日本海軍 夕雲型駆逐艦 風雲 (新装備&エッチングパーツ付属)
「日本海軍 夕雲型駆逐艦 風雲 (新装備&エッチングパーツ付属) (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.SPW013 )」です
●帝国海軍の甲型駆逐艦「夕雲型」の3番艦「風雲」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ピットロード社製「日本海軍 夕雲型駆逐艦 夕雲 (フルハル仕様)」に、同社「新WW2 日本海軍艦船装備セット(5)」(現在、未発売)と、「日本海軍駆逐艦 陽炎型用エッチングパーツ (PE-155)」をセットした特別限定バージョンとなっています【 駆逐艦「夕雲型」について 】
●帝国海軍は艦隊型の1600tクラスの駆逐艦「特型」を1928年に竣工、同艦は従来の駆逐艦の1.5倍もの攻撃力を誇り、その艦形と武装配置は以後の駆逐艦のスタンダードとなりました
●しかし、ロンドン軍縮会議により駆逐艦のような補助艦艇の保有にも制限が加えられるようになり、「特型」以後の「初春型」、「白露型」などは排水量の割りに過大な武装を装備した結果、欠点の多い艦となってしまいます
●1936年、日本は軍縮条約から脱退、これにより排水量の制限を受けずに艦の建造ができるようになり、2000tクラスの駆逐艦である「陽炎型」が建造されました
●「陽炎型」は、その前の型式の駆逐艦「朝潮型」と同じ武装を持ちながら、船体強度が充分に確保され、航続距離も増大し、帝国海軍が望んだ理想的性能を持つ艦隊型駆逐艦となりました
●同艦は、12.7cm連装砲を3基搭載、魚雷兵装は、4連装式61cm魚雷発射管を2基搭載、また魚雷の次発装填装置も装備しており、魚雷を2装射する能力を持っているのが特徴でした
・ 他国の駆逐艦は、装填している魚雷を発射するのみで、戦闘中に次発装填はできませんでした
●「夕雲型」は、「陽炎型」の改良型で、最大速力を向上させるために艦尾を80cm延長、推進機も改良され、35ノットの速力を出す事が出来るようになりました
・ カタログスペックでは両型共に最高速力35ノットですが、実際は「陽炎型」ではその速力を出すのは難しかったようです
●艦橋構造物は下部が拡大されて容積が増大、また主砲塔も最大仰角が75度に引き上げられ、対空射撃も可能(発射速度が低いために実際上は有効な射撃ができなかった)な「D型砲塔」に変更されています
・ 「C型砲塔」と「D型砲塔」の外観上の違いはほとんど有りません
●「夕雲型」駆逐艦は、1941年に1番艦の「夕雲」が竣工、最終艦となる「清霜」が1944年に竣工するまでに「陽炎型」と同じく合計19隻が建造されています
●同駆逐艦は、「陽炎型」と並び当時の連合艦隊の最新鋭の駆逐艦として常に最前線に投入され、連合軍艦艇と交戦、特にガダルカナル島沖で行なわれたソロモン海の戦いではその性能を発揮して多くの敵艦を撃破もしくは撃沈しました
●しかし、その活躍の分の代償も大きく、同艦19隻は全て戦没しています【 駆逐艦「風雲」について 】
●「風雲」は、「夕雲型」駆逐艦の第3番艦として1942年3月に竣工しました
●同艦は竣工後、「第1航空艦隊」の直衛艦として同年6月の「ミッドウェー海戦」に参加、結果は連合艦隊の敗北に終わり、「風雲」は航空母艦の乗員の救助を行ないました
●その後も空母「翔鶴」、「瑞鶴」を中心とした新編成の「第1航空艦隊」の護衛任務に就き、海戦に参加、「南太平洋海戦」ではアメリカ軍が放棄した空母「ホーネット」を同艦の魚雷で処分しています
・ このとき一時は「ホーネット」を捕獲、曳航することが考慮されましたが、同艦の火災が強くて断念されました
●「風雲」は、「第3次ソロモン海戦」や、ガダルカナル撤退作戦に参加、ソロモン海域での各種輸送、輸送の護衛任務に当たります
●1943年4月、ショートランドにおいて機雷による損害を受けて内地へ帰投、修理を完了した後に「キスカ撤退作戦」に参加し、陸軍部隊を収容して作戦を成功させます
●その後、同艦は再び南方へと移動し、10月の「第2次ベララベラ海戦」に参加、この戦いにおいて僚艦「夕雲」が失われましたが、アメリカ艦隊に損害を与え、当初の目的であったベララベラ島の部隊を撤退させることに成功します
●12月からは、戦艦や航空母艦の護衛任務に就き、南方と内地を往復、その間に対空兵装や電探設備の増設工事を受けました
●1944年3月、連合艦隊の機動部隊はフィリピン西方のタウイタウイ泊地に集結することとなり、「風雲」は空母や戦艦を護衛して同地に辿り着きます
●同年5月からニューギニア北方のビアク島で防御部隊はアメリカ軍と交戦を開始、連合艦隊はアメリカ艦隊の撃滅を狙って戦艦を中心とした艦隊を出撃させました
●「風雲」は、1944年6月に戦艦「扶桑」を護衛してフィリピン南方のダバオを目指して出航、しかし、ダバオ湾ではアメリカ潜水艦が哨戒を行なっており、この艦隊に向けて雷撃を行いました
