ドイツ 3号戦車 L型
「ドイツ 3号戦車 L型 (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.024 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の中戦車「3号戦車L型」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次大戦中期、ドイツ戦車部隊の主力戦車として運用された「3号戦車L型」を再現、車体と砲塔の前面部に追加装甲を装着し、長砲身の50mm砲を搭載した均整の取れたスタイルを再現した内容となっています
●タミヤ社製「ドイツ 3号突撃砲 B型」をベースに、「3号戦車L型」を再現するため、車体、砲塔などを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「ドイツ 3号戦車L型」について 】
●ドイツ軍は1935年からの再軍備化計画に基づき本格的な戦車開発を開始、「1号戦車」~「4号戦車」という4つの車種の開発を進め、「3号戦車」は戦車部隊の主力として位置付されていました
●主力戦車という重要な役割を担うこととなった「3号戦車」はできるだけ最新技術を採り入れようとしたため開発は遅れ、他の3車種と比べて開発の進みは遅延しがちでした
●もっとも、最新技術を採り入れたことにより、「3号戦車」は当時の最新となる懸架装置「トーションバーサスペンション」を装備、砲火力、防御力、そして機動力とバランスの取れた主力戦車に相応しい戦車となります
●「3号戦車A型」~「3号戦車D型」は試作車両に近く、「3号戦車E型」からがようやく本格的な量産型となります
●また、「3号戦車」が本来搭載する予定だった「42口径 50mm戦車砲 KwK38」の生産が遅れてしまい、当初は「37mm戦車砲 KwK36」を搭載、結局「3号戦車」としての理想の形となったのは1940年10月から生産が行われた「3号戦車H型」で、従来のタイプもこの「H型」に準じた仕様へと改造が行われました
●1941年、独ソ戦が開戦すると、ドイツ軍は破竹の勢いで進撃を続けますが、ソ連軍の新鋭戦車「T-34」や「KV-1」に対して思わぬ苦戦を強いられてしまいます
●特に、東部戦線で問題となったのが「3号戦車」が搭載していた「42口径 50mm戦車砲 KwK38」の威力不足で、この威力不足を解消するために長砲身「60口径 50mm戦車砲 KwK39」を「3号戦車J型」の1941年12月以降の生産車両に搭載します
●そして、「3号戦車J型」の改良型として1942年6月から生産が始まったのが「3号戦車L型」です
・ 「3号戦車L型」は、「3号戦車J型」の防御力向上型で、車体前部と防盾に20mm厚の追加装甲を装備、戦闘室前面と防盾の追加装甲は中空状態のスペースドアーマーとして装備しているのが特徴です
・「J型」に引き続いて主砲には「60口径 50mm戦車砲 KwK39」を搭載、この長砲身砲を生産当初より装備していたのは「3号戦車L型」からとなります
●「3号戦車L型」は、「3号戦車」シリーズとしての一つの頂点を極めたタイプでもあり、続く「M型」は渡渉水深能力を高めたタイプ、「N型」は支援戦車型となり、「3号戦車L型」は長砲身の50mm砲を装備した型式として代表的存在となりました
●「3号戦車L型」は大戦中期におけるドイツ戦車部隊の主力として活躍、特に北アフリカ戦線においてはその砲火力から連合軍から「マーク3 スペシャル」と呼ばれて恐れられ、連合軍戦車相手に奮戦したのでした
【 ドイツ 3号戦車 L型 (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュア シリーズ No.024) プラモデルの内容 】
●このドイツ軍の中戦車「3号戦車L型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●長砲身の主砲と面で構成されたドイツ的デザインの砲塔と車体、そしてトーションバーサスペンションを装備し均整の取れたフォルムの「3号戦車L型」を再現
・ タミヤタッチによる精密感溢れる強弱を付けたモールドと、実車のポイントを踏まえた造形、そしてスケールに沿ったディテール表現により、「3号戦車L型」を表情豊かに再現した内容となっています
●タミヤ1/48スケールのミリタリーミニチュアシリーズとして、「3号戦車L型」の複雑な造りをパーツ数を抑えながら作りやすさを考慮して再現、ただしディテールのポイントなどをしっかりと押さえており、精悍なドイツ戦車の姿を気軽かつ本格的に楽しむことができます
