日本海軍 航空巡洋艦 最上 昭和18年/19年 デラックス
「日本海軍 航空巡洋艦 最上 昭和18年/19年 デラックス (プラモデル) (フジミ 1/700 特シリーズ SPOT No.特SPOT-075 )」です
●日本海軍の「航空巡洋艦 最上」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット。
●索敵能力を飛躍的に拡大させた「航空巡洋艦 最上」を再現、船体後部を飛行甲板へと改装した1943年5月から1944年までの航空巡洋艦としての特徴的なシルエットを再現した内容となっています。
●フジミ社製「日本海軍 航空巡洋艦 最上 昭和18(1943)年-昭和19(1944)年」のキットに、専用のエッチング「日本海軍 航空巡洋艦 最上 専用エッチングパーツ」の2種をワンパッケージにしたスポット生産品です。
・ キットと専用エッチングパーツを個別に購入するよりも、お得な価格になっています。
【 日本海軍 航空巡洋艦 最上 昭和18年/19年 デラックス (フジミ 1/700 特シリーズ SPOT No.特SPOT-075) パッケージ内容 】
航空巡洋艦 最上
・ 航空巡洋艦 最上 ×1
・ 零式3座水上偵察機 ×8
・ 零式水上観測機 ×3
・ デカール ×1
・ 組立て説明書 ×1
エッチング
・ エッチングシート (真鍮製) ×1
・ 取付説明書
【 日本海軍 航空巡洋艦 最上 昭和18年/19年 デラックス (フジミ 1/700 特シリーズ SPOT No.特SPOT-075) プラモデルの内容 】
航空巡洋艦 最上 概要
●日本海軍の「重巡洋艦 最上」を航空巡洋艦へと改装した姿を再現したプラスチックモデル組立てキットです。
●フジミ社「特シリーズ」のフォーマットをさらに追求して「航空巡洋艦 最上」の細部ディテール再現を重視した内容となっており、船体上の構造物を細分化したパーツ構成とパーツ上に施した繊細なモールドを交え実艦のディテール再現にスポットを当てた内容となっています。
・ 甲板上には、1/700スケールの艦船キットでは縮小率の関係で省略されていた通風塔や昇降口などの細かな構造物もモールド化して再現しており、細部のディテールを1/700スケールの艦体に詰め込んだ内容となっています。
●「重巡洋艦 最上」の航空巡洋艦時代、1943年5月から1944年の状態を再現していますが、最終時である「レイテ沖海戦時」の状態ではありません。
●艦体の喫水線までの部分を再現した洋上モデルです。
航空巡洋艦 最上 船体全体構造
●「航空巡洋艦 最上」の船体部は上下に分割したパーツで構成。
・ 船体部には、舷側の舷窓、フェアリーダーなどを繊細なモールドで再現しています。
・ 船体部の魚雷発射管口は開口した状態。
・ 船体側部に設置したバルジは別パーツ化して再現しています。
・ 洋上モデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属 (オモリとなるバラストは付属していません)
●上甲板は、前部甲板、後部甲板、艦橋甲板及び飛行甲板部で3分割したパーツ構成。
・ 甲板上には、主砲塔台座、リノリウム押さえ、滑り止め、航空機運搬用軌条の基本構造の他、リール、ボラード、通気塔、昇降口、ステップなどの細かなディテールをモールド化して再現しています。
・ 魚雷発射管部分の甲板パーツが付属しています。
・ 飛行甲板の裏側の支柱類を凸状のモールドで再現、飛行甲板下部の支柱は1本づつを独立したパーツで再現しています。
●上甲板上の構築物となる「艦橋部」「主砲部」「高角砲部」「カタパルト部」「煙突部」「後部艦橋部」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます。
航空巡洋艦 最上 の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●艦橋
