チャーチル Mk.4 カーペットレイヤー B型 ツインボビン
「チャーチル Mk.4 カーペットレイヤー B型 ツインボビン (プラモデル) (ディン・ハオ 1/35 AFV No.DH96010 )」です
●第2次世界大戦時におけるイギリス軍の工兵戦車「チャーチル Mk.4 カーペットレイヤー B型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●海岸などの軟弱地において戦車の進撃路を啓開するために開発された「チャーチル Mk.4 カーペットレイヤー B型」を再現、車体から突き出したアームの先端部にカーペットを巻いた2個のボビンを装備した、特異なスタイルを再現した内容となっています
●AFVクラブ社製「チャーチル Mk.4 TLC カーペットレイヤー (タイプA)」をベースに、「チャーチル Mk.4 カーペットレイヤー B型」を再現するために、ボビンを再現した新規パーツと、カーペットを再現するペーパーシートと木製の角棒などを追加したバリエーションキットです
【 「チャーチル Mk.4 カーペットレイヤー」について 】
●独仏戦が終了した1940年中頃以降、イギリス軍はノルウェーからフランスの沿岸部のドイツ軍施設に対して、コマンド部隊による奇襲攻撃を頻繁に行いました
●1942年8月、このような奇襲作戦を拡大化した、イギリス軍(カナダ軍を含む)の将兵6000名によるフランスの港町「ディエップ」への上陸作戦「ジュビリー作戦」を実行します
●この「ジュビリー作戦」は、奇襲によって「ディエップ」を一旦占領し、ドイツ軍の反撃の前に撤収するというもので、強行偵察とより大規模な上陸作戦の予行を兼ねた作戦でした
●しかし、この作戦は事前にドイツ軍に情報が漏れていたことから、上陸時からドイツ軍による猛反撃が行われて失敗、多くの犠牲者を出すこととなりました
●イギリス軍は上陸部隊の支援のために29両の「チャーチル戦車」を同行していましたが、海岸の砂浜に履帯が埋まり、十分に身動きができない状態で砲火に曝され、全ての車両が撃破されてしまいます
・ もっとも、撃破された「チャーチル戦車」は遮蔽物のない海岸で兵士の命を救う役割をしています
●この「ジュビリー作戦」の失敗は、イギリス軍に大きな戦訓を残し、この戦訓が後の「ノルマンディ上陸作戦」を成功さえた要因となります
●戦車部隊では、上陸作戦時に戦車をスムーズに運用させるための部隊として「第79機甲師団」を編成、この部隊は様々な工兵戦車を生み出しました
●「ジュビリー作戦」において、砂浜で戦車が足を取られたという事実は戦車部隊にとって忌々しき問題であり、「第79機甲師団」ではこの解決方法として、特殊な「キャンバスを張る」ことで戦車の進撃路を啓開するという手段を考えます
●当然のことながら、この「キャンバスを張る」という作業は敵の砲火の下で行わなければならず、この作業を生身の兵士で行うのは不可能と考え、様々な工兵戦車のベースとなった「チャーチル戦車」にこの機能を積み込む計画を考案します
●これを実際化した結果、登場したのが「チャーチル カーペットレイヤー」で、車体から突き出したアームの先端にキャンバスのカーペットを巻いたボビンを装着、このボビンから垂らされたキャンバスを自身が走行することでキャンバスを張って行くという方式でした
●この「チャーチル カーペットレイヤー」は、ボビンの大きさなどにより各種タイプが存在しており、「B型」では小型のボビンを2基並列配置、履帯の位置にキャンバスを展開するという方法を採っています
●また、この「チャーチル カーペットレイヤー」は、「チャーチル Mk.3」をベースとしたタイプと「チャーチル Mk.4」をベースとしたタイプとが存在しています
●「チャーチル カーペットレイヤー」は、ノルマンディ上陸作戦において砂浜における車両用の進撃路啓開に大きな役割を果たし、作戦成功に寄与したのでした
【 「チャーチル Mk.4 カーペットレイヤー B型 ツインボビン」のキット内容について 】
●このイギリス軍の工兵戦車「チャーチル Mk.4 カーペットレイヤー B型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化したパーツ構成で「チャーチル Mk.4 カーペットレイヤー B型」を再現、足周りを中心とした複雑な構造と各部のディテールとを細かく再現した内容となっています
●サスペンション部分は金属製のスプリングを組み合わせて可動させることができ、付属のベルト式履帯とあわせて実車通りの足周りの動きも楽しむことができます
●キャンバス製のカーペットを再現するペーパーシートと木製の角棒が付属しています
