ロシア BA-6 装甲車 (6輪45mm砲)
「ロシア BA-6 装甲車 (6輪45mm砲) (プラモデル) (UNI MODEL 1/48 AFVキット No.502 )」です
●第2次世界大戦初期におけるソ連軍の6輪式装甲車「BA-6」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●簡易な機甲兵力としてスペイン内戦から第2次世界大戦初期まで活躍したソ連軍の装甲車「BA-6」を再現、トラックを彷彿させる車体に強力な45mm砲を装備した砲塔を持つ、特徴的な姿を再現した内容となっています【 「BA-6 装輪装甲車」について 】
●ソ連は、ロシア帝政時代から続く陸軍大国であり、広大な国土と豊富な人員により世界最大規模の陸軍兵力を保有していました
●1920年代のソ連軍は、ロシア革命の混乱期を抜け、軍の機械化が積極的に進められ、国産戦車生産の道筋が構築されて行きました
●この国産戦車では、世界的な趨勢から大量に数を揃えられる軽戦車と、陸上軍艦的な発想から発展した重戦車という2つのクラスが中心となり開発と生産が行われます
●しかし、数を揃えられる軽戦車でも、膨大な兵力と広大な国土を擁するソ連軍にとって、とても充分な車両数を整備することは困難であり、低コストな戦闘車両である装甲車を開発、戦車戦力を補いました
●ソ連軍初として1920年代後半に開発された4輪式の装甲車が「BA-27」(改良型では6輪式となる)であり、この設計思想を受け継ぎ1930年代初頭に登場したのが6輪式の装甲車「BA-3」です
●「BA-3」は、トラックのシャーシを利用して装甲化されたボディを装備、その上には「BT戦車」や「T26」に装備された「45mm戦車砲」を搭載した砲塔が載せられていました
●同車は、装甲こそ薄いものの、機動性能は優秀であり、当時の装甲車としては破格な攻撃力を持っており、スペイン内戦やノモンハン事件などで目覚しい活躍を果たします
●ただし、トラックのシャーシを利用した「BA-3」は不整地での走行の際に様々なトラブルを発生、そのために専用のシャーシへと変更した「BA-6」が1936年に開発されました
●「BA-6」は、「BA-3」と外観上の違いは少なく、その性能自体もほとんど一緒でした
●もっとも、装甲車としての能力は当時のレベルから言えば極めて強力であり、ソ連軍の機甲兵力として十二分な働きを見せています
●独ソ戦が開始されると、「BA-3」、「BA-6」、そして改良型である「BA-10」は、装甲車としての脆弱な装甲という欠点が露呈、大戦中期以降は第2戦級兵器となりますが、後方部隊を中心に運用が続けられました【 「ロシア BA-6 装甲車 (6輪45mm砲)」のキット内容について 】
●このソ連軍の6輪式装甲車「BA-6」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●パーツの細分化とエッチングパーツによってディテールを再現するユニモデル社のフォーマットを踏襲しつつ、1/48スケールとして一体成型とモールドによる表現を重視して「BA-6」を再現した内容となっています
●「BA-6」は、「砲塔」「車体」「シャーシ」の3ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●「45mm戦車砲」の砲身は一体成型で、基部の装甲スリーブは別パーツです
・ 同軸機銃がパーツ化
・ 防盾は、砲塔前部と一体成型されています
●砲塔は左右分割式で、天板と砲塔前部、砲塔後部は別パーツです
・ 砲塔上部ハッチはモールドにて再現
・ 砲塔吊り下げリングを再現するエッチングパーツが付属
・ ベンチレーターがパーツ化
【 車 体 】
●車体は各パネルを貼り合せる箱組み方式です
・ 車体側面ハッチはモールドにて再現
・ フェンダーは別パーツです
・ 前方機銃は、本体とマウント部で構成され、可動式とすることができます
・ 前照灯は、前照灯本体とガラス部とで構成されており、ガラス部はクリアーフィルムとなっています
・ 側面のステップを再現するエッチングパーツが付属
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは一体成型で、バンパーは別パーツとなります
・ 前部のステアリングゲージは8パーツで構成され、ステアリングは可動式です
・ 後部のデファレンシャル部はサスペンションを含めて20パーツで構成されています
●タイヤは、ホイール部とゴムの部分とに分割され、ゴムの部分はラバー製です
・ ゴムの部分にはトレッドパターンが彫刻
●雪上走行用のスノーシュー(後輪装着用)を再現したパーツが付属しています
・ スノーシューは1枚ずつ分割されており、4分割されたセンターガイド部分に装着します
●砲塔吊り下げリングや車体のステップ、各部のディテールを再現するエッチングパーツが付属
【 塗装とマーキング 】
●「BA-6」のマーキングとして、7種類の塗装例が説明書に記載されています
・ ドイツ軍捕獲車両 (東部戦線 / 1942年)
・ スペイン人民軍 (1937年)
・ モンゴル陸軍 (1940年)
・ フィンランド軍 (1945年秋)
・ ソ連軍第9装甲車旅団 (ノモンハン / 1939年)
・ フィンランド軍捕獲車両 (1941年7月)
・ スペイン国民戦線軍 (1939年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号、砲塔部の破線などを再現したデカールが付属しています
●2013年 完全新金型 (砲塔及び車体)