Sd.Kfz.251 Ausf.C (3in1 コンバーチブル)
「Sd.Kfz.251 Ausf.C (3in1 コンバーチブル) (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-'45 Series No.6224 )」です
●「Sd.Kfz.251 Ausf.C (3in1 コンバーチブル)」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の装甲兵員輸送車「Sd.Kfz.251 C型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
・ 「Sd.Kfz.251 C型」のバリエーションのうち、「Sd.Kfz.251/1 Ausf.C」「Sd.Kfz.251/1 Ausf.C(重機関銃型)」「Sd.Kfz.251/7 Ausf.C」「Sd.Kfz.251/10 Ausf.C」の4種の中の1種を選択することができます
●ドイツ軍の装甲擲弾兵部隊の戦闘兵車として欠かせない存在となった「Sd.Kfz.251」を再現、車体前面パネルが1枚物となった「C型」を表現した内容となっています
【 「Sd.Kfz.251 C型」について 】
●ドイツ軍は、電撃戦の中核になる存在として戦車部隊を整備、その戦車部隊に随伴する装甲擲弾兵部隊は戦車部隊と同等な機動力と適度な装甲化が要求され、装甲兵員輸送車「Sd.Kfz.251」が開発されます
●この「Sd.Kfz.251」は、前輪はタイヤ、後部は履帯という半装軌式車両「3t ハーフトラック」の車体をベースとしており、車体は小火器射撃に耐え得る能力を持つ装甲板で覆われていました
●そして「Sd.Kfz.251」は、乗員の他に1個分隊(約10名)の兵員を搭載することが可能で、固有の装備として機関銃2丁も装備、兵員の輸送だけではなく、戦闘の支援も行うことができました
●「Sd.Kfz.251」の最初の量産型である「A型」は1939年から生産が開始、次いで「B型」が登場します
●この「A型」「B型」では車体の前面部が上下に分けられた2段タイプとなっていましたが、生産効率を高めるために1枚物とした「C型」が1940年から生産を開始、独ソ戦頃から戦場に投入されました
●「A型」「B型」は比較的少数しか生産されなかったのに対して、この「C型」では4,000両程度が生産、後の「D型」に次ぐ「Sd.Kfz.251」シリーズの主力となっています
●この「Sd.Kfz.251」は、「A型」~「D型」という形状などの違いによる形式分けの他に、使用用途による分類分けも行われ、「Sd.Kfz.251/~」という表示となります
●「Sd.Kfz.251/1」は、「Sd.Kfz.251」シリーズの基本となるタイプで、戦後に機銃架が装備され、前部の機銃架が重機関銃用の銃架となる「重機関銃型」、側面にロケットランチャーを装備した「ロケットランチャー型」、赤外線暗視装置を装備した「ファルケ」などもこの「Sd.Kfz.251/1」となります
●「Sd.Kfz.251/7」は、装甲工兵部隊用の車両で、車体内部には工兵器材を搭載するためのラックを装備、車体側面には壕を越えるための突撃橋が取り付けられていました
・ この「Sd.Kfz.251/7」では、武装は基本的に機銃のみでしたが、「Sd.Kfz.251/10」と同じく「37mm対戦車砲」を装備した車両もありました
●「Sd.Kfz.251/10」は、装甲擲弾兵部隊の小隊長車として前方の機銃架を撤去して「37mm対戦車砲」を装備、当初は牽引式の「37mm対戦車砲PaK35/36」を砲架ごと取り付ける方法が採られましたが、大型の防盾を装備することからそのシルエットが高くなってしまい、後に防盾を小型化したものへと変更されています
●この「Sd.Kfz.251」シリーズは、装甲擲弾兵部隊、装甲工兵部隊などの戦車師団、装甲擲弾兵師団の隷下の部隊へと配備され、その機械化と装甲化の象徴となり、各戦線で活躍、ドイツ機甲部隊の主要装備車両として、その姿は常に、戦車、突撃砲などの戦闘車両と共にあったのです
【 「Sd.Kfz.251 Ausf.C (3in1 コンバーチブル)」のキット内容について 】
●このドイツ軍の装甲兵員輸送車「Sd.Kfz.251 C型」を再現したプラスチックモデル組み立てキットです
●車体の基本躯体は一体成型を多用しながらも、足周りを中心とした複雑な造りと砲架及び重機関銃の銃架のメカニカルな構造、そして車体内部は細分化されたパーツ構成となっており、平面的ながらも造りが細かな「Sd.Kfz.251 C型」のフォルムを捉え、そのディテールを細かく再現した内容となっています
●キットは、通常の銃架を装備した「Sd.Kfz.251/1」、重機関銃の銃架を装備した「Sd.Kfz.251/1」の「重機関銃型」、突撃橋を装備した工兵用車両「Sd.Kfz.251/7」、「37mm対戦車砲」を装備した「Sd.Kfz.251/10」の4種の中の1種を製作することができます
・ ボックスに描かれているように、「37mm対戦車砲」を装備した「Sd.Kfz.251/7」を製作することも可能です
●「Sd.Kfz.251 C型」は、は、「前部銃架部」「車体上部」「左右のフェンダー」「後部パネル」「車体下部」の6ブロックで構成されています
【 前部銃架部 】
●前部の銃架は、通常のタイプと重機関銃を装備した「重機関銃型」、そして「37mm対戦車砲」を装備したタイプを選択することができます
●通常のタイプは、機銃、銃架、防盾とで構成されています
・ 機銃は「MG34機関銃」が再現
・ 機銃用の対空照門を再現したエッチングパーツが付属しています
●「重機関銃型」としての銃架は細分化されたパーツ構成により再現
