アメリカ海軍 航空母艦 レキシントン
「アメリカ海軍 航空母艦 レキシントン (プラモデル) (フジミ 1/700 シーウェイモデル No.024 )」です
●第2次世界大戦時におけるアメリカ海軍の航空母艦「CV-2 レキシントン」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●大戦初期においてアメリカ海軍の航空母艦を代表する存在となり、珊瑚海会戦において非業の最期を遂げた航空母艦「CV-2 レキシントン」を再現、異様なまでに巨大な煙突を装備し、船体中央部に主砲を配置した、独特のシルエットを再現した内容となっています
【 「アメリカ海軍 航空母艦 レキシントン」のキット内容について 】
●アメリカ海軍の航空母艦「CV-2 レキシントン」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「旧」ウォーターラインシリーズの外国艦シリーズのフォーマットに準じた、特シリーズとは異なるシーウェイシリーズのフォーマットで航空母艦「CV-2 レキシントン」を再現、実艦の特徴とポイントを捉えながら、パーツ数を抑え、組みやすさを優先した内容となっています
・ 過去、ウォーターラインシリーズ担当メーカーでもあったフジミ社の外国艦キットは、抜群の出来となるタミヤ社製キットを除けば、他社の外国艦のキットよりも高い評価を得ていました
・ また、現在のニューキットなどと比較して価格が安価であり、航空母艦「CV-2 レキシントン」の姿を気軽に楽しみたい場合などに極めて有用なキットです
●航空母艦「CV-2 レキシントン」は、珊瑚海海戦前に主砲を撤去、機銃が増設されており、キットは主砲が装備されている太平洋戦争開戦時頃までの姿が再現されています
●艦体喫水線から上の部分が再現された洋上モデルです
●航空母艦「CV-2 レキシントン」は、「艦橋を含めた上部構造物」「主砲などの艤装類」「船体」の3ブロックで構成されています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立てて、上部構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体は、一体成型のパーツで再現
・ 舷側部には、舷窓がモールドで再現されています
・ 船体前部には飛行甲板の張り出し部となるエンクローズドバウと機銃用スポンソンが一体成型され、下部には支柱を表現したフィンをモールドで再現しています
・ 船体中央部には格納庫の開口部とボート収納デッキが開口処理され、その内側には仕切り板が一体成型されています
・ 仕切り板に取り付ける、ディテールが彫刻された内壁パーツが付属
・ 洋上モデル用として欠かせない下部がフラットな形状となった船底パーツが付属しています(バラストは付属していません)
●飛行甲板は、一体成型のパーツで再現、各エレベーターは別パーツ化して再現しています
・ 飛行甲板表面には、横方向の木甲板表現を極めて繊細な凸ラモールドで再現しています
・ 飛行甲板の着艦制動装置などもモールドで再現
・ 飛行甲板には、2本の表示線を再現するための凸状のラインがモールドされています
・ エレベーターの内壁部分を再現したパーツが付属しており、エレベーターは飛行甲板に上げた状態と、格納庫に下げた状態とを選択することができます
「CV-2 レキシントン」の上部構造物と艤装類は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋は、箱状となる下部と、層状に積み上げられた上部との2つのブロックで構成
・ 下部のブロックは左右に分割したパーツで再現、側面には舷窓がモールドされています
・ 上部ブロックは、スポンソンと構造物との6層で構成
・ 艦橋窓枠は、窓の部分が一段凹んだ状態で再現
・ 艦橋を支える支柱は別パーツ化
・ 艦橋上部のマストは、一体成型のパーツで再現
・ 艦橋に装備される、「20mm単装機銃」(×2)、「探照灯」(×2)、「射撃指揮装置」(×1)などを別パーツ化しています
●煙突
・ 煙突は、左右に分割したパーツで再現、トップは別パーツとなっています
・ 煙突トップにはファンネルキャップをモールドで再現
・ 煙突後部に設置された後部艦橋は3パーツで構成
・ 後部艦橋の窓枠は、窓の部分が一段凹んだ状態で再現されています
・ 機銃のスポンソンはそれぞれ1パーツで再現
・ 煙突部に装備した「20mm単装機銃」(×12)などを別パーツ化
●スポンソン
・ 船体後部のスポンソンは一体成型のパーツで再現、他のスポンソンはブロックごとにパーツ化されています
●主砲 「20cm連装砲」 ×4
・ 主砲は連装状に一体成型した砲身と砲塔との2パーツで構成
・ 上部の測距儀は別パーツとなります
●高角砲 「12.7cm単装高角砲」 ×12
・ 高角砲は、砲架部分も含めて一体成型のパーツとなっています
●機銃 「20mm単装機銃」 ×31
・ 機銃は、一体成型のパーツで再現、シールドも表現されています
●艦載艇及びボートダビット
・ 内火艇 ×4
・ 内火ランチ ×1
・ カッター ×1
