●帝国海軍は、艦隊戦用優れた攻撃力を持つ大型駆逐艦「特型」を1930年から続々と竣工させますが、ロンドン軍縮条約により駆逐艦にも保有制限が行なわれるようになり、制限枠を超えない範囲で有効な戦力を持つために作られたのが1400tクラスの駆逐艦「初春型」でした

●この「初春型」は、「特型」よりも一回り小さな船体となっていましたが、攻撃力は「特型」を超える(主砲の門数は少ないものの、魚雷の再装填機能を持つ)能力を持っていました
●ところが、水雷艇「友鶴」が転覆してしまうという「友鶴事件」が発生、これは武装関係の装備を、船体の規模以上に積んだために起こったもので、帝国海軍の全艦艇に対して見直しが行なわれています
●この結果、「初春型」の装備する武装によるトップヘビーは顕著であり、同型は武装の撤去などが実施されました

●「白露型」は、「初春型」の次に建造されたタイプで、武装を減らされた「初春型」をベースとした改良拡大型の1600tクラスの駆逐艦です
●「友鶴事件」の教訓から、主砲の搭載門数は改造された「初春型」と同じ5門で、船体も強度と復元性が充分に確保されています
●ただし、魚雷兵装は増強されて4連装魚雷発射管が2基装備されました

●「白露型」は、1番艦の「白露」が1936年に竣工、合計10隻が建造されます
●事前の計画では、「白露型」はもう10隻建造される予定でしたが、1600tクラスの駆逐艦では帝国海軍が求める駆逐艦の攻撃力には及ばず、この10隻はキャンセルされ、その代わりに2000tクラスの駆逐艦である「朝潮型」が登場することとなりました

●なお、「白露型」は「前期型」6隻と「後期型」4隻とに分類され、「前期型」は船体の建造中に「友鶴事件」による設計変更を受けたために、構造的に継ぎ接ぎされているのに対し、「後期型」では新設計によりスッキリとしたものとなっています
 ・ 「前期型」は艦橋下部前面が角張った形状、「後期型」は丸みが有るのが外観上の大きな違いです
●また、1942年末頃から順次、船体中央部の機銃が「25mm連装機銃」もしくは「25mm 3連装機銃」に換装、更に1943年には艦橋前部に機銃座が設けられています

「駆逐艦 海風」について


●「海風」は、「白露型」駆逐艦の7番艦、同「後期型」の1番艦として1937年に竣工しました
●同艦は、太平洋戦争開戦後、南方の「タラカン」、「スラバヤ」、「バリックパパン」などの攻略作戦に参加しました
●1942年6月の「ミッドウェー海戦」では、主力部隊の護衛として出撃しましたが、機動部隊の壊滅により作戦中止命令を受けて帰還しています

●その後、ソロモン海域に配備され、ガダルカナル島への輸送任務に14回従事、同島への砲撃作戦にも参加しています
●1942年11月には、ブナへの輸送任務中に爆撃を受けて航行不能に陥り、僚艦の曳航により戦線を離脱、佐世保に回航されて修理が行なわれました

●修理後、再びソロモン海域で活動、トラック、ラバウルなどの輸送任務や護衛任務に就きました
●1944年2月、トラック島沖においてアメリカ潜水艦の雷撃により被雷、その最期を閉じています

「駆逐艦 涼風」について


●「涼風」は、「白露型」駆逐艦の10番艦(最終艦)、同「後期型」の4番艦として1937年に竣工しました
●同艦は、太平洋戦争が開戦すると南方に派遣され、「タラカン」、「バリックパパン」などの攻略作戦に参加します
●1942年2月、スターリング湾において潜水艦の雷撃を受けて損傷、内地に回航されて修理が行なわれました

●修理後、ガダルカナル島への輸送任務に従事、その輸送任務中に発生した「ルンガ沖海戦」では、待ち伏せをしていたアメリカ巡洋艦隊に雷撃を敢行、他艦と協同によりアメリカ艦隊に壊滅的な損害を与えました
●しかし、その後の輸送任務中に爆撃を受けて損傷、再び内地に帰投して修理を受けています