・ 機銃は「MG34機関銃」が再現、ドラム式弾倉が付属しています
●「37mm対戦車砲」は、「砲身」「揺架」」「砲架」「防盾」の4ブロックで構成されています
・ 砲身は左右分割式で、砲尾部分は上下方向に3分割式となっています
・ 揺架は左右分割式で、防危板は別パーツです
・ 砲架は、左右及びベース部分の3パーツで構成され、照準器、操作ハンドルなどは別パーツです
・ 防盾は前後分割式により、その2重構造を再現
【 車体上部 】
●車体上部は、各部の溶接跡を繊細なモールドで再現、後部へと折り畳まれた防水カバー、防水カバー用の支柱も付属しています
●車体上部は一体成型で、車体前面パネル、エンジングリル装甲カバー、操縦席前面パネル、天板は別パーツです
・ エンジン点検ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 各クラッペは個別にパーツ化され、内部機能も再現、開閉状態を選択することができます
●「Sd.Kfz.251/7」としての突撃橋が付属しています
・ 突撃橋は一体成型で、フック、固定アーム、装着用の支柱は別パーツです
・ 一部の車両に見られる支柱間を塞ぐ木製の板のパーツが付属、その装着の有無を選択することができます
【 フェンダー 】
●フェンダーは左右各1パーツで構成され、フェンダー上の雑具箱は各蓋の開閉状態を選択することができます
●フェンダーは、一体成型となっています
・ フェンダー上部の雑具箱は上下分割式です
・ 雑具箱の蓋は個別にパーツ化、開閉状態を選択できます
・ 車幅ポールはプラパーツと金属製パーツとが付属、選択して使用します
・ 車載工具類は固定具が一体成型されています
・ 前照灯は、管制カバーが付いた状態となっています
・ フェンダー内側の波型のプレートはエッチングパーツで再現
【 後部パネル 】
●後部パネルは、その複雑な面構成を最小限のパーツ分割で再現、後部ドアの複雑な開閉機能はアーム部分と上下の受けの部分がパーツ化されています
●後部パネルは1パーツで構成され、パネル上部は車体上部パーツに一体成型されています
・ 後部ドアは別パーツで開閉状態が選択可能です
・ 特徴的な後部ドアの開閉機能は、中央部のアームを上下のアームの受けパーツで固定する方式となっています
【 車体下部 】
●車体下部は、その複雑な足周りを再現、車体内部にはそれぞれのタイプとしての内部構造が再現されています
●車体下部はシャーシのフロアパネルをベースとして各パネルを貼り合せる構成となっています
・ シャーシに収まる、燃料タンク、トランスミッション、バッテリーなどが付属
・ サスペンションアームは別パーツとなります
・ 前輪のステアリングゲージは7パーツで構成、ステアリングを可動式として組むことが可能です
・ 転輪は個別にパーツ化、起動輪は左右分割式です
●タイヤは左右分割式で、トレッドパターンがモールドされています
●車体内部が再現されています
・ 前部座席は3種が用意され、選択して使用します
・ 前部座席のクッションバネを再現するエッチングパーツが付属しています
・ メーターパネル、無線機、各種レバー、ハンドル、ペダル、ガスマスクケースなどがパーツ化
・ 各メーターを再現したデカールが付属しています
●「Sd.Kfz.251/1」「Sd.Kfz.251/7」「Sd.Kfz.251/10」それぞれの兵員室内部レイアウトを再現、選択して再現することができます
・ 「Sd.Kfz.251/1」は、前後分割された左右のベンチシートとライフルラックなどを再現
・ 「Sd.Kfz.251/7」は、左右のベンチシートとライフルラック、後部に設けられたボックスが再現、ボックスはエッチングパーツで構成されています
・ 「Sd.Kfz.251/10」は、左右のベンチシートとライフルラック、後部に装備された弾薬ラックが再現、弾薬ラックはエッチングパーツで、搭載される7個分が繋がった弾薬箱がセットされています
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています
・ 履帯は、「Sd.Kfz.251」シリーズの標準的タイプとなるゴムパッド付き履帯を再現
・ 履帯は、表面のパッド部分が別パーツで、これを前の履帯のダボを挟んで連結させますので、可動式として組むことが可能です
【 アクセサリーパーツ 】
●アクセサリーパーツが付属しています
・ 兵員室上部の防水カバー用の支柱(エッチングパーツ)
・ 後方に折り畳んだ状態の防水カバー(塗装及び接着が可能な軟質素材)
・ 手榴弾ケース(塗装及び接着が可能な軟質素材) ×7
・ 機銃弾薬箱(塗装及び接着が可能な軟質素材) ×4
・ 吸着地雷(塗装及び接着が可能な軟質素材) ×4
・ 地雷ラック(塗装及び接着が可能な軟質素材) ×5
・ リール ×2
・ M35地雷 ×2
・ M42地雷 ×2
・ M43地雷 ×2
・ ワイヤーカッター ×1
・ ノコギリ ×2
・ 機関銃のドラム弾倉用ラック ×2
・ 棒状地雷 ×2
・ Sマイン ×5
・ 起爆装置 ×2
など
●各クラッペ及び防弾ガラス部などを再現したクリアーパーツが付属
●座席のクッションバネ、機銃の対空照門、防水カバー用支柱、弾薬ラックなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●サイドミラーの鏡部分を再現するアルミ製シートが付属
【 塗装とマーキング 】
●「Sd.Kfz.251 C型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる7種類の塗装例が説明書に記載(全て所属不明)されており、国籍マーク、車体番号、部隊マーク、ナンバープレートなどを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製