T-34/76 1942年型 第112工場 w/アップリケアーマー
「T-34/76 1942年型 第112工場 w/アップリケアーマー （プラモデル） (ディン・ハオ 1/35 AFV No.DH96009 )」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の中戦車「T-34/76 1942年型」の「追加装甲装着車」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●防御力向上のために車体前面と砲塔に追加装甲を装着した「T-34/76 1942年型」の「追加装甲装着車」を再現、応急的に追加装甲を貼り付けた、特徴的なスタイルを再現した内容となっています
●AFVクラブ社製「T-34/76戦車 1942年 第112工場製」をベースに、「追加装甲装着車」を再現するために、追加装甲部分のレジン製パーツを追加したバリエーションキットです
【 「T-34/76 1942年型 追加装甲装着車」について 】
●1920年代後半、ソ連軍はアメリカの「クリスティー戦車」をベースとして「BT戦車」シリーズを開発します
●この「BT戦車」はスペイン内戦へと投入が行われ、その火力は枢軸国側の戦車を圧倒しますが、一方で防御力の貧弱さを露呈してしまい、ソ連軍ではその戦訓から「BT戦車」の防御力向上型の開発を進めました
●この防御力向上型は、試作を重ねることにより大型化が進み、傾斜装甲の車体と当時としては口径の大きな主砲を装備した「T-34」として結実、1940年後半から生産が始まりました
●「T-34」は、独ソ戦が開戦すると、その優れた性能によりドイツ軍戦車を圧倒、ドイツ軍は戦術と諸兵連合により苦境を克服しますが、その影響は大きく、「T-34」に対抗する兵器の開発に躍起となります
●一方、「T-34」は実戦の戦訓から、度々マイナーチェンジが行われており、「1941年型」からは、主砲をより強力な「76.2mm戦車砲 F-32」へと換装、防盾も角張った形状のものに変更しています
●続く「1942年型」では、操縦手ハッチをビジョンブロックを内蔵した新型へと変更、前方機銃には防盾が付くようになり、その後の「1943年型」と並んで「T-34./76」の代表的な型式となっています
●さらに、ドイツ軍が次々と投入した「T-34」への対抗兵器によって、独ソ戦緒戦に示した「T-34」の優位性は徐々に薄れ、防御力の強化が必要となりました
●そこで、ソ連軍では追加装甲により防御力を強化する方法を採用、車体前面と砲塔全体に15mm厚の追加装甲を装着した車両を実戦に投入します
●しかし、「T-34」は車体後部にトランスミッションを装備して、その重量配分によって前面の装甲厚を設定していたことから、装着した追加装甲により転輪などへの負担が大きく、結局追加装甲を取り付けたのは「1942年型」の一部に留まり、続く「1943年型」では廃止されています
【 「第112工場」について 】
●「国営 第112 クラスナエ・ソロモヴォ工場」は、「第183工場」、「第9工場」、「第100工場」、そしてスターリングラードの「ジェルジェンスキー・トラクター工場」などと並び、「T-34」の主力組立て工場でした
●この「国営 第112 クラスナエ・ソロモヴォ工場」製の「T-34/76 1942年型」は、継ぎ目の無い砲塔後部の形状、丸型のエンジン点検ハッチなどの特徴を備えています
【 「T-34/76 1942年型 第112工場 w/アップリケアーマー」のキット内容について 】
●このソ連軍の中戦車「T-34/76 1942年型」の「追加装甲装着車」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●細分化したパーツ構成と、金属砲身、エッチングパーツ、そして追加装甲を再現したレジン製パーツというマルチマテリアルにより細部表現に重きを置きながら、「T-34/76 1942年型 追加装甲装着車」を特徴付ける鋳造の砲塔や圧延鋼板による車体の表面、溶接跡、追加装甲の切断面などを繊細かつ表情豊かに再現した内容となっています
●「T-34/76」のエンジン部分や車体と砲塔内部を詳細に再現しており、ハッチを開放した状態を演出したり、「究極のT-34」作りを目指したり、内部再現を活かしてクラッシュモデルとしたりと、様々なシチュエーションで楽しむことができます
●追加装甲は、車体前面部分を8枚のパネルで構成、砲塔にも装甲を装着した「前期型」と、車体前面部分は1枚物となり、砲塔には追加装甲を装着しない「後期型」が付属、どちらか一種を選択して作製することができます
・追加装甲パーツはレジン製パーツとなります
●「T-34/76 1942年型 追加装甲装着車」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●なだらかな形状となる砲塔にプレート状の追加装甲を装着した「T-34/76 1942年型 追加装甲装着車」の砲塔形状を再現、表面の鋳造肌、砲塔下部の溶接跡、そして追加装甲の断面部などをモールドで再現しています