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 主錨
・ クレーン
などがセットされています
●艦載機
・ F4F ワイルドキャット戦闘機 ×4
・ F4F ワイルドキャット戦闘機 (主翼を折りたたんだ状態) ×4
・ SBD ドーントレス急降下爆撃機 ×4
・ TBF アベンジャー攻撃機 ×4
・ 各艦載機は一体成型のパーツで再現、クリアパーツとなっています
●マストなどに掲げられる星条旗、艦載機用の国籍マーク(赤丸なしタイプ)を再現したデカールが付属しています
【 「アメリカ海軍 航空母艦 レキシントン」のパッケージ内容 】
・ アメリカ海軍 航空母艦 CV-2 レキシントン ×1
・ F4F ワイルドキャット戦闘機 ×4
・ F4F ワイルドキャット戦闘機(主翼を折りたたんだ状態) ×4
・ SBD ドーントレス急降下爆撃機 ×4
・ TBF アベンジャー攻撃機 ×4
・ デカールシート ×2
【 「CV-2 レキシントン」について 】
●第1次世界大戦終結の後、我が日本海軍では海軍力増強計画「88艦隊」が立案されましたが、アメリカ海軍でも同様に大規模な海軍増強計画「ダニエルズ・プラン」が立てられ、「巡洋戦艦」「戦艦」の建造が開始されていました
●しかしながら、1922年のワシントン軍縮会議以降は主力艦の保有を制限されるようになり、「ダニエルズ・プラン」に基づいて建造していた巡洋戦艦、戦艦は多くが建造中止となってしまいます
●巡洋戦艦「レキシントン」と「サラトガ」は、工事が進んでいたため建造自体は認められたものの、航空母艦へと転用することが軍縮条約で決定、これは日本海軍の航空母艦「赤城」「加賀」と同様な処置でした
●航空母艦「CV-2 レキシントン」と「CV-3 サラトガ」は、アメリカ海軍の空母運用黎明期に建造されたことから、外観の形態はその後のアメリカの航空母艦と異なるものとなっており、艦首部分は波浪性の高いエンクローズドバウを採用、格納庫は船体外壁で覆われたクローズドハンガーとなっていました
・ エンクローズドバウは、波浪性が高いために外洋で行動する航空母艦として有効なもので、クローズドハンガーは格納庫に開口部が設けられたオープンハンガーよりも台風などの被害を軽減、このため日本海軍の空母も全てがクローズドハンガーを採用しています
・ しかし、一見すると強靭そうなこのクローズドハンガーは被弾時の爆風が外に逃げないことから損害が拡大する傾向にあるのも事実でした
●「CV-2 レキシントン」と「CV-3 サラトガ」では、極めて巨大で背の高い煙突が装備され、これは煙突の排煙が航空機の着艦に大きな影響を与えるために、影響が出ない高さまで排煙を上げるために採られた措置でした
●「CV-2 レキシントン」と「CV-3 サラトガ」は、巡洋戦艦の船体を利用した基準排水量37,000tの大型航空母艦として最大搭載機数109機を誇り、この2艦は太平洋戦争開戦前におけるアメリカ海軍の空母機動部隊の中軸となりました
・ 美しく、堂々とした姿から「空母の女王」と呼ばれたレキシントン級空母はそれぞれ、レキシントンが「レディ・レックス」、2番艦のサラトガは「シスター・サラ (愛しのサラ)」の名で親しまれたものです
●太平洋戦争開戦時、「CV-2 レキシントン」は航空機の輸送任務としてミッドウェー島に向かっていたことにより真珠湾奇襲作戦から難を逃れています
●真珠湾奇襲の一報を受けた「CV-2 レキシントン」は偵察機を飛ばして索敵を開始、日本の機動部隊との接触はなく、しばらくして真珠湾に帰還しました
●1942年1月、「CV-2 レキシントン」は真珠湾を出航、ニューギニア方面に進出し、1942年2月には日本海軍が占領したラバウルを攻撃するために同方面に向かいます
●この動きを察知した日本海軍は陸上攻撃機部隊を投入、「CV-2 レキシントン」には損害は無かったものの、自身の存在が知れたことでラバウルへの攻撃は中止されました
●1942年3月、「CV-2 レキシントン」は搭載する航空機によって日本軍側が進出したニューギニアの拠点を爆撃、3月末には一旦真珠湾へと帰還しています
●日本軍側はニューギニア島の最大の要衝である「ポートモレスビー」を攻略する「MO作戦」を実行、作戦の護衛として航空母艦「翔鶴」「瑞鶴」の空母機動部隊、そして輸送船団の直衛艦として航空母艦「祥鳳」が随伴していました
●アメリカ軍はこれを阻止するために空母「CV-2 レキシントン」「CV-5 ヨークタウン」を中心とした空母機動部隊を出撃、1942年5月、世界初となる空母同士の海戦「珊瑚海海戦」が行われました
●アメリカ軍は、まず「祥鳳」を発見してこれに集中攻撃を加えて撃沈、次に日米双方が敵の空母を発見して攻撃隊を出撃、双方の空母に攻撃隊が襲い掛かりました
●その結果、帝国海軍は「翔鶴」が中破するという損害を受けましたが、アメリカ軍側も「CV-2 レキシントン」「CV-5 ヨークタウン」の両艦が中破してしまいます
●「CV-2 レキシントン」は一旦損害を復旧させますが、損傷により気化した航空機燃料が格納庫に充満、これにより大爆発が発生し、手の付けられない状態となってしまいます
●「CV-2 レキシントン」は駆逐艦の魚雷による処分が決定、その巨体を波間に沈めたのでした