米国海軍 戦艦 BB-48 ウェスト・ヴァージニア 1941
「米国海軍 戦艦 BB-48 ウェスト・ヴァージニア 1941 (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W165 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ海軍の戦艦「コロラド級」の4番艦「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●帝国海軍の戦艦「長門型」と並んで世界7大戦艦の地位を占めたアメリカ戦艦「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」を再現、大戦前のアメリカ戦艦を象徴する籠状のマストを備えた1941年時の姿を再現した内容となっています
●ピットロード社製「米国海軍 コロラド級戦艦 BB-46 メリーランド 1941」をベースに、「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」を再現するために、シェルター甲板部、艦橋下部構造物などを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「戦艦 BB-48 ウェスト・ヴァージニア」について 】
●アメリカは、第1次世界大戦の末期に参戦したため、艦艇の損害は比較的軽微で、大戦後はイギリスに次ぐ世界第2位の海軍力を保有することとなりました
●第1次大戦の終結により動員された陸軍は大幅に戦力が縮小される一方、海軍は戦力の充実化が図られ、大規模な艦艇建造計画「ダニエルズ・プラン」が立案されました
●この「ダニエルズ・プラン」は、我が帝国海軍の「88艦隊」を上回る艦艇建造計画で、この計画に基づいて続々と戦艦の建造が開始されています
●戦艦「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」は、前級である「テネシー級戦艦」の改良型となる「コロラド級戦艦」4隻の4番艦として、1920年に建造が始まりました
●当初「コロラド級」は「36cm砲」を搭載する予定でしたが、帝国海軍の「長門型」が「40cm砲」を搭載することが明らかとなると、それに合わせて「40cm砲」への設計変更が行われます
●しかし、1922年のワシントン軍縮会議において、この時点で竣工していない同級の1番艦「BB-45 コロラド」と3番艦「BB-47 ワシントン」は廃艦処分が決定、竣工していた2番艦「BB-46 メリーランド」と4番艦「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」のみ保有が認められました
●ところが、帝国海軍が「陸奥」の保有を主張したために、それに釣り合う戦力として「BB-45 コロラド」の建造が認められ、結局「コロラド級」は3隻となりました
●この「コロラド級」の3隻(「「BB-45 コロラド」「BB-46 メリーランド」「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」)は、「40cm砲」を搭載する戦艦として当時世界最強と言われた戦艦7隻に入り、アメリカ海軍の中心的存在として永らくその威容を誇示しました
●ただ、設計自体が1910年代によるものと、当時の機関技術からその最高速度は21ノットに過ぎず、このことは同艦の後の生涯に影響を与えました
●「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」は、アメリカ太平洋艦隊の主力としてその本拠地であったハワイの真珠湾に配備、1941年12月の帝国海軍による「真珠湾攻撃」に曝されることとなりました
●「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」には、爆弾2発、魚雷6発を受けて火災が発生、大破着底してしまいます
●大きな損害を受けた「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」でしたが、港内であったために浮揚作業は順調に進みました
●しかし、浮揚した「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」は修理と共に近代化改装が行われることになり、本国へと回航、大規模な工事が始まります
●このため、修理の完了と近代化改装には3年の年月を必要とし、1944年7月にようやく戦線に復帰することができました
●近代化改装により「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」の艦容は大きく変化、従来のカゴマストは廃止され、戦艦「サウスダコタ級」に似た姿となります
●再び太平洋艦隊に舞い戻った「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」でしたが、速度の遅さから上陸作戦の火力支援用として用いられ、第1級艦隊となる空母機動部隊には「サウスダコタ級」や「アイオワ級」などが配備されています
●ところが、1944年10月のレイテ沖海戦では空母機動部隊の不在により「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」などの上陸支援用の戦艦群はレイテ島への夜間突入を行った帝国海軍の「西村艦隊」と交戦、戦艦同士の砲撃戦が行われました
●その後、「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」は各上陸作戦に参加、第2次世界大戦を生き延び、1959年に除籍され、その生涯を終えています
【 「米国海軍 戦艦 BB-48 ウェスト・ヴァージニア 1941」のキット内容について 】
●このアメリカ海軍の戦艦「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ピットロード社の外国艦シリーズのフォーマットに則り「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」を再現、同艦を印象付ける籠状マスト、カタパルトやクレーンなどのトラス構造をエッチングパーツにより細やかに表現した内容となっています
