ドイツ 3号突撃砲 G型
「ドイツ 3号突撃砲 G型 (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.025 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の突撃砲「3号突撃砲G型」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「3号突撃砲」シリーズの最終型となる「3号突撃砲G型」を再現、面構成の車体に鋳造製のザウコプフ防盾を装備し精悍なフォルムとなった「後期型」(1943年11月~1944年4月生産車両を再現した内容となっています
●タミヤ社製「ドイツ 3号突撃砲 B型」をベースに、「3号突撃砲G型」を再現するために、主砲、車体上部などを新規パーツへと変更したバリエーションキットです
【 「3号突撃砲G型」について 】
●「3号突撃砲」は、本来歩兵直協用の支援車両として開発が進められ、1940年から量産を始めた戦闘車両です
●1941年、独ソ戦が開戦すると、ドイツ軍は「T-34」や「KV-1」といったソ連軍の強力な戦車と対峙、ドイツ戦車部隊はこれらの戦車に対して苦戦を強いられます
●しかし、低シルエットで装甲が厚く、搭載する主砲も一定の火力を持つ「3号突撃砲」は対戦車戦において活躍、従来の歩兵支援でだけではなく、対戦車戦にも有効な兵器として高い評価を受けました
●実戦での評価を踏まえ戦車キラーとして進化することになった「3号突撃砲」は、「3号突撃砲F型」から長砲身の「43口径 75mm砲 StuK40」を搭載(後に「48口径 75mm砲 StuK40」に変更します)、この主砲を搭載することで極めて高い対戦車能力を要するようになった「3号突撃砲」は対戦車戦の主役として活躍するようになります
●ただし、この「3号突撃砲F型」は長砲身砲を搭載している都合上、砲の俯角を確保するのために戦闘室上部に出っ張りが付いており、生産性の向上を図る目的で戦闘室のデザインを変更、1942年12月から生産が始まったのが「3号突撃砲G型」です
・ 「3号突撃砲G型」は、ドイツ軍の戦闘車両としては珍しく、ひとつの型式を1942年12月から1945年4月という長い期間、生産を続けており、車両自体の完成度は高いものでした
・ ただし、生産時期による仕様変更は頻繁に行われ、鋳造製のザウコプフ防盾は1943年11月から採用、1944年4月からは上部の機銃をリモコン式へ変更しています
●「3号突撃砲G型」は強力な火力と最大装甲80mmの防御力、そして低いシルエットで対戦車戦闘に活躍、戦車以上の働きを見せ、多くの騎士十字勲章受章者を輩出したのは有名な話です
●また、砲塔を持たないことから生産コストが低く、改良を重ねた「3号戦車」の車体を利用したことで機械的な信頼性は高く、大戦中期以降はドイツ機甲部隊の一画を占めるようになり、戦車不足から「3号突撃砲G型」を配備した戦車部隊も多く存在していました
●そして、「3号突撃砲G型」の主生産工場である「アルケット」社はベルリン市街に工場があり、ベルリン戦が始まった1945年4月においても生産を継続、「3号突撃砲G型」はまさしくドイツ将兵にとって戦友となり、ドイツ軍の最期までその姿は将兵と共に在ったのです
【 「ドイツ 3号突撃砲 G型」のキット内容について 】
●このドイツ軍の突撃砲「3号突撃砲G型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●大戦中期以降においてドイツ機甲戦力の重要な一画を占め、攻撃力と防御力により終始活躍を続けた「3号突撃砲G型」を再現
・ タミヤタッチで強弱を付けたシャープで繊細なモールドと、スケールに沿ってポイントを捉えた造形で「3号突撃砲G型」を表情豊かに再現した内容となっています
●タミヤ1/48スケールMMシリーズとして作りやすさを考慮しており、パーツ数を抑え、かつパーツ同士の合いは良好、その先鋭的なスタイルを気軽に味わうことができます
●また、ただ単に1/35スケールキットの縮小版ではなく、1/48スケールとしての強弱を付けたモールドやディテール表現がゆき届き、手のひらサイズのコンパクトな大きさに凝縮した、ドイツ軍を支えた「3号突撃砲G型」の姿を楽しむことができるでしょう
●車体側面のシュルツェンを再現したパーツが付属、装着の有無を選択することができます
●「3号突撃砲G型」は、「車体上部」「車体下部」の2ブロックで構成しています
