ドイツ 3号突撃砲 B型
「ドイツ 3号突撃砲 B型 (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.007 )」です
●第2次世界大戦初期に活用されたドイツ軍の突撃砲「3号突撃砲B型」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●突撃砲本来の歩兵直協任務だけでなく対戦車戦闘にも活躍した「3号突撃砲B型」を再現、低く地を這うシルエットに短砲身砲を装備した、精悍さを感じる独特のドイツ独特のスタイルを再現した内容となっています
【 「3号突撃砲B型」について 】
●第1次世界大戦時における戦訓に基づき、第2次世界大戦時のドイツ軍は戦車部隊による機動戦を展開しましたが、進撃の際に剣の先端として運用された戦車部隊に対し、後方に残した敵の防御陣地を攻略するための歩兵直協用の車両の開発が1936年より始まっています
●この車両は「突撃砲(Sturmgeschutz)」という名称を与えられ、敵の防御陣地に肉薄し直接砲撃を行うためにシルエットを低くくして装甲を強化、主砲にはできるだけ大口径の砲を搭載するという概要を決定します
・ 車体には当時主力戦車として実用化を進めていた「3号戦車」を選定、砲塔を撤去して戦闘室に直接主砲を搭載するというレイアウトを採り、装甲は最大で50mm厚と、ベースとなった「3号戦車」よりも大幅に強化していました
・ 主砲は、「4号戦車」の主砲と基本部分が同じとなる「24口径 75mm砲 StuK37」を装備、この砲は短砲身ながらも榴弾威力が大きく、また対戦車用として徹甲弾も用意していました
●この「突撃砲」は使用車体から「3号突撃砲」という名称(正式な名称の付与は「4号突撃砲」の登場以後)を付けられ、最初の量産型「3号突撃砲A型」は、1940年1月から生産を開始、直ちにフランス戦に投入しています
●そして「A型」のエンジンと駆動系を改良した「3号突撃砲B型」が1940年6月に登場、30両しか作られなかった「3号突撃砲A型」に対して320両を生産し、大戦初期における突撃砲部隊(突撃砲大隊)の主力車両となりました
・ この「3号突撃砲B型」は生産途中から、40cmに幅をひろげた履帯や新型の6本スポーク型起動輪、新型の転輪などを導入しています
●本来、「3号突撃砲B型」は歩兵直協用車両として歩兵支援が主任務でしたが、装甲の厚さ、低いシルエット、そして主砲の威力から対戦車戦闘にも適しており、その優れた能力は1941年の独ソ戦の開始によってクローズアップされることになります
・ 当時のドイツ戦車部隊の主力である「3号戦車」は「42口径 50mm戦車砲」を搭載していましたが、ソ連軍の新鋭戦車「T-34」や「KV-1」に対して威力不足が目立ちました
・ また、砲塔を持つ「3号戦車」と比べて、低いシルエットの「3号突撃砲B型」は戦車戦時有利に展開でき、短砲身の主砲ながら大きな口径で高い威力を発揮しました
●「3号突撃砲B型」は対戦車戦闘に活躍、ソ連戦車相手に苦戦していたドイツ軍にとって「3号突撃砲B型」の存在は大きなものとなり、その後突撃砲は戦車キラーとして進化の途を進むことになります
●「3号突撃砲B型」は大戦初期におけるドイツ機甲戦力の一画として極めて大きな役割を示し、その後の突撃砲や駆逐戦車の雛形となり、ドイツ軍にとって欠かせない存在となっていくのです
【 「ドイツ 3号突撃砲 B型」のキット内容について 】
●このドイツ軍の突撃砲「3号突撃砲B型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●短砲身の主砲、低く構えた車体、そして面構成の戦闘室と、独特な先鋭的スタイルの「3号突撃砲B型」を再現
・ タミヤならではの造形美とシャープな彫刻によるディテール表現、そしてパーツ同士の合いの良さを兼ね備え、ドイツ軍戦闘車両の中でも特異な姿を持つ「3号突撃砲B型」を小さなスケールに凝縮した内容となっています
●現在まで続く「気軽に本格的な戦車模型を楽しむ」というコンセプトを貫くタミヤ1/48スケールMMシリーズの初期のキットで、パーツ数を極力抑えながらもタミヤタッチによる彫刻技術の高さと、実車の雰囲気が浮き彫りとなる造形、そしてスケールに沿ってポイントを押さえたディテール表現など、スケールモデルとしての魅力が詰まった姿を味わうことができるでしょう