●魚雷の2本が「風雲」に命中し、搭載魚雷に誘爆、その最期を遂げています【 「日本海軍 夕雲型駆逐艦 風雲 (新装備&エッチングパーツ付属)」のキット内容について 】
●この「夕雲型」駆逐艦の3番艦「風雲」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ピットロード社が長年培ってきた艦船モデル技術により駆逐艦「風雲」をシャープに再現、新たにセットされた新装備品セットとエッチングパーツにより、より細かなディテールが表現可能な内容となっています
●艦体喫水線までのウォーターラインモデルと、艦底部を含めたフルハルモデルとを選択して組立てる事が可能です
●「風雲」は、逐次対空兵装の増設が行なわれており、キットは竣工時の状態が表現されています
●「風雲」は、上甲板と船体とが一体成型されています
・ 艦首部分の滑り止めパターン部は別パーツです
・ 中央構造物と後部構造物は、船体に一体成型されています
●船体部は、喫水線部分までが再現されています
・ 船体側面の舷窓がモールドされています
・ 船底部は、 ウォーターラインモデルとしての船体下を塞ぐ平らな船底パーツと、船底が再現されたパーツが付属、選択して使用します
・ ビルジキール、舵、推進軸、プロペラ(スクリュー)などのパーツがセットされています
●甲板上には、中央構造物、後部構造物、主砲塔台座、魚雷発射管などの基本躯体の他に、リノリウム押さえ、滑り止め、魚雷運搬用レール、ボラード、アンカーチェーンなどのディテールがモールドされています
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「魚雷発射管」「煙突部」「中央予備魚雷格納庫」「探照灯台」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「風雲」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋の主要部分は、5パーツで構成、トップの方位盤、測距儀などは別パーツとなっています
・ 艦橋の窓、艦橋下部の舷窓、扉などのディテールがモールドで再現されています
●メインマスト、後檣
・ メインマストと後檣は三脚檣型となっており、それぞれ前後分割式です
● 第1煙突・第2煙突
・ 煙突トップ部は別パーツ化され、本体部分は左右2分割式です
・ 蒸気捨管、缶通風筒、排気筒は別パーツ化されています
●中央予備魚雷格納庫
・ 予備魚雷格納庫は左右に分かれており、各1パーツで構成されています
●探照灯台
・ 探照灯台はブルワーク部と台座部分とで構成され、台座部分は左右分割式です
・ 台座には、扉、梯子がモールドされています
●主砲塔部「50口径3年式 12.7cm連装砲D型」 ×3
・ 砲塔は本体部分と砲身部分との分割式で、砲身部分は1本ずつに分割成型されています
・ 砲身部分には防水カバーが再現
・ 本体部分はスライド式金型により、フレーム、窓、通風孔、照準口などのディテールが細かく表現されています
●4連装魚雷発射管 「92式61cm 4連装魚雷発射管」 ×2
・ 魚雷発射管は、4連装式に一体成型された発射管と、シールド部とで構成されています
・ 魚雷本体もパーツ化
・ シールド部はスライド式金型により、フレーム、扉、窓、通風孔などのディテールが細かく表現されています
●25mm連装機銃 ×2
・ 機銃は、連装式に一体成型された銃身部と機銃架の2分割式となっています
●爆雷投射器、爆雷装填台
●90cm探照灯
●方位測定器
●前部・後部スキッドビーム
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 7mカッター ×2
・ 7.5m内火艇 ×2
●各種ダビッド
●艦首、艦尾旗竿
●錨
●リール
●パラベーン
など
●フルハルモデル用の展示台が付属しています
●新装備セット主要パーツ内容 (※未発売 NE-005:日本海軍装備セット 5)
・ 3年式12.7cm連装砲C/D型 ×3
・ 92式4連装魚雷発射管 ×2
・ 96式25mm3連装機銃 ×5
・ 96式25mm連装機銃 ×2
・ 魚雷次発装填装置 ×1
・ 爆雷投下軌条 ×2
・ 爆雷装填台 ×2
・ 94式爆雷投射機 ×2
・ 90cm探照灯 ×2
・ 7mカッター ×2
・ 7.5m
などが含まれています
●付属のエッチングパーツ内容 (PE-155:日本海軍駆逐艦 陽炎型用)
・ 爆雷装鎮台3型
・ 魚雷用スキットビーム
・ 左右艦橋手摺
・ 前後ジャック
・ 応救艦橋(不知火用)
・ 左右魚雷格納庫BKT
・ 探照灯フラット
などが含まれています
●駆逐隊の表示と「夕雲」「巻雲」「風雲」「長波」「巻波」「高波」「大波」「清波」「玉波」「涼波」「藤波」の艦名表記を再現したデカールが付属
・ この表示は、秘匿のために戦争時には消されていました
●艦尾の艦名表記と、艦尾旗竿に掲げられた軍艦旗を再現したデカールが付属しています
●2012年 スポット生産品