●「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」は、真珠湾攻撃後での修理において上部構造物を中心に改装が行われており、キットは籠状マストを装備した1941年の姿が表現されています
●特徴的な籠状マストはエッチングパーツによって再現しています
●艦体喫水線までが再現された洋上モデルと、艦底部も再現されたフルハルモデルとを選択することができます
●「BB-48 ウェスト・ヴァージニア」の船体部は上下分割のパーツで構成され、この船体部に上甲板、上部構造物、各艤装類を取り付ける構成となっています
●船体部には、舷側の舷窓、フェアリーダー、塵捨て管などが繊細なモールドで再現、バルジ部分も表現されています
・ 洋上モデル用の船体下を塞ぐ平らな船底パーツと、フルハルモデル用の艦底部が再現されたパーツが付属、再現したい状態により選択して使用します
・ フルハルモデル用の船体下部のシャフト、プロペラ(スクリュー)、舵は別パーツ化して再現されています
・ フルハルモデル用の展示スタンドが付属しています
●上甲板は、長船首楼甲板、後部甲板で構成されています
・ 甲板上には、木甲板表現、主砲塔台座などの基本躯体の他、ボラード、昇降口、天窓、アンカーチェーンなどの細かなディテールが繊細なモールドで再現されています
●上甲板上の構築物となる「シェルター甲板部」「艦橋部」「主砲部」「カタパルト部」「煙突部」「前後マスト部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「戦艦 BB-48 ウェスト・ヴァージニア」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●シェルター甲板部
・ シェルター甲板部は、甲板部分と側面パーツとで構成されています
・ 甲板部分には木甲板表現、天窓などが微細なモールドで再現され、側部のブルワークは一体成型して再現されています
・ 側面パーツには副砲用の開口部が表現、舷窓、扉がモールドで再現されています
・ シェルター甲板部に配置される、「51口径 12.7cm単装砲」(×10)、「38口径 12.7cm単装高角砲(シールド付き)」(×4)、「38口径 12.7cm単装高角砲」(×4)などが別パーツ化されています
●艦橋
・ 艦橋は4層で構成されています
・ 羅針艦橋の窓枠及び司令塔の窓は凹凸あるモールドで再現
・ 艦橋部分を構成する、「測距儀」(×2)、「探照灯」(×2)、「20mm単装機銃」(×2)などが別パーツにより再現されています
●前部マスト
・ 前部マストは、マスト本体、ヤード、戦闘艦橋で構成されています
・ マスト本体はエッチングパーツで、パネル状となっているパーツをリング状に丸めて再現します
・ ヤードはエッチングパーツとプラパーツとの2種が付属、選択して使用することができます
・ 戦闘艦橋は一体成型のパーツで再現、窓枠は凹凸あるモールドで再現されています
● 煙突
・ 本体部分は左右分割のパーツで構成、トップは別パーツ化して再現されています
・ 前後の副管は別パーツ化して再現しています
●後部マスト
・ 後部マストは、マスト本体と4層で構成された後部艦橋で構成されています
・ マスト本体はエッチングパーツで、パネル状となっているパーツをリング状に丸めて再現します
・ 後部艦橋の窓枠は凹凸あるモールドで再現
・ 後部艦橋を構成する「20mm単装機銃」(×4)、「探照灯」(×4)が別パーツ化されています
●カッター用クレーン
・ クレーンは、支柱部分とアーム部とで構成され、アーム部分はエッチングパーツで再現しています
●カタパルト
・ カタパルトはプラパーツとエッチングパーツとの2種が付属、選択して使用することができます
●航空機用クレーン
・ 航空機用クレーンは、プラパーツとエッチングパーツとの2種が付属、選択して使用することができます
●主砲塔部 「45口径 40.6cm連装砲」 ×4
・ 砲身部分は1本づつの分割式で、基部の防水布が再現されたパーツと、防水布がないパーツとを選択することができます
・ 砲塔は上下分割式で、表面のリベット、梯子などがモールドされています
・ 測距儀は別パーツとなっています
・ 主砲塔は旋回可動式とすることができです
●副砲 「51口径 12.7cm単装砲」 ×10
・ 副砲は、砲身と砲架とが一体成型されています
・ シールド付きの副砲は、上下分割されたシールドと砲身で構成
●高角砲 「38口径 12.7cm単装高角砲」 ×8
・ 高角砲は砲身部分とベースとの分割式です
・ シールド付きの高角砲は、上下分割されたシールドと砲身で構成
●高角砲 「50口径 7.62cm単装高角砲」 ×6
・ 高角砲は砲身部分とベースとを分割して再現しています
●補助砲 「50口径 7.62cm単装砲」 ×2
・ 補助砲は砲架も含めて一体成型されています
・ 補助砲のブルワークは甲板とは別パーツとなります
●対空機銃 「20mm単装機銃」 ×6
・ 機銃は一体成型のパーツで再現しています
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ CXAM-1 レーダー (エッチングパーツとプラパーツとを選択することができます)
・ 錨
・ 通気筒
・ ケーブルホルダー
・ パラベーン
・ カッター類
などがセットされています
●艦載機 「OS2U キングフィッシャー」 ×2
・ 艦載機は、機体、フロート部、補助フロートの構成となっており、クリアーで成型されています
●レーダー、マスト、ヤード、クレーン、カタパルトなどを再現するエッチングパーツが付属
●艦尾の星条旗(直線タイプとなびいている状態の2種)、艦首の艦番表示、艦載機の国籍マークなどを再現したデカールが付属しています
【 「米国海軍 戦艦 BB-48 ウェスト・ヴァージニア 1941」のパッケージ内容 】
・ アメリカ海軍 戦艦 BB-48 ウェスト・ヴァージニア (1941年時) ×1
・ 水上機 OS2U キングフィッシャー ×2
・ デカールシート ×1枚
・ 展示スタンド ×1
●2014年 一部新金型