Sd.Kfz.182 キングタイガー ポルシェ砲塔 (プレミアムエディション)
「Sd.Kfz.182 キングタイガー ポルシェ砲塔 (プレミアムエディション) (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-'45 Series No.6312 )」です
●「Sd.Kfz.182 キングタイガー ポルシェ砲塔 (プレミアムエディション)」です
●第2次世界大戦後期におけるドイツ軍の重戦車「キングタイガー」の「ポルシェ砲塔型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●最も美しい重戦車とも称される「キングタイガー ポルシェ砲塔型」を再現、直線的な車体と曲線で構成された砲塔との絶妙なバランスが生む独特のスタイルを再現した内容となっています【 「Sd.Kfz.182 キングタイガー ポルシェ砲塔型」について 】
●1930年代後半、ドイツ軍は「1号戦車」~「4号戦車」という戦車開発の他に、「4号戦車」よりも大型となる重戦車の開発を自動車メーカーである「ポルシェ」社と「ヘンシェル」社に指示、これを受けて「ポルシェ」社は30tクラスの重戦車「VK3001(P)」、「ヘンシェル」社は36tクラスの「VK3601(H)」を試作します
●1941年5月、ドイツ軍はこれまでの戦訓から「4号戦車」よりも強力な戦車を必要とし、かねてから重戦車開発を行っていた「ポルシェ」社と「ヘンシェル」社に新型重戦車「タイガー1」の本格的な開発を指示し、「ポルシェ」社の試作車である「VK.45.01(P)」と、「ヘンシェル」社の試作車輌「VK.45.01(H)」とは「タイガー 1」としての制式採用を競うこととなります
●この「タイガー1」とは別に、より高い貫通能力を持つ長砲身の「88mm砲」を搭載する車輌の開発も指示され、「ポルシェ」社はこれにも応じて「VK.45.01(P)」をベースとした「VK.45.02(P)」の開発も進めました
●「VK.45.02(P)」は「VK.45.01(P)」の駆動系を踏襲、ガソリンエンジンにより発電を行い、その電力でモーターを駆動させる方式が採られていました
●ドイツ軍では、「タイガー 1」の本命として「ポルシェ」社の「VK.45.01(P)」の方を高く評価していましたが、軍部立会いの比較試験によって「VK.45.01(P)」の動力系の問題点が露呈、「タイガー 1」の採用は「ヘンシェル」社の試作車輌「VK.45.01(H)」が勝ち取る結果となります
●この「タイガー 1」における「VK.45.01(P)」の失敗によって、「VK.45.02(P)」の開発も中止が決定、同車は試作車も完成していないペーパープラン車となります
●しかし、「VK.4502(P)」は開発の関係から先行的に砲塔が50基製造されており、これを「ヘンシェル」社が「タイガー 1」の後継車両として開発していた「キングタイガー」へと搭載することにより有効利用が行われました
●この「VK.45.02(P)」の砲塔を載せた「キングタイガー」(「キングタイガー ポルシェ砲塔型」)は、「ヒトラー」から「世界で一番美しい戦車」と言われた重戦車となりましたが、一方でこの砲塔はその曲面形状による跳弾で車体上部へと被害が及ぶことが危惧され、さらに生産性も悪いという欠点を持っていました
●このことから、「ヘンシェル」社では直線形状を多用した砲塔が新たに作られ、「キングタイガー」の51両目以降の車両は「キングタイガー ヘンシェル砲塔型」と呼ばれています(「量産型」とも言われます)
●「キングタイガー ポルシェ砲塔型」は、「第503重戦車大隊」や「第506重戦車大隊」「第316重無線操縦中隊」などに分散配備され、1944年6月のノルマンディ戦から実戦に参加、その強靭な防御力と強力な火力により連合軍戦車を圧倒する働きを見せます
●ただし、「キングタイガー ポルシェ砲塔型」は登場時期が連合軍優勢だったことや、連合軍機による空爆、機械的初期故障、そして部隊での重器材の不足などから放棄される場合も多く、不本意な戦いとなったことも事実でした
・ ちなみに、砲塔からの跳弾によって車体前部に被害が発生した車両はなかったようです
●ノルマンディ戦などで残存した「キングタイガー ポルシェ砲塔型」は各地を転戦し、1945年春におけるハンガリーでのドイツ軍最後の攻勢作戦にも参加しています
●「キングタイガー ポルシェ砲塔型」は50両しか生産されませんでしたが、その装甲防御力と強力な火力は連合軍戦車を遥かに凌駕し、モンスター戦車として戦場に君臨したのです【 「Sd.Kfz.182 キングタイガー ポルシェ砲塔 (プレミアムエディション)」のキット内容について 】
●このドイツ軍の重戦車「キングタイガー ポルシェ砲塔型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ドラゴン社の「キングタイガー」シリーズのフォーマットに則り「キングタイガー ポルシェ砲塔型」を再現、基本構造の部分は最近の細分化されたパーツ構成ではなく、ディテール表現を重視しながらも、パーツ分割を控えた内容となっています
●「プレミアムエディション」版として、車載装備品類の固定具、エンジングリルのメュシュを再現したエッチングパーツ、牽引ワイヤーなどを再現する金属製ワイヤー、そして金属製の牽引フックや砲身などを含んだマルチマテリアルキットとなります
・ 金属製パーツはその多くがプラパーツとの選択式です