●「チャーチル Mk.4カーペットレイヤー B型」は、「砲塔」「車体上部」「アーム及びボビン部」「車体下部」の4ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●「チャーチル Mk.4」の「鋳造型」の丸みを帯びた砲塔形状を再現、表面には鋳造肌をスケールに沿った彫刻で再現しています
●「6ポンド砲」の砲身は、金属製砲身で再現
・ 先端のカウンターウェイトは別パーツ化しています
・ 砲尾部や同軸機関銃の機関部を再現
・ 砲身は完成後も上下に可動させることができます
●砲塔は上下に分割したパーツで再現
・ 砲塔後部2ヵ所のピストルポートは別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 車長及び装填手ハッチは別パーツ化しており、開閉状態を選択することが可能です
・ 複雑な形状の車長用直接照準指針はエッチングパーツで再現
【 車体上部 】
●パネルごともしくはブロックごとに細分化したパーツで、「チャーチル Mk.4」の複雑な車体上部構造を再現しています
●車体上部は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 操縦手用の前方視察ハッチは5パーツで構成、開閉状態を選択することができます
・ 前方機銃は、マウント部を3パーツで再現、上下左右に可動させることができます
・ 操縦手ハッチ及び前方機銃手ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択して組み立てます
・ ペリスコープは、ペリスコープ本体、ガード、内部装置の3パーツで構成、ペリスコープ本体はクリアパーツで再現しています
・ 機関部のハッチは、車体とは別パーツ化して再現
・ 「ノルマンディ上陸作戦」時に装着した「延長排気管」と「排気ダクト」を再現したパーツをセット、排気管の後部及び排気グリル上部に取り付けます
●フェンダーは実車の構造に合わせた、ブロックごとに分割したパーツ構成となっています
・ 前後の曲面のカバー部分は別パーツ化して再現、装着の有無を選択することができます
・ 「吸気ダクト」を再現したパーツをセット、側面の吸気グリル上部に取り付けることができます
【 アーム及びボビン部 】
●アームは、左右各5パーツで再現するアームに、カーペットを垂らすためにフレームを挟んで作製します
・ アームは任意の位置で固定します
●ボビン部は、上下に分割したパイプ部に左右の枠を接着して作製します
●キャンバス製のカーペットを再現するペーパーシートと木製の角棒とが付属しています
・ カーペットは、木製の角材をカットして中央のフレームを作製、これを挟むようにペーパーシートを接着して作製します
【 車体下部 】
●車体下部は、複雑な足周り構造を細分化したパーツ構成で再現、転輪、サスペンションは可動とすることができます
●車体下部は、スポンソン部となる左右の足周りを作製した後、車体中央部分を挟み込んで作製します
・ 各転輪に接続するコイルサスペンションは1個ずつ個別にパーツ化、金属製のスプリングを取り付けることでサスペンションを再現します
・ 転輪と接続するサスペンションアームは可動とすることができ、サスペンションの金属製のスプリングにより転輪が動くようになっています
・ 車体側面に存在するエスケープハッチは別パーツとなっており、開閉状態を選択して組み立てることができます
【 履 帯 】
●履帯は、接着が可能な軟質素材によるベルト式履帯が付属しています
・ 履帯は、1枚ずつが台形の形状となる「チャーチル」用の軽量型履帯を再現しています
●ペリスコープなどを再現したクリアーパーツが付属
●直接照準器、機銃やハッチ裏のディテールなどを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「チャーチル Mk.4 カーペットレイヤー B型」の塗装とマーキング 】
●「チャーチル Mk.4 カーペットレイヤー B型」のマーキングとして、イギリス軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されおり、国籍マーク、車台番号などを再現したデカールが付属しています
【 「チャーチル Mk.4 カーペットレイヤー B型 ツインボビン」のパッケージ内容 】
・ チャーチル Mk.4 カーペットレイヤー B型 ×1
・ 金属製砲身 ×1
・ エッチングシート ×2
・ 金属製スプリング 一式
・ ペーパーシート ×1
・ 木製の角棒 ×8
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
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