イギリス巡航戦車 クロムウェル Mk.4
「イギリス巡航戦車 クロムウェル Mk.4 (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.028 )」です
●第2次世界大戦後期におけるイギリス軍の巡航戦車「クロムウェル Mk.4」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦において最も機動力が優れた戦車として名高い巡航戦車「クロムウェル」を再現、イギリス戦車らしい直線で構成された無骨なスタイルを持つ同車の特徴が表現された内容となっています【 「巡航戦車 クロムウェル Mk.4」について 】
●第2次世界大戦の開戦以前から、イギリス軍は歩兵戦車と巡航戦車という2種類のカテゴリーで戦車を開発、運用していました
●巡航戦車は、機動力を重視した戦車であり、フランス戦や初期の北アフリカ戦などで使用された「巡航戦車 Mk.4」の後継車として重巡航戦車「クルセイダー」が開発、生産されました
●フランス戦の敗北により装備していた戦車を大量に失ったイギリス軍は、強力な戦車をいち早く戦力化することを望み、「クルセイダー」の本格的生産が始まる前にその後継車両の開発を始めました
●この新型巡航戦車は、「クルセイダー」を重装甲、重武装化することが重視され、当初は「クルセイダー」のエンジンや足周りをそのまま流用する計画となっていました
●しかし、当然のことながら、機動力は大幅に低下し、巡航戦車としての機動力が確保できなくなってしまいます
●そこで、この問題を解決する方法として注目されたのが、戦闘機「スピットファイア」などに搭載された「ロールスロイス」社の航空機用エンジン「マーリン」を車載用に改造した「ミーティア」エンジンです
●この「ミーティア」エンジンは当時の同規模のエンジンよりも1.5倍以上も高出力であり、新型巡航戦車のエンジンとして申し分なく、同エンジンを搭載するものとして開発が進められました
●ところが、当時のイギリスはドイツ空軍の空襲下にあり、迎撃を行なう戦闘機を揃えるのに必死の状態で、「マーリン」エンジン自体が供給不足となり、とても戦車に回す余裕は有りませんでした
●そこで、この新型巡航戦車(「A27」)をベースに、代換えの「リバティー」エンジンを搭載した「セントー」と、本来の「ミーティア」エンジンを搭載した「クロムウェル」の2車種が作られることとなりました
●「クロムウェル」は、エンジンの供給に目途が付いた1943年の初頭から生産が開始され、当初は主砲として「6ポンド砲」を搭載していました
●「クロムウェル Mk.4」では、アメリカの75mm戦車砲弾が発射できる国産の「75mm QF戦車砲」を搭載、同車がノルマンディ戦以降の「クロムウェル」を代表するタイプとなります
・ 「クロムウェル Mk.2」、「Mk.3」は小改良もしくは「セントー」からの改造車です
●「クロムウェル」は、その高出力のエンジンにより時速60km/h程度の高機動力を誇り、実用戦車としては世界最速の車両でした
●また、サスペンションには優れた地形追従能力を持つ「クリスティーサスペンション」を採用、その機動性能は他の戦車と比較にならない程の高いものでした
●ただ、同車が実戦配備される頃には、イギリス軍の主力戦車は汎用性の高い「M4 中戦車」で占められており、「クロムウェル」は機甲師団の偵察連隊に集中配備されました
●「クロムウェル」は、その機動性能を活かして威力偵察などで活躍、イギリス機甲部隊の一員としてその勝利に貢献したのでした
●そして、大戦終了後も使われ続け、1950年に勃発した「朝鮮戦争」にも国連軍の一員として参加しています
【 「イギリス巡航戦車 クロムウェル Mk.4」のキット内容について 】
●このイギリス軍の巡航戦車「クロムウェル Mk.4」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●タミヤタッチにより「クロムウェル Mk.4」をシャープかつ表情豊かに再現、砲塔の大型ボルト、プレス加工のフェンダーなど実車の特徴がスケールに沿って表現されています
●そして、タミヤの1/48MMシリーズとしてパーツ数を抑えながらも実車のポイントとディテールを表現、パーツ同士の合いも良好であり、「クロムウェル Mk.4」の魅力を気軽に楽しむことができる内容となっています
●車体下部はサスペンションアームを含めたダイキャスト製パーツで再現、重量感在る仕上がりを楽しむ事ができます
●吸気口のカバーの「ノルマンディカウル」が付属、その装着の有無を選択可能です
●「クロムウェル Mk.4」は、砲塔、車体上部、車体下部の3ブロックで構成されています
●「75mm QF戦車砲」砲身は一体成型となっており、マズルブレーキの左側面が別パーツとなっています
・ 防盾は1パーツで構成され、同軸機銃は別パーツです
・ 防盾(砲身)は、ポリキャップにより上下可動します
●砲塔は内側部分が上下分割式で、これに外部パネルを貼り付ける構成となっています
・ 車長ハッチ、装填手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 特徴的な形状の直接照準器、アンテナ基部がパーツ化
・ 砲塔は左右方向に可動します
●「クロムウェル Mk.4」の車体上部は、フェンダー中央部も含めて一体成型されており、戦闘室前面パネルは別パーツです
・ 前方機銃は上下方向に可動します
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツにて再現
・ ペリスコープは、上部のカバー部が別パーツです
・ 車載工具類はフェンダー上にモールドで再現され、シャベル、消化器は別パーツとなっています
・ ライトガードは1本ずつがパーツ化されています
・ 車体上部パーツのフェンダー前端部は薄く加工されており、前部のフェンダーを取り外した状態とすることもできます
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
・ 車体下部パーツは、ダイキャスト製となっており、 サスペンションアームが一体成型されています
・ 車体前部、後部は別パーツです
・ 起動輪は内臓させるポリキャップにより可動します
●履帯は、プラパーツによる一部連結式履帯が付属しています
・ 履帯パーツは、上下の直線部が繋がった状態、前後の曲線部は3枚ずつが繋がったパーツとなっています
●マーキングは、イギリス軍の3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第7機甲師団 第22機甲旅団 第5王立戦車連隊 C中隊
・ 近衛機甲師団 機甲偵察連隊 ウェールズ近衛第2機甲大隊 B中隊
・ イギリス第7機甲師団 第5王立騎馬砲兵連隊観測車
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊記号、重量表記、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●2006年 完全新金型