●「キングタイガー ポルシェ砲塔型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」「後部パネル」の4ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、「キングタイガー ポルシェ砲塔型」の曲線で構成された独特の砲塔形状を再現、各パネルの溶接跡がモールド、前面の照準口などは実車の構造に合わせて、段差が付いた状態で開口処理されています
●「71口径 88mm戦車砲 KwK43」の砲身は、金属砲身とプラパーツとを選択できます
・ 金属砲身を使用する場合には、内側部分が再現されたプラパーツのマズルブレーキを使用します
・ プラパーツの砲身は、マズルブレーキ部を含めて左右分割式となっています
・ 砲尾部分も再現され、各防危板、駐退複座装置などがパーツ化
●防盾は、本体と装甲スリーブ先端部との2分割式です
・ 防盾(砲身)は完成後も上下可動とすることができます
●砲塔は上下分割式で、車長キューポラ側面部は別パーツとなります
・ 上部のベンチレーターは別パーツで、通常の状態と防水カバーが付いた状態とを選択できます
・ 装填手ハッチは別パーツで、開閉状態を選択できます
・ 上部に存在する「Sマイン」発射器は別パーツで、発射口の開閉状態が選択可能です
・ 後部のエスケープハッチは裏側のディテールもパーツ化され、開閉状態が選択可能です
・ エスケープハッチのピストルポート栓は2パーツで構成、脱落防止用のチェーンを再現するための金属製チェーンが付属しています
・ 一部の車両に見られる予備履帯装着用のラックを再現したパーツが付属
●車長キューポラは砲塔とは別パーツとなっています
・ 車長キューポラは1パーツで再現されています
・ 各ペリスコープは個別にパーツ化され、クリアーパーツとなります
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態を選択できます
・ 対空機銃架は3パーツで構成
【 車体上部 】
●車体上部は、「キングタイガー ポルシェ砲塔型」の車体レイアウトを再現、各パネルの溶接跡、前方機銃マウントの溶接跡などがシャープに彫刻されています
●車体上部は一体成型となっており、砲塔リング部は別パーツです
・ 前方機銃のマウント部、操縦手用のペリスコープ部分は別パーツにて再現
・ 前方機銃は7パーツの構成で、車体内部側の機能も詳細に再現
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツで開閉状態が選択できます
・ エンジングリルの点検ハッチは別パーツとなります
・ エンジングリルのメッシュ、砲塔下部の手榴弾防止用のメッシュを再現したエッチングパーツが付属しています
・ 牽引フックはプラパーツと金属製パーツとが付属、選択して使用します
●サイドフェンダーは最前部以外は一体成型となっています
・ フェンダー上には、フェンダーの取り付け穴、フックが表現されています
●車載工具類は、固定具が一体成型されたパーツと、エッチングパーツによって固定具を再現するための固定具が含まれていないパーツとが付属、選択して使用します
●牽引ワイヤーは、アイの部分とワイヤー本体とに分割され、アイの部分は固定具が一体成型されたパーツとエッチングパーツを使用する固定具が含まれていないパーツが付属、選択して使用します
・ ワイヤー本体は付属の金属製ワイヤーを使用します
・ 後部の固定具は、プラパーツとエッチングパーツとを選択できます
●履帯交換用ワイヤーは、アイとワイヤー、固定具が一体成型されたパーツと固定具を再現したエッチングパーツ用のアイ部分のみのパーツが付属、選択して使用します
・ ワイヤーを再現するための金属製ワイヤーが付属しています
【 後部パネル 】
●後部パネルは一体成型となっています
・ 車間表示灯はモールドにて再現
・ 排気管は、下部の部分が前後分割式で、先端部分は異物防止用の棒が付いた状態で開口されています
・ 排気管の装甲カバーは、カバー本体と吊り下げフック部分とで構成
【 車体下部 】
●「キングタイガー ポルシェ砲塔型」の車体下部はバスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは別パーツです
・ 転輪は、個別にパーツ化され、ハブキャップ部は別パーツです
・ 起動輪は通常型の9枚歯タイプが付属、左右分割式となります
【 履 帯 】
●履帯は、1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています
・ 履帯は、「キングタイガー用」の通常型履帯「Gg26/800/300」が再現されており、モデルカステン製「ティーガー 2型 戦車用履帯 (可動式)」がこれに対応しています
●ペリスコープを再現したクリアーパーツが付属
●エンジングリルのメッシュ、手榴弾防止用のメッシュ、車載装備品類の固定具などを再現したエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「キングタイガー ポルシェ砲塔型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる5種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第503重戦車大隊 (ハンガリー / 1945年)
・ 第316重無線操縦中隊 (フランス / 1944年)
・ 第506重戦車大隊 (アーンエム / 1944年)
・ 所属不明 (東部戦線 / 1944年)
・ 第503重戦車大隊 (ノルマンディ / 1944年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号、パーソナルネームなどを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●再販アイテム