●1943年6月、修理が完了した「涼風」は、トラック方面に派遣され、輸送任務に就きます
●同年7月、コロンバンガラ島に輸送任務中にアメリカ艦隊と会敵(「クラ湾夜戦」)、「涼風」は雷撃を行い、他艦と協同で大型軽巡洋艦「ヘレナ」を撃沈する戦果を挙げました
●ただし、「涼風」自身も被弾等により損害を受け、再び内地において修理が行なわれました

●修理後の8月以降、南方への輸送船の護衛や、輸送任務に従事しましたが、1944年1月、輸送船団の護衛中にバナベ島沖にてアメリカ潜水艦の雷撃を受けて被雷、最期を遂げています


【 「日本海軍駆逐艦 涼風・海風 (白露型後期 武装強化時)」のキット内容について 】


●この帝国海軍の駆逐艦「白露型」の「後期型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです

●「白露型駆逐艦」の「後期型」となる「駆逐艦 涼風」「駆逐艦 海風」を「特シリーズ」のフォーマットに準じシャープに再現、後部に連装式の主砲塔と、単装式の主砲塔を配置した独特のシルエットを再現した内容となっています

●フジミ社製「日本海軍駆逐艦 白露 (白露型前期型 武装強化時) (白露・春雨 2隻セット)」のバリエーションキットとなり、後期型の特徴となる艦橋部分のパーツを新規に作成した内容となっています

●艦体喫水線までが再現されたウォーターラインモデルです


●「白露型駆逐艦 後期型」は、後部上甲板が一体成型された船体部と、船首楼甲板部との上下分割式となっています
 ・ 艦体部は一体成型のパーツで構成され、喫水線部分までが再現されています
 ・ 艦体の舷外電路、舷窓が再現、舷窓上部の雨樋も表現されています
 ・ ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています

●上甲板は、船首楼部分と、船体に一体成型された後部甲板とに分割されています
 ・ 甲板上には、リノリウム押さえ、滑り止め、魚雷運搬用レール、リール、ボラード、アンカーチェーンなどが繊細なモールドで再現
 ・ 主砲台座が甲板上に表現されています

●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「魚雷発射管」「煙突部」「中央構造物」「後部構造物」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます


「白露型駆逐艦 後期型」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
 ・ 艦橋の主要部分は、5パーツ(艦橋窓含む)で構成、トップの方位盤、測距儀などは別パーツとなっています
 ・ 艦橋の窓の部分は別パーツです
 ・ 艦橋下部の舷窓、扉などのディテールがモールドで再現されています
 ・ 艦橋前の機銃座は、機銃座本体と支柱の2分割式
 ・ 「25mm連装機銃」 ×1

●メインマスト、後檣
 ・ メインマストと後檣は三脚檣型となっており、それぞれ前後分割式です

● 第1煙突・第2煙突
 ・ 煙突トップ部は別パーツ化され、本体部分は左右2分割式です
 ・ 蒸気捨管、缶通風筒、排気筒は別パーツ化されています

●機銃台座
 ・ 第2煙突前部の機銃台座は、台座本体と支柱部分との分割式です
 ・ 「25mm3連装機銃」 ×2

●中央構造物
 ・ 中央構造物は、煙突の台座部分と魚雷発射管台座部分が一体成型されています
 ・ 予備魚雷格納庫は4パーツで構成され、側面のドアもモールド再現されています
 ・ 探照灯台座は別パーツにて再現
 ・ 90cm探照灯、方位測定器は別パーツです

●後部構造物
 ・ 後部構造物は一体成型となっており、測距儀、通気筒は別パーツです

●主砲塔部「50口径3年式 12.7cm連装砲C型」 ×2、「50口径3年式 12.7cm単装砲A型(改装後タイプ)」 ×1
 ・ 砲塔は本体部分と砲身部分との分割式で、砲身部分は1本ずつに分割成型されています
 ・ 砲身部分には防水カバーが表現

