シボレー C15TA 装甲4輪トラック
「シボレー C15TA 装甲4輪トラック (プラモデル) (IBG 1/35 AFVモデル No.35020 )」です
●第2次世界大戦時におけるカナダ製の装甲兵員輸送車「シボレー C15TA」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●戦場まで兵士を運ぶ「戦場タクシー」としてイギリス軍及びイギリス連邦軍で広く運用が行われた装甲兵員輸送車「シボレー C15TA」を再現、ショートホイールベースのシャーシに面で構成した装甲ボディを載せた英国風の無骨なスタイルを再現した内容となっています
【 「シボレー C15TA」について 】
●イギリスは、多くの植民地とオートラリアやカナダといったイギリス連邦という経済圏を持ち、これがイギリスの国力と工業力、そして軍事力を支えていました
●カナダはイギリス連邦の中で最も大きな工業力を擁していましたが、周囲に敵対国がない関係で軍事産業自体は極めて脆弱であり、第2次世界大戦が開戦するとトラックなどのソフトスキン車両を多く生産することでイギリス軍及びイギリス連邦軍の機械化に貢献するという方針を決めます
●この方針に従ってカナダでは車両の規格を「CMP」(カナダ標準仕様)として統一、この「CMP」に従ってカナダ国内の各自動車メーカーが生産を行ないました
・ これらのメーカーが生産した、カナダ一国でのトラックの台数は39万両にも達し、大戦中にドイツが生産したトラックの総数を上回っています
●この「CMP」規格によって生まれた中型トラックが「C15A」で、カナダの「シボレー」社と「フォード」社、そして細部仕様が異なるタイプとしてオーストラリアの「シボレー」社で生産が行われています
●「シボレー」社が生産した「シボレー C15A」をベースとして、装甲化したボディを載せたのが装甲兵員輸送車「シボレー C15TA」で、その開発コンセプトはアメリカの「M3 スカウトカー」を範としたものです
・ ただし、「M3 スカウトカー」は偵察車両として比較的強力な武装を装備していましたが、「シボレー C15TA」は装甲化したトラックというスタイルで、積極的に戦闘に参加する車輌ではなく、戦場近くまで兵員を輸送する役割や、若干危険が予想される地域での活動が中心となっていました
・ 一見、貧弱に見える「シボレー C15TA」ではありますが、ソフトスキン車両と比べると防御力に優れ、運用上極めて便利なことから、人員の輸送や連絡、物資の補給、火砲等の牽引など、様々な任務を行っています
・ また、広めの荷台部分を利用して装甲救急車としても用いられています
●「シボレー C15TA」は、1943年から1945年の間に3961台を生産し、ノルマンディ戦以降のヨーロッパ戦線で運用、その使い勝手の良さから戦後もイギリス連邦のみならず世界各国で使われました
●その姿は東南アジアやアフリカなどでも見ることができ、1960年代まで運用が行われたのです
【 「シボレー C15TA 装甲4輪トラック」のキット内容について 】
●このカナダ製の装甲兵員輸送車「シボレー C15TA」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●東欧系メーカーと思えない繊細でカッチリとした彫刻と、薄いパーツ成型、そして必要最小限のエッチングパーツによる構成で、「シボレー C15TA」のフォルムとディテールを再現しています
・ 小型の車両としては細かく分割したパーツ構成で「シボレー C15TA」の細部表現に重きを置いた内容となっています
●荷台部分はオープントップ状で、幌枠のみを装着した状態を再現しています
●「シボレー C15TA」は、「ボディ」「シャーシ」の2ブロックで構成しています
【 ボディ 】
●面構成ながら無骨なスタイルとなる「シボレー C15TA」の車体形状を再現、表面のリベットやヒンジなどを繊細な彫刻で再現しています
●ボディは、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ フロントのウィンドはクリアパーツで再現
・ フロントのウィンドの装甲カバーは別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 側面のドアも別パーツ化、開閉状態を選択して作製することができます
・ 前部のルーバーは、1枚ずつ個別にパーツ化したルーバーのフィンを4枚重ねて再現します
・ 前照灯は、管制カバーが付いた状態と、カバーが付いていない状態の2種をセット、選択して使用します
・ フェンダーはそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ一部の固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ サイドミラー、牽引フックなどを別パーツ化
・ 幌枠は1本ずつ個別にパーツ化しています
・ 後部に装着するジェリカンラックは各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製、ラックに収めるジェリカン(×2)が付属しています
●車体内部を再現、以下のパーツで構成しています
・ フロアパネル
・ 操縦席、助手席、兵員用座席
・ 各種レバー、ペダル類
・ メーターパネル
・ ラック (エッチングパーツ)
・ リー・エンフィールド ライフル ×8
など
【 シャーシ 】
●シャーシのメインフレームは、縦方向と横方向のフレームを組み合せて作製します
・ リーフ式サスペンションは各1パーツで構成、取り付け基部は別パーツ化しています
・ 前部のデファレンシャルは15パーツ、後部のデファレンシャルは11パーツで再現
・ ステアリングは前方に固定した状態となっています
●エンジンは、基本躯体を各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製、これに発電機、冷却ファン、ファンベルト、排気管などを取り付けて完成させます
・ ラジエターは一体成型のパーツで再現
●タイヤは、前後に分割したパーツで再現、ハブキャップは別パーツ化しています
●フロントウィンドを再現するクリアパーツが付属
●マッドフラップ、車内のラック、ジェリカンラックの一部などを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「シボレー C15TA 装甲4輪トラック」の塗装とマーキング 】
●「シボレー C15TA」のマーキングとして、3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ カナダ 第2歩兵師団 (オランダ / 1944年10月)
・ カナダ 第2機甲旅団 (ノルマンディ / 1944年7月)
・ イギリス陸軍 第79機甲師団 (オランダ / 1944年9月)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「シボレー C15TA 装甲4輪トラック」のパッケージ内容 】
・ シボレー C15TA ×1
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 完全新金型 (IBG社製「オッター 軽偵察車」と同時発売)