M2A3 ブラッドレー w/BUSK 3
「M2A3 ブラッドレー w/BUSK 3 (プラモデル) (MENG-MODEL 1/35 ステゴザウルス シリーズ No.SS-004 )」です
●現用アメリカ軍の歩兵戦闘車「M2A3 ブラッドレー BUSK3」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●「M2 ブラッドレー」シリーズの最新型となる「M2A3 ブラッドレー BUSK3」を再現、対テロ戦闘用として爆発反応装甲を身に纏い重厚なフォルムを再現した内容となっています【 「M2A3 ブラッドレー BUSK3」について 】
●冷戦下の1950年代、アメリカ軍ではそれまでの試行錯誤から脱却した車両として本格的な装甲兵員輸送車「M113」を開発、以後大量に生産が行われました
●ただ、アメリカ軍では当時の世界的な趨勢として強力な武装を持つ歩兵戦闘車の研究と開発も行われていましたが、コストの問題などからそのペースは極めて遅いものでした
●1960年代、ソ連軍は対戦車ミサイルをも装備した強力な攻撃力を擁する歩兵戦闘車「BMP-1」を開発、この「BMP-1」の存在は西側各国に大きな衝撃を与え、アメリカ軍では「M113」の後継車両として歩兵戦闘車の開発を急ピッチで進めました
●しかし、兵員の搭載能力や武装の選定に手間取り、1970年代後半にようやく仕様が決定、そして1980年代初期に誕生したのが歩兵戦闘車「M2 ブラッドレー」です
●この「M2 ブラッドレー」は、砲塔を半埋め込み式とした「BMP-1」とは異なり、独立型の砲塔を採用、武装として「25mm機関砲 M242」と同軸機銃、そして砲塔側面には対戦車ミサイル「TOW」が搭載されています
●装甲には小火器射撃に耐え得る厚さのアルミ合金を使用、このアルミ合金製の装甲は「M113」の戦訓から脆さが指摘されていましたが、軽量化のために止むを得ない判断でした
●「M2 ブラッドレー」シリーズは6000両以上が生産、当初は「M113」からの全面的な更新が目論まれていたものの、生産コストと車体内部のキャパシティの問題から第1線部隊では「M2 ブラッドレー」、工兵などの支援部隊では「M113」を運用するという方式が採られています
●「M2 ブラッドレー」は、防御力の強化や、火器管制システムや情報処理能力の向上など度々改修が行われ、1988年には追加装甲により大きく形状が変化した「M2A2」、1997年には電子機器を大幅にグレードアップした「M2A3」へと更新が行われました
●その間、「M2 ブラッドレー」は湾岸戦争、イラク戦争などに参加、その強力な武装により主力戦車「M1 エイブラムス」を越える活躍を見せ、アメリカ軍において確固たる地位と将兵からの絶大な信頼性を獲得しています
●一方、その後の世界情勢はテロ活動の活発化を招き、アメリカ軍の装備も対テロ戦闘を重視したものへと変化して行きました
●対テロ戦闘においては、正規軍同士が戦闘を行うこととは異なり、個人携行用の対戦車ロケットや仕掛け爆弾などが武装勢力の主な対戦車手段となり、これらの兵器は車両の弱点を狙うことから、側面部などの強化が図られることとなりました
●まず、実施されたのが「M1 エイブラムス」で、側面に爆発反応装甲を追加した「TUSK 1」、更に追加装甲を重ねた「TUSK 2」が登場します
●次いで、「M2 ブラッドレー」にも爆発反応装甲を追加した「BUSK 3 (Bradley Urban Survivability Kits)」が登場、この「BUSK 3」では装甲だけではなく消火システムの増強なども行われ、その全周防御力は格段に向上しています
●この「BUSK3」を装備した「M2A3」は、歩兵戦闘車としては最強レベルの攻撃力を防御力を持ち、アメリカ軍の機甲歩兵にとって頼りになる存在として治安維持活動を中心に活躍しています
【 「M2A3 ブラッドレー w/BUSK 3」のキット内容について 】
●この現用アメリカ軍の歩兵戦闘車「M2A3 ブラッドレー BUSK3」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●MENGモデル社による徹底した実車リサーチ力を反映した造詣力により「M2A3 ブラッドレー BUSK3」を再現、パーツの細分化によって細部のディテールを追求するのではなく、強弱をつけたタッチのモールドや、煩雑さを感じない適度なパーツ分割で現用車両としての細かな造りを再現した内容となっています
●キットは、エンジンルーム内部を含めて砲塔、車体の内部構造を詳細に再現、兵員用のベルトなどもパーツ化されており、ハッチ類による開口部が広い歩兵戦闘車を活かして、開口部から見える細かな内部構造という演出を楽しむことができます
●また、サスペンションアーム、各転輪、履帯などは可動式で、金属製パーツによりショックアブソーバーも連動して可動するようになっいるので、動きのある模型としてや、ジオラマなどにおける動きのあるシーンなど様々な楽しみ方が想像できることでしょう
●「M2A3 BUSK3」は、「砲塔」「車体上部」「後部パネル」「車体下部」の4ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、「BUSK3」装備の複雑な面構成の構造を再現、各種サイト、車長ハッチの防弾ガラス部、大型のセンサー、そして爆発反応装甲など、「BUSK3」装備ならではの様々な構造物が織り成す複雑で特徴的な姿が表現されています