●また、パーツ数の少なさやパーツ同士の合いの良さという作りやすさを考慮した構成となっており、初心者モデラーからベテランモデラーに至るまで、素組みからハードディテールアップ、そしてジオラマ化など、様々なスタンスで楽しむことができる内容となっています
●「3号突撃砲B型」は、「戦闘室」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 戦闘室 】
●照準器用の凹みと跳弾用のフレームを装備した「3号突撃砲B型」の戦闘室形状を再現、上部のパネルラインやボルト穴などを繊細なモールドで再現しています
●「24口径 75mm砲 StuK37」の砲身は、一体成型のパーツで再現、砲口部分は開口しています
・ 防盾は一体成型のパーツで再現、これに3パーツで構成した駐退器カバーを取り付けます
・ 防盾を支える砲架は4パーツで再現、内蔵するポリキャップで防盾は上下左右に可動させることができます
●戦闘室は一体成型のパーツで再現、これに前面と後部パネルを取り付けて作製します
・ 車長ハッチ、装填手ハッチ、照準器ハッチは別パーツ化、閉めた状態で再現しています
・ 操縦手用視察装置の装甲バイザーは別パーツ化しており、開閉状態を選択することができます
・ 側面の視察装置、吊り下げフックは別パーツにて再現
【 車体上部 】
●ベース車輌とされた「3号戦車F型」に準じた車体上部レイアウトを再現、フェンダーのドット状の滑り止めパターン、各ハッチのヒンジなどは強弱を付けたモールド、フェンダー支持架や車載工具類は立体的なモールドで再現しています
●車体上部はフェンダーを含めた一体成型となったパーツで再現、後部パネル、吸気グリルは別パーツ化しています
・ トランスミッョン点検ハッチ、エンジン点検ハッチは別パーツ化、閉じた状態で再現しています
・ 牽引ホールドは左右に分割したパーツ、前照灯カバーは前後に分割したパーツで再現しています
・ ノテックライト、車幅灯、車間表示灯、尾灯は別パーツ化しています
・ 発煙装置は支持架も含めて一体成型のパーツで再現
●車載工具類は、ジャッキ、シャベル、牽引シャックル、消火器、クリーニングロッドは個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ その他の車載工具はフェンダー上のモールドにて再現、立体的な彫刻で再現しています
・ 牽引ワイヤーは巻いた状態で再現しています
【 車体下部 】
●ダイキャスト製パーツで車体下部をバスタブ状に一体成型、どっしりとした重量感を楽しむことができます
・ サスペンションアームは車体下部に一体成型して再現しています
・ 側面前部、後面パネルはプラパーツにて再現
・ 排気管は、左右の排気管を1パーツで再現、先端部分は開口処理しています
●起動輪はスポーク状となった「新型」、誘導輪は楕円形の肉抜き穴を持つ「旧型」、下部転輪はホイールのリムを突き出した「新型」となっています
・ 起動輪は内蔵するポリキャップにより回転させることができます
・ 起動輪、誘導輪、転輪は前後に分割したパーツで再現
【 履 帯 】
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
・ 履帯は、接地部分に縦方向に2本の凹みがある40cm幅タイプの「3号突撃砲」用の「中期型」履帯を再現しています
・ 履帯の上下の直線部は繋がっている状態、前後の曲線部は2枚ずつに分割したパーツ構成となっています
・ 履帯の上側の部分は、上部転輪による弛みを再現
【 「3号突撃砲 B型」の塗装とマーキング 】
●「3号突撃砲 B型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第203突撃砲大隊所属 33号車 (1941年 / 東部戦線)
・ 第190突撃砲大隊所属 (1942年 / クリミア半島)
・ 第192突撃砲大隊所属 13号車 (1941年 / 東部戦線)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、戦術マーク、夜間表示帯、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ 3号突撃砲 B型」のパッケージ内容 】
・ ドイツ軍 3号突撃砲B型 ×1
・ ポリキャップ ×4
・ 金属製ビス ×2
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2004年 完全新金型
●2015年 価格変更