・ 艦橋は5層に分割して構成、トップの測距儀、射撃指揮所は別パーツ化して再現しています。
・ 羅針艦橋の窓の部分はクリアパーツで再現しています。
・ 艦橋の上下部には遮風装置を再現しています。
・ 前檣楼支柱は別パーツ化。
・ 艦橋部分を構成する、缶室吸気口(×2)、91式高射装置(×2)、高角測距儀(×2)、60cm信号灯(×2)、方位測定器、「25mm 3連装機銃」(×2)などがを別パーツ化して再現しています。
●前檣
・ 前檣は三脚檣型、トップは1本の単檣の形状を再現。
・ マスト下部は前後に分割したパーツ構成。
・ マスト上に設置された「21号電探」は別パーツ化して再現しています。
● 煙突
・ 本体部分は左右に分割したパーツ構成、煙突トップ部は別パーツ化、雨水カバー部は開口した状態で成型しています。
・ 煙突内部の整風板を別パーツ化して再現。
・ 煙突左右の副管も繊細な別パーツで再現しています。
●後檣
・ 後檣は三脚檣型、トップは単檣の形状を再現。
・ 三脚檣の部分は前後に分割したパーツ構成、中央部のヤードは別パーツ化して再現しています。
・ クレーンは別パーツ化、先端のフックなどをクレーン本体と一体成型化して再現しています。
●探照灯台座、及び探照灯
・ 探照灯台座は、台座と台座支柱の2分割したパーツ構成。
・ 支柱部分にはトラス構造をモールド化して再現、一部開口した状態で成型しています。
●中央機銃座
・ 機銃座は、左右それぞれ独立したブロック化して再現しています。
・ 機銃座に装備される「25mm 3連装機銃」(×4)などは別パーツ化して再現しています。
●カタパルト「呉式2号5型 射出機」 ×2
・ カタパルトは一体成型のパーツで再現、上部のディテール、側面のトラス構造をモールド化して再現しています。
●後部艦橋
・ 後部艦橋は上下に分割したパーツ構成。
・ 艦橋部に設置された「25mm 3連装機銃」(×2)を別パーツ化して再現しています。
●主砲塔部 「50口径 3年式2号 20cm砲」 ×3
・ 砲塔は上下に分割したパーツ構成、測距儀は別パーツ、砲身部分は1本づつ独立したパーツとなっています。
・ 砲身部分には防水カバーをモールド化して再現しています。
・ 2番主砲塔用の砲身には、実艦通りに仰角を付けています。
●高角砲 「40口径 89式 12.7cm連装高角砲 A1型改1」 ×4
・ 高角砲はシールド部分と砲身、砲架との3分割したパーツ構成、砲身部分は連装状に一体成型化しています。
・ 円形の高角砲台座は別パーツ化、台座に備えた射界限度を示す枠も別パーツ化して再現しています。
●対空機銃
・ 25mm 3連装機銃 ×10(艦橋、機銃座、後檣などに配置)
・ 機銃は銃身、銃架を一体成型化して再現しています。
●魚雷発射管 「61cm 90式 3連装魚雷発射管 1型」×4
・ 魚雷発射管は3連装状に一体成型化したパーツで再現しています。
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 9m内火艇 ×2
・ 12m内火ランチ ×2
・ 9mカッター ×3
・ 6m通船 ×1
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 錨、副錨
・ 菊花紋章
・ 航空機台車
・ パラベーン
・ ダビット
・ 揚艇桿
・ 舷梯
・ ラッタル
などを独立したパーツで再現しています。
●艦載機として
・ 零式3座水上偵察機 ×8
・ 零式水上観測機 ×3
が付属しています
●艦載機はクリア成型、胴体、上部主翼、翼間支柱、プロペラ、フロートに分割したパーツ構成となっています。
●艦尾の軍艦旗(直線タイプと、なびいているタイプの2種)、艦載機の日の丸マーク、識別帯、偏流測定線などを再現したデカールが付属しています。