●「25mm機関砲 M242 ブッシュマスター」の砲身は一体成型で、砲口及びフラッシュハイダーの穴が開口処理されています
・ 防盾は一体成型のパーツで構成
・ 同軸機銃は、機銃本体と機銃部分の防盾とで再現されています
・ 防盾は基部に装着するポリキャップで上下可動が可能です
●砲塔は、砲塔中央部分によってパーツ分割された上下分割
・ 車長ハッチ、砲手ハッチは別パーツで開閉状態が選択できます
・ 各ペリスコープはクリアーパーツによリ個別にパーツ化
・ 上面の追加装甲は別パーツにて再現
・ 爆発反応装甲は各ブロックごとに組み立てる方式となっています
・ スモークディスチャージャーは個別にパーツ化
・ 砲塔バスケットは上下分割式で、下部パーツにはグレーチングパターンが開口処理されています
・ バスケット部に装備されるセンサー(×2)、弾薬箱(×4)が付属
・ 車長用ハッチを覆う防弾ガラス部が再現、枠の部分は成型色パーツ、ガラス部はクリアーパーツです
●各サイトは、砲塔と別パーツとなっており、ガラス部はクリアパーツとなっています
・ サイトの扉は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 砲手サイト前面のメッシュ状ガードを再現するエッチングパーツが付属
・ 各サイトは基部に内蔵させるポリキャップにより回転可動します
●「TOW ミサイルランチャー」部は外枠部分が4パーツで構成され、ハッチ部は別パーツ化されています
・ 各「TOW ミサイルランチャー」は個別にパーツ化されて再現されています
・ ランチャー部は「発射状態」と「収納状態」とを選択して組立てることができます
【 砲塔内部再現 】
●以下の砲塔内部構造が再現されています
・ 内部モニター
・ 無線装置
・ 電子装置
・ 操作ハンドル
・ 機関銃の機関部
・ 機関銃弾帯
・ 照準装置
・ ペリスコープ
・ 車長席
・ 砲手席
・ 砲塔バスケット
など
【 車体上部 】
●車体上部は、面で構成される「BUSK3」装備の車体レイアウトを再現、爆発反応装甲などの滑り止めパターンはスケールに沿った繊細なタッチで表現されています
●車体上部は、基本躯体が一体成型となっており、これに外殻となる各パネルを貼り付ける構成となります
・ 操縦手ハッチ、兵員室ハッチは別パーツ化、組立後に開閉可動することが可能です
・ 車載工具類の固定具は車体上部パーツと一体成型化して再現しています
・ 前照灯ユニットは、ガード部分、前照灯、ウィンカーで構成され、前照灯とウィンカーのガラス部はクリアパーツとなっています
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属
●爆発反応装甲は、各パネル、各ブロックごとに別パーツ化して再現
・ サイドスカートは爆発反応装甲に一体成型されています
【 後部パネル 】
●後部パネルは一体成型のパーツで再現、ランプ及びハッチは別パーツ化されています
・ ランプ、ハッチの2重構造を再現、開閉状態を選択して組立てる事ができます
・ 牽引ワイヤーの固定具はパネル上に一体成型化して再現しています
●車体後部左右のエアコンは、各パネルを貼り合わせる箱組み方式です
・ エアコン後部パネルにはファンが成型され、このパーツにエッチング製のファンカバー及び全体を覆うメッシュを取り付けて精密に再現しています
【 車体下部 】
●車体下部は、バスタブ状に一体成型され、前面及び後部パネルは別パーツです
・ サスペンションアームはトーションバー部分も一体成型され、先端部を接着する形で上下に可動させることができます
・ ショックアブソーバーは金属製パイプを使用した3パーツで構成、サスペンションアームの動きに合わせて可動します
・ 起動輪、誘導輪、転輪は、ポリキャップによる接合で回転可動させることができます
・ 各転輪はホイール部とリム部とに分割したパーツ構成となっています
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつを分割した連結可動式履帯
・ 履帯形状は、中央部分にパッドが付いた「M2 ブラッドレー」用のシングルピン式履帯が再現されています
・ 各履帯パーツにはダボとダボ穴が成型され、嵌め込む方式により可動します
【 車体内部構造 】
●以下の車体内部構造が再現されています
・ フロアパネル
・ ダクト
・ 電子機器
・ 内部装甲パネル
・ 操縦席
・ 兵員席
・ エンジン
・ ラジエター
・ トランスミッション
・ エンジン換気装置
・ エンジン隔壁
・ 最終減速機
・ 消火装置
・ 砲塔バスケット受け
・ 車体内部ライナー
・ 兵員用ペリスコープ
・ モニター
・ 操縦手用ペリスコープ
・ 兵員用ベルト
など
●ペリスコープ、サイトのガラス部、前照灯、ウィンカーのガラス部などを再現するクリアパーツが付属
●エンジングリルのメッシュ、エアコンのメッシュなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「M2A3 ブラッドレー BUSK3」のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第4歩兵師団 第68機甲大隊 (クウェート / 2003年)
・ 第3歩兵師団 (イラク / 2005年)
・ 第3機甲騎兵連隊 (イラク / 2005年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊表記などを再現したデカールが付属しています
●2014年 完全新金型