●また、ただ単に1/35スケールキットの縮小版ではなく、1/48スケールとしての強弱を付けたモールドやディテール表現が行われており、このスケールならではの凝縮感や雰囲気ある造形を味わうことができるでしょう
●「3号戦車L型」は、「砲塔」「車体上部」「後部パネル」「車体下部」の4ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●砲塔は、側面のクラッペを廃止し、防盾にスペースドアーマーを装備した「3号戦車L型」の砲塔レイアウトを再現、砲塔天板のネジ穴や小ハッチなどを繊細なモールドで再現しています
●「60口径 50mm戦車砲 KwK39」の砲身は、砲身と砲口部の2パーツで構成
・ 防盾は前後方向に4分割したパーツで再現、これにスペースドアーマーのパーツを取り付けて作製します
・ スペースドアーマーは前面部と天板の2パーツで再現
・ 同軸機銃は別パーツ化して再現
・ 防盾は、内蔵したポリキャップで上下に可動させることができます
●砲塔は、上下に分割したパーツで再現、前面パネルは別パーツ化しています
・ 側面ハッチは別パーツ化、閉めた状態を再現しています
・ ゲベックカステンは上下に分割したパーツで再現
・ 砲塔の手摺り、ベンチレーター、ピストルポート、ハッチ固定具を別パーツ化
●車長キューポラは上下に分割したパーツで再現
・ 車長ハッチは別パーツ化しており、開閉状態を選択することができます
【 車体上部 】
●箱状になった車体からフェンダーの伸びた「3号戦車L型」の車体上部レイアウトを再現、フェンダーのドット状の滑り止めパターン、各ハッチのヒンジなどは強弱を付けたモールド、フェンダー支持架や車載工具類は立体的なモールドで再現しています
●フェンダーも含めた車体上部を一体成型のパーツで再現、これに戦闘室の各パネル、吸気グリルなどを取り付けて作製します
・ 戦闘室前面のスペースドアーマーは一体成型のパーツで再現
・ トランスミッション点検ハッチは別パーツ化
・ エンジンデッキの点検ハッチの装甲カバーを個別にパーツ化しています
・ 前照灯、ノテックライト、車間表示灯、車幅灯、尾灯なども別パーツ化して再現しています
●車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ 始動クランク、バールはフェンダー上にモールドして再現
・ 牽引ワイヤーは巻いた状態で再現しています
【 車体下部 】
●ダイキャスト素材を使い車体下部をバスタブ状に一体成型したパーツで再現、どっしりとした重量感を楽しむことができます
・ サスペンションアームは車体下部パーツに一体成型化しています
・ 側面前部、後面パネル、側面ハッチはプラスチック製パーツで再現
・ 排気管は、左右を一体で成型、先端部分は開口した状態となっています
・ 起動輪は内蔵するポリキャップで回転させることができます
・ 起動輪、誘導輪、転輪は前後に分割したパーツで再現
・ 余剰パーツとして、「3号戦車G型」以前の旧型の誘導輪も付属しています
【 履 帯 】
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
・ 履帯は、接地部分に滑り止めが付いていない「3/4号戦車」用の「中期型」履帯を再現しています
・ 履帯の上下の直線部は繋がっている状態、前後の曲線部は2枚ずつに分割したパーツ構成となっています
・ 履帯の上側の部分は、上部転輪による弛みを再現
【 ドイツ 3号戦車 L型 (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュア シリーズ No.024) 塗装とマーキング 】
●「3号戦車 L型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第502重戦車大隊 (ロシア / 1942年)
・ 第10戦車師団 (チュニジア / 1943年)
・ ヘルマン・ゲーリング戦車連隊 (ドイツ国内 / 1942年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 ドイツ 3号戦車 L型 (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュア シリーズ No.024) パッケージ内容 】
・ ドイツ軍 3号戦車L型 ×1
・ ポリキャップ ×4
・ 金属製ビス ×2
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2006年 一部新金型
●2015年価格変更