イギリス QF 6ポンド対戦車砲 Mk.4
「イギリス QF 6ポンド対戦車砲 Mk.4 (プラモデル) (AFV CLUB 1/35 AFV シリーズ No.AF35217 )」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の対戦車砲「6ポンド対戦車砲 Mk.4」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●大戦中期以降のイギリス軍の対戦車砲の代表格となった「6ポンド砲」を再現、砲身を延長してマズルブレーキを装備した実質的な最終型「6ポンド砲 Mk.4」を再現した内容となっています【 「オードナンス 6ポンド対戦車砲 Mk.4」について 】
●第2次世界大戦の開戦時、イギリス軍では主力対戦車砲として口径40mmの「2ポンド砲」を装備していましたが、将来的には性能不足となるものと考え、1938年にその後継となる新型火砲「6ポンド砲」の開発を開始します
●当初「6ポンド砲」は順調に開発が進んだものの、独仏戦において派遣されたイギリス軍がその重装備を殆ど失ってしまい、その穴埋めとして従来の「2ポンド砲」の生産が優先されたために、生産開始は1941年の後半となりました
●「6ポンド砲」は、口径57mmの対戦車砲で、当時の対戦車砲としては決して大きいものではありませんでしたが、被帽付き徹甲弾「APCBC」などが用意されており、その装甲貫通能力は75mm砲クラスに匹敵する威力を誇りました
・ 後には装弾筒付き徹甲弾「APDS」が支給され、その装甲貫通能力は更に向上しています
●最初の生産型である「6ポンド砲 Mk.1」は少数しか造られず、続く「6ポンド砲 Mk.2」が実質的に最初の量産型となります
●この「6ポンド砲 Mk.2」は、1942年中頃から北アフリカ戦線に投入、従来の「2ポンド砲」と比べて破格の攻撃力を持つ「6ポンド砲」は戦車キラーとして活躍、枢軸国軍にとって極めて脅威となる存在でした
●その後、「6ポンド砲」シリーズは、北アフリカ戦線で登場したドイツ軍の重戦車「ティーガー1」に対抗するために、砲身長42.8口径の「6ポンド砲 Mk.2」から、装甲貫通能力を向上させた45口径の「6ポンド砲 Mk.4」へと移行、ヨーロッパ戦線ではこの「6ポンド砲 Mk.4」が主流となりました
・ 「6ポンド砲 Mk.2」はマズルブレーキを装備していないのに対して、「6ポンド砲 Mk.4」ではマズルブレーキを装備しているのが外観上の最大の特徴となります
・ 「6ポンド砲」シリーズは「Mk.1」~「Mk.5」の5種が作られ、「6ポンド砲 Mk.3」は「6ポンド砲 Mk.2」の車載型、「6ポンド砲 Mk.5」は「6ポンド砲 Mk.4」の車載型に相当します
●一方、「6ポンド砲」の後継として、極めて強力な威力を持つ「17ポンド砲」が1941年という早い時期に完成、部隊配備は1943年にズレ込みますが、「ティーガー1」や「パンター」などのドイツ軍の重装甲車両の前面装甲を軽く貫くその能力によりイギリス軍の対戦車砲部隊の主力兵器となります
●しかし、この「17ポンド砲」は、大型の火砲ゆえに重量があり、移動には牽引車両が必要で、車両から陣地への設置の際には多くの人力が必要でした
●このため、対戦車砲として歩兵部隊と密接した連携を取ることが難しく、既存の「6ポンド砲 Mk.4」も引き続いて運用されました【 「イギリス QF 6ポンド対戦車砲 Mk.4」のキット内容について 】
●このイギリス軍の対戦車砲「6ポンド対戦車砲 Mk.4」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●AFVクラブ社の高い成型力と細分化されたパーツ構成により「6ポンド対戦車砲 Mk.4」を再現、火砲ならではのメカニカルな構造の細部表現に重きを置いた内容となっています
●「6ポンド対戦車砲 Mk.4」は、「砲身部」「揺架」「砲架」「防盾」「砲脚部」の5ブロックで構成されています
【 砲身部 】
●砲身は、金属製となっており、マズルブレーキと砲尾とはプラパーツです
・ マズルブレーキは前後分割式です
・ 砲尾の主要躯体は3パーツで構成され、閉鎖器は可動式とすることができます
【 揺 架 】
●揺架は左右分割式で、先端部と砲架との接続部は別パーツです
・ 揺架は上下方向に可動式とすることができます
【 砲 架 】
●砲架は左右分割式で、これに照準器、防危板、操作ハンドルなどを取り付けます
【 防 盾 】
●防盾は、前後分割式により実物の2重構造を再現しています
・ 防盾裏側の砲弾ラックは、露出式とボックス式とを選択することができます
【 砲脚部 】
●砲脚部は、車軸部、左右の砲脚、防盾、タイヤで構成されています
●砲脚は1パーツで構成され、駐鋤、牽引装置、方向転換用の棒などは別パーツです
・ 砲脚は開閉可動式とすることができます
●砲脚部の防盾は前後分割式により2重構造を再現
・ 工具類は固定具を含めて個別にパーツ化
●タイヤは、ホイール部分とゴムの部分とに分割され、ゴムの部分は軟質素材製となります
・ ホイール部分のハブキャップ、外周部の細かなフィンなどがパーツ化
●各部のディテールを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗 装 】
●説明書には「6ポンド対戦車砲 Mk.4」のイギリス軍仕様となる1種の塗装例が記載されています
●2014年 完全新金型