【 車体上部 】
●面構成となる戦闘室にキューポラと機銃用の防盾を装備した「3号突撃砲G型」の車体上面レイアウトを再現
●フェンダーのドット状の滑り止めパターン、戦闘室のパネルライン、照準器カバーなどのディテールを強弱を付けたモールドで再現しています
●「48口径 75mm砲 StuK40」の砲身は、マズルブレーキも含めて一体成型となっており、マズルブレーキ左半分を別パーツ化することで、開口部と内部構造を再現
・ ザウコプフ防盾は一体成型のパーツで再現しています
・ 防盾を支える砲架は4パーツで再現、内蔵するポリキャップで防盾は上下左右に可動させることができます
●車体上部はフェンダーを含めた一体成型となったパーツで再現、戦闘室前部パネル、車体後部パネル、吸気グリルは別パーツとなっています
・ 装填手ハッチは別パーツ化、閉めた状態を再現しています
・ トランスミッョン点検ハッチ、エンジン点検ハッチは別パーツ化、閉じた状態となります
・ 照準器、吊り下げフック、ノテックライト、車間表示灯、ベンチレーター、アンテナマウントなどは別パーツ化しています
・ 戦闘室上部の機銃は、機銃本体と防盾の2パーツで構成、防盾は立てた状態となります
●車長キューポラは上下に分割したパーツで再現
・ 車長ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ キューポラに装備する砲隊鏡(×1)が付属、装着の有無を選択できます
●車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ バール、履帯交換器具、始動クランクはフェンダー上にモールドにて再現
・ 予備履帯は繋がった状態でパーツ化
・ 牽引ワイヤーは、アイの部分はプラパーツ、ワイヤー本体は付属の紐で再現します
●シュルツェンは、1パーツで再現したシュルツェン本体と3個のシュルツェン架とで構成
・ シュルツェン本体の裏側にはシュルツェン架の一部をモールドで再現しています
・ シュルツェンの装着の有無を選択できます
【 車体下部 】
●車体下部は、ダイキャスト素材を用いてバスタブ状に一体成型、どっしりとした重量感を楽しむことができます
・ サスペンションアームは車体下部ダイキャストパーツ上に一体成型しています
・ 側面前部、後面パネルはプラパーツにて再現
・ 排気管は、左右の排気管を一体成型のパーツで再現、先端部分は開口処理しています
・ 起動輪は内蔵するポリキャップを使用して回転させることができます
・ 起動輪、誘導輪、転輪は前後に分割したパーツで再現
【 履 帯 】
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
・ 接地部分に縦方向に2本の凹みがある40cm幅タイプの「3号突撃砲」用の「中期型」履帯を再現しています
・ 履帯の上下の直線部は繋がっている状態、前後の曲線部は2枚ずつに分割したパーツ構成となっています
・ 履帯の上側の部分は、上部転輪による弛みを再現
【 フィギュア 】
●車長を再現したフィギュアが1体付属しています
・ フィギュアは半身像となります
・ キューポラから頭部を出して、片手でヘッドフォンを押さえているポーズです
・ 服装は、「防寒アノラック」を着用、規格帽を被っている姿です
・ 服の皺の表現はスケールに沿っており、ポケットやベルトなどの細部は繊細なモールドで再現しています
・ フィギュアは一体成型となったパーツで再現
【 「3号突撃砲 G型」の塗装とマーキング 】
●「3号突撃砲 G型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第102歩兵師団 第102戦車駆逐大隊 (1943年12月)
・ 第25装甲擲弾兵師団 第5戦車大隊 (中央ロシア /1943年秋)
・ 第25装甲擲弾兵師団 第5戦車大隊 (中央ロシア /1943年秋)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、戦術マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
【 「ドイツ 3号突撃砲 G型」のパッケージ内容 】
・ ドイツ軍 3号突撃砲G型 ×1
・ ポリキャップ ×4
・ 金属製ビス ×2
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2006年 一部新金型
●2015年 価格変更