となっています
【 日本海軍 航空巡洋艦 最上 昭和18年/19年 デラックス (フジミ 1/700 特シリーズ SPOT No.特SPOT-075) 付属のエッチング内容 】
●エッチングパーツで再現されているディテールアップパーツの内容は
・ 船体、艦橋、砲塔部などの各種手摺り(脚無しタイプ、一部弛み表現付き)
・ ラッタル
・ 艦橋窓枠
・ 21号電探
・ 方位測定器
・ 煙突部キャットウォーク
・ 煙突部雨水カバー金網
・ 煙突内部整風板
・ 探照灯台座
・ 探照灯台座トラス
・ 吸気口グリル
・ 呉式2号5型射出機 ×2
・ 航空機ターンテーブル
・ 航空機滑走台 ×8
・ 航空機運搬台車 ×12
・ クレーン ×1
・ ボートダビッド ×6
・ 舷々門
・ 防水扉
・ 艦載機用 3翔プロペラ ×10
など、となっています
●2017年 バリエーション
●2012年 完全新金型 (武装、内火艇、艦載機などを除く)
【 「日本海軍 航空巡洋艦 最上」について 】
●「最上」は軍縮条約の制限の下、やむなく主砲に「15cm砲」を装備した大型「軽」巡洋艦「最上型」の1番艦として1935年に竣工しました。
●ところが、軍縮条約の脱退により重巡洋艦の保有制限が無くなり、「最上型」の4隻は主砲を「20cm」へと換装、これにより重巡洋艦へと変貌を遂げます。
●「最上」は、太平洋戦争開戦後、南方の攻略作戦に参加、インドネシア方面において反撃してきた連合軍の「ABDA艦隊」の2隻の巡洋艦と交戦し、他艦との協同でこれを撃沈する戦果を挙げます。
●「ミッドウェー海戦」では、「最上」は他の「最上型」3隻と共にミッドウェー島の攻略部隊として参加します。
●同海戦では、先鋒となった機動部隊が壊滅したことにより作戦が中止されますが、その決定は直ぐには行われず、「最上」の所属する攻略部隊は一時ミッドウェー方面に突撃します。
●この結果、艦隊はアメリカ艦載機の攻撃を受け、僚艦「三隈」は戦没、「最上」も深刻なダメージを受けながらも、何とか内地に帰還しました。
●同海戦で4隻の空母を失った帝国海軍は、早急な航空戦力の回復に努めますが、新規に空母を建造する時間はなく、各種艦艇から空母もしくは水上機を搭載する艦への改造が行われることになり、ダメージを受けた「最上」はその修理を兼ねて後部を飛行甲板とする航空巡洋艦として改装されました。
●この改装により、水上機11機を搭載できる能力を持ち、その索敵能力により機動部隊の索敵の任務を担当、空母はその搭載機を索敵任務に割く必要がなく、実質的な空母戦力の向上する意図していました。
●しかし、同艦が航空巡洋艦として完成した1943年5月の頃には、ソロモン海での消耗戦により空母艦載機の乗員の損失が大きく、その練成に当たっている時期であり、「最上」を必要とする空母戦は行われませんでした。
●1944年6月、「マリアナ沖海戦」が発生、帝国海軍はその艦隊航空戦力の全てを投入、「最上」はその能力により機動部隊に随伴、水上機により索敵任務に従事します。
●しかし、当時の空母艦載機の乗員は、消耗戦により練成訓練中ながら逐次前線へと引き抜かれてしまい、その結果同海戦時の乗員の練度は極めて低いものでした。
●一方、アメリカ軍側は、新鋭機の本格投入とレーダー網による警戒態勢、更には「VT信管」という新兵器により以前と比べて格段に能力が向上、「最上」の行動も虚しく同海戦で連合艦隊は完敗します。
●「マリアナ沖海戦」の結果、連合艦隊は多くの艦載機の乗員を失い、もはや航空母艦での戦いを行う能力は無く、続く1944年10月の「レイテ沖海戦」において、「最上」は機動部隊から外されます。
●「重巡洋艦 最上」は、戦艦2隻を中心に編成された「西村艦隊」に配属、レイテ沖目指して突き進みますが、その入り口であるスリガオ海峡においてアメリカ艦隊の待ち伏せ、そして艦載機の攻撃によりその最期を遂げています。