●「76.2mm戦車砲 F-32」の砲身は金属製砲身で再現、砲口部分は開口した状態となっています
・ 防盾は、駐退機カバーを含めて一体成型のパーツで再現、スライド金型を使用して側面のリベットなども再現しています
・ 防盾（砲身）は、完成後も可動させることができます
●砲塔は、左右に分割したパーツで構成、天板は別パーツ化して再現しています
・ 上部ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ ペリスコープ、吊り下げフックを別パーツ化しています
●追加装甲は、ブロックごとにパーツ化、砲塔へと取り付けます
・ 砲塔の追加装甲は装着の有無を選択することができます
【 車体上部 】
●圧延鋼板で構成された車体上部構造を再現、前方機銃部分の鋳造肌、その接合部と車体前部の跳弾板の溶接跡、そして追加装甲の切断面などを繊細な彫刻で再現しています
●車体上部は、側面フェンダーを含めて一体成型となったパーツで再現、前部フェンダーとエンジンデッキ部、後部パネルは別パーツとなっています
・ エンジンデッキ部は、ブロックごとにパーツ化しており、側面と上部のグリル部分は、スライド金型によってスリットを再現しています
・ 後部のエンジングリルカバーは、枠の部分がプラパーツ、メッシュの部分はエッチングパーツで、内側の整風板を再現したパーツも付属しています
●操縦手ハッチは別パーツ化、内部側のディテールも再現しており、開閉状態を選択できます
・ 操縦手ハッチ上部の装甲カバーは個別にパーツ化、開閉状態を選択することができます
・ ハッチのビジョンブロックはクリアパーツで再現
●後部パネルは一体成型のパーツで再現
・ 点検ハッチは別パーツ化、ハッチ部分のボルト受けも再現しています
・ 排気管は、排気管本体と装甲カバーの2パーツで構成、排気管本体は先端部を開口しており、上下の溶接跡も再現しています
・ 車体後部に装備する箱型の予備タンク（×2）をセット、上下に分割したパーツで構成しています
●車体前面の追加装甲は、8枚のパネルで構成した「前期型」と、1枚物となる「後期型」とが付属、選択して使用することができます
・ 「前期型」「後期型」共に、追加装甲は各1パーツで再現
【 車体下部 】
●車体下部は、クリスティーサスペンションと、そのサスペンションによる側面の2重構造を再現しています
●車体下部は、バスタブ状となった一体成型のパーツで再現、後部パネルは別パーツとなっています
・ 車体下部には、床部分の配線をモールドで再現しています
・ サスペンションアームは別パーツ化して再現しています
・ クリスティーサスペンションは、実車同様の構造を再現しており、コイルサスペンションは付属の金属製のバネで再現しています
●転輪は、ホイールとゴムの部分とに分割しています
・ ゴムの部分は軟質素材製で、トレッドパターンを深めの彫刻で再現
・ 各転輪のハブキャップは別パーツ化
【 履 帯 】
●履帯は「M41型 500mm幅 履帯」を再現したものをセット
・ 接着が可能な軟質素材によるベルト式履帯となっています
【 内部再現について 】
●「T-34/76 1942年型」の砲塔及び車体内部の構造を再現、以下のパーツで構成しています
●砲塔
・ 砲尾は11個のパーツにて再現
・ 車長席、砲手席
・ 照準器
・ 機銃用の予備弾倉
・ 操作ハンドル
・ 視察用ビジョンブロック
・ ペリスコープ接眼部
など
●車体
・ エンジンは、30以上のパーツにより構成
・ エンジンルーム後方のトランスミッション類も15以上のパーツで構成、「T-34」特有の大型のフィンも再現しています
・ エアフィルター
・ ラジエター
・ 操縦席、前方機銃手席
・ メーターパネル
・ 操行レバー
・ 各種レバー、ペダル類
・ 前方機銃手席前の脱出ハッチ
・ 車体下部のバッテリーケース、側面の燃料タンク
・ 砲弾ラック
・ 砲弾（×5）
など
●ビジョンブロック、前照灯のガラス部分などを再現するクリアーパーツが付属
●エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
【 「T-34/76 1942年型」の塗装とマーキング 】
●説明書には「T-34/76 1942年型」のソ連軍仕様となる2種類の塗装例が記載されており、部隊マーク、車両番号、スローガンなどを再現したデカールが付属しています
【 「T-34/76 1942年型 第112工場 w/アップリケアーマー」のパッケージ内容 】
・ T-34/76 1942年型 追加装甲装着車 ×1
・ 金属製砲身 ×1
・ エッチングシート ×1
・ 金属製バネ ×10
・ レジン製パーツ 一式
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2015年 バリエーションキット （レジン製パーツ追加）
