グランドパワー 2014年6月号
「グランドパワー 2014年6月号 (雑誌) (ガリレオ出版 月刊 グランドパワー No.241 )」です
(2014年4月26日発売)
【 「グランドパワー 2014年6月号」について 】
■ソ連軍 T-26 軽戦車
●1920年代後半、ソ連は第1次世界大戦とロシア革命、そして国内における内戦という混乱期を経てようやく安定を取り戻し、軍の機械化及び装甲化を進めます
●しかし、この混乱期は国の工業化を大きく阻害してしまい、その工業レベルはモータリゼーションなどが進む欧米列強国より遥かに取り残され、戦車を製造できる技術は0に近い状態でした
●そこで、ソ連は外国の戦車を輸入し、それをライセンス生産することで戦車の戦力化と戦車技術を習得することを決定、それにより輸入された戦車の一つが「ビッカース 6t戦車」です
●「ビッカース 6t戦車」は、その名の通り、重量6t程度となる軽戦車でしたが、戦車先進国であるイギリスの技術が反映された戦車であり、当時の軽戦車として装甲は薄いものの、機動性能と、戦車としての高い汎用性を持っていました
●また、この「ビッカース 6t戦車」は「ビッカース」社が輸出用として開発した戦車であり、ユーザーが求める装備に仕様を変更できるという特徴も持ち、砲塔も2基が並列配置された双砲塔型と1基のみの単砲塔型が用意されていました
●ソ連軍では、この「ビッカース 6t戦車」を研究すると共に国産化を進め、1933年に登場したのが軽戦車「T-26」です
●この「T-26」は、当初は「ビッカース 6t戦車」をコピーした戦車に近いものでしたが、ソ連軍独自の仕様変更と改良が重ねられ、第2次世界大戦の開戦時には軽戦車としては強力な45mm砲を装備する戦車へと発展します
●そして、工業力重視へと転換したソ連の国家体制により「T-26」は1万1000両以上にもなる生産数を実現、「T-26」は「BT戦車」と並んでソ連軍の戦車戦力の主力の地位を占めるようになります
●しかし、1941年に独ソ戦が開始されると、装甲が貧弱な「T-26」はドイツ軍によって多数が撃破、1942年頃からは第2線級兵器として扱われるようになり、急速にその姿を消して行くのでした
●「グランドパワー 2014年6月号」では、この軽戦車「T-26」を特集、開発の経緯と構造、各型の変遷、そして各戦いにおける部隊への配備状況などを詳しく解説します
●ソ連軍戦車史に大きくその名を残しながらも独ソ戦の戦火によってその存在が大きく揺らいでしまった「T-26」の姿に迫る内容となっています
【 「グランドパワー 2014年6月号」の内容目次 】
●第2師団第2戦車連隊の編成完結式
●駒門駐屯地創立記念行事2014
●現存する「T-26」軽戦車
●ソ連軍「T-26」軽戦車
●第2次大戦イタリア軍の弾薬(1)
【 「グランドパワー 2014年6月号」の内容について 】
■巻頭カラーページ (16ページ)
●前半は、陸上自衛隊の第2師団第2戦車連隊の編成完結式と、観閲行進での「10式戦車」「90式戦車」「74式戦車」を収録、「10式戦車」は珍しいドーザー付きのタイプも収められています
●中盤は、2014年4月に行われた駒門駐屯地創立記念行事を掲載、「10式戦車」「74式戦車」などが収録されています
●後半は、各博物館に現存している「T-26」を収録、稼働状態で保存されているパローラ博物館の「T-26」の走行シーンの写真も収められています
■ソ連軍 T-26 軽戦車 (100ページ)
●まず、イギリスから輸入された「ビッカース 6t戦車」の仕様と、「T-26」に至るまでの開発の道程を解説、黎明期におけるソ連戦車開発の苦闘振りや、ベースとなった「T-19」「TNN-1」も収録されています
●「T-26」の構造として、車体、武装、エンジン及びトランスミッション、走行装置の項目に区分して詳細に解説します
●「T-26」の初期タイプとなる、双砲塔式の「76.2mm無反動砲装備型」「無線戦車」「37mm戦車砲 B-3装備型」の各車を紹介
●そして、「45mm戦車砲 M1932」を搭載した単砲塔式となる「T-26 1933年型」を解説、その武装、発生したトラブル、改良、生産状況、生産時における変更点などが掲載されています
●「T-26 1933年型」をベースとした改良型「T-26 1938年型」と「T-26 1939年型」、そして「T-26M」などを紹介、各タイプの特徴だけではなく問題点なども解説されています
●後半では、「T-26」が参加した、スペイン内乱、ノモンハン事件、ポーランド侵攻などにおける部隊編成と戦闘の様相を解説、独ソ戦でのドイツ軍との戦闘や部隊編成はより詳しく解説します
●最後に、ソ連軍以外で使用された「T-26」を紹介、トルコ、中国などに輸出された「T-26」はもとより、ドイツ軍、フィンランド軍での捕獲車両等についても解説されています
■第2次大戦イタリア軍の弾薬(1) (22ページ)
●1953年に刊行された「ITALLIAN AND FRENCH EXPLOSIVE ORDNANCH」から、第2次世界大戦中のイタリア軍の弾薬図版の部分を収録しています
●掲載弾薬は、「6.5mm」「7.35mm」「7.7mm」「8mm」小銃弾、「12.7mm」機関銃弾、「37/40mm」「37/41mm」「37/54mm」砲弾、「40/39mm」高射砲弾、「47/32mm」砲弾、「75/32mm」砲弾など
●小銃弾、機関銃弾、対戦車用砲弾、高射砲用砲弾の構造と性能が理解できる図面及び諸元集です
【 「グランドパワー 2014年6月号」の仕様 】
●版型 : B5版
●全144ページ / モノクロ写真79枚、カラー写真32枚収録
●発行日 : 2014年6月1日
●コード : 49101350110644