●4連装魚雷発射管 「92式61cm 4連装魚雷発射管」 ×2
 ・ 魚雷発射管は、本体部分とシールド部分とに分割されています

●爆雷投射器、爆雷装填台

●爆雷投下軌条

●前部・後部スキッドビーム

●内火艇、カッター及びボートダビッド

●各種ダビッド

●艦首、艦尾旗竿

●錨
 など

●艦尾の軍艦旗を再現したデカールが付属


●2012年 一部新金型

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【 「白露型駆逐艦」のキットについて 】


●現在、「白露型駆逐艦」の1/700スケールのインジェクションキットは、「タミヤ」「フジミ」「ピットロード」の3社から発売されており、「前期型」としてはタミヤ「日本駆逐艦 白露 (しらつゆ)」、「日本駆逐艦 春雨 (はるさめ)」、フジミ「日本海軍駆逐艦 白露 (白露型前期型武装強化時) (白露・春雨 2隻セット)」、ピットロード「日本海軍 白露型駆逐艦 白露」があり、「後期型」としてはフジミ「日本海軍駆逐艦 涼風・海風 (白露型 後期武装強化時)」、ピットロード「日本海軍 白露型 駆逐艦 海風」のキットが存在します
●同じ「白露型」ながら、3社のキットが混在するということで、ユーザーにとっては迷いが生じていると思いますので、この3社のキットの特徴をパーツ状態で見る限りにおいて、メーカー別に簡単に説明します

●タミヤ
 ・ タミヤのキットは、元々ウォーターラインシリーズ全盛期の1971年にキット化されたもので、ウォーターラインシリーズの駆逐艦としては初めて艦橋の窓をモールドで再現、同シリーズを協同展開していた他の3社の駆逐艦キットと比べると格段に雰囲気が良く、当時は「駆逐艦はタミヤが作り直せば良い」という暴論が出るほどの内容を持ったキットでした
 ・ 発売後かなりの年月を越えた現在では、キット自体には古い印象があるものの、タミヤらしいシャープなモールドにより、現在でも通用する充分な内容となっています
 ・ ただ、艤装類の表現は、さすがに現在のキットレベルに比べるとディテール表現が大人しく、1990年代に静岡模型教材協同組合の「小艦艇兵装セット」が付属したキットへと移行しています
 ・ タミヤ製の「白露型」は、「フジミ」「ピットロード」と比べるとパーツ数が少なく、一体成型のパーツも多いので、「白露型駆逐艦」の姿を気軽に、かつシャープに楽しむのに適したキットと言えるでしょう
 ・ しかし、キット化された当時の標準表現として、甲板上のリノリウム押さえのモールド(当時は駆逐艦は鉄甲板とされていた)や、船体舷側の舷窓のモールドがありませんから、そのままの状態で最近のキットと並べると違和感が生じてしまうかもしれません

●フジミ
 ・ フジミ製の「白露型駆逐艦」のキットは、同社「特シリーズ」のフォーマットに従いディテール表現に凝った内容となっており、他の2社のキットよりもディテールの再現度が高くなっています
 ・ また、スライド式金型により船体の舷側の舷外電路、舷窓も再現しています
 ・ ただ、ディテール表現を重視したためにモールド自体は繊細であり、1/700の模型としては彫刻の凹凸が控えめで、リノリウム押さえの塗り分けなどを行なう場合にはかなり細かな作業が必要となるでしょう

●ピットロード
 ・ ピットロードは1990年代から小型艦のインジェクションキット化を行なっており、くっきりとしたディテール表現と、手馴れたパーツ構成により「白露型駆逐艦」を再現しています
 ・ また、コレクション性を高めるために、艦名表記などを再現したデカールが付属しており、ユーザーにとってはありがたい配慮がなされているキットです
 ・ 船体は、フジミのキットがスライド式金型を使用して側面のディテールを表現しているのに対して、ピットロードのキットは通常の金型を使用しているため、舷窓のモールドが若干浅くなっており、できればドリルで軽く掘り下げた方がより実感が出るでしょう



詳しくは、コチラより、ご利用ガイド

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