ドイツ重戦車 キングタイガー (ヘンシェル砲塔)
「ドイツ重戦車 キングタイガー (ヘンシェル砲塔) (プラモデル) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.036 )」です
●第2次世界大戦後期におけるドイツ軍の重戦車「Sd.Kfz.182 キングタイガー」の「ヘンシェル砲塔型」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●分厚い装甲と強力な火力を装備し最強の存在となった「Sd.Kfz.182 キングタイガー」の「ヘンシェル砲塔型」を再現、傾斜装甲を持つ車体に、切り立った形状の砲塔を装備した重厚なスタイルを再現した内容となっています
【 「ドイツ重戦車 Sd.Kfz.182 キングタイガー」について 】
●ドイツ軍は1942年末、重戦車「タイガー 1」を戦線に投入、この「タイガー 1」は防御力、攻撃力共に当時の戦車とは次元の異なる戦車であり、連合軍将兵にとって極めて脅威的な存在となります
●ところが、ドイツ軍は連合軍が「タイガー 1」よりも強力な戦車を開発するものと見込んでおり、「タイガー 1」の開発時から長砲身の「71口径 88mm戦車砲 KwK43」を搭載する新型重戦車「Sd.Kfz.182 キングタイガー」の開発を進めていました
●この「Sd.Kfz.182 キングタイガー」は、「タイガー 1」と同じく、「ポルシェ」社と「ヘンシェル」社の競作となり、結果的には「ヘンシェル」社が製作した車体に「ポルシェ」社の砲塔を載せた車両が「Sd.Kfz.182 キングタイガー」として制式化されました
●しかし、この「ポルシェ」社の砲塔は曲面で構成されていたため生産性が低く、被弾した際に跳弾することで車体上部に損害が及ぶことも危惧されたことから、生産51両目からは「ヘンシェル」社が開発した平面を基調とした砲塔へと変更されています
●「Sd.Kfz.182 キングタイガー」の「ヘンシェル砲塔型」は1944年6月から生産を開始、本格的な実戦への投入は1944年秋以降からとなっています
・ 防御力は、砲塔前面装甲は180mm厚、車体前面装甲は150mm厚という分厚い装甲を誇り、当時の連合軍戦車でこの装甲を貫くことは不可能でした
・ 主砲には「71口径 88mm戦車砲 KwK43」を搭載、この砲は連合軍の重戦車の前面装甲を2~3kmの距離で貫通する威力を持ち、防御力と攻撃力では無敵とも言えました
・ ただし、機動性能は良好とは言えず、特に68tもの重量は道路や橋の破損、回収作業の困難さという状況を生み出し、運用が難しいという欠点も持っていました
●「Sd.Kfz.182 キングタイガー」が登場した頃は、制空権は完全に連合軍が掌握し、ドイツ軍自体も弱体化していたために思うような活躍ができるような状況ではありませんでした
●それでも一旦「Sd.Kfz.182 キングタイガー」が戦場へと登場すると連合軍戦車は全く歯が立たず、「Sd.Kfz.182 キングタイガー」は戦場の王者として君臨したのです
【 ドイツ重戦車 キングタイガー (ヘンシェル砲塔) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.036) プラモデルの内容 】
●このドイツ軍の重戦車「Sd.Kfz.182 キングタイガー」の「ヘンシェル砲塔型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●長砲身の主砲と面で構成した車体、砲塔により、中戦車「パンター」の重戦車版を彷彿させるスタイルの「Sd.Kfz.182 キングタイガー」の「ヘンシェル砲塔型」を再現
・ タミヤタッチによる精密感溢れる強弱を付けてエッジが立ったモールドと、装甲の厚みなどの実車のポイントを踏まえた造形、そしてスケールに沿ったディテール表現により、重厚な「Sd.Kfz.182 キングタイガー」の「ヘンシェル砲塔型」を表情豊かに再現した内容となっています
●タミヤ1/48スケールのミリタリーミニチュアシリーズのフォーマットを踏襲し、「Sd.Kfz.182 キングタイガー」の「ヘンシェル砲塔型」をパーツ数を抑えて作りやすさを考慮して再現、ただしスケールモデルとしてディテールのポイントなどはしっかりと押さえており、最強の戦車として戦場を支配した「Sd.Kfz.182 キングタイガー」の姿を気軽かつ本格的に楽しむことができます
●また、ただ単に1/35スケールキットの縮小版ではなく、1/48スケールとしての強弱を付けたモールドやディテール表現が行われており、このスケールならではの凝縮感や雰囲気ある造形を味わうことができるでしょう
●「Sd.Kfz.182 キングタイガー」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成しています
【 砲 塔 】
●砲塔は、面構成となる「ヘンシェル砲塔」を再現、各部の溶接跡、装甲の切断面などのディテールを繊細かつエッジの立ったモールドで再現しています
●「71口径 88mm戦車砲 KwK43」の砲身は、マズルブレーキを含めて左右に分割したパーツで再現
・ 防盾は、前後に分割したパーツで再現、装甲スリーブの先端部は別パーツ化しています
・ 防盾は、段が付いたタイプを再現
・ 防盾は基部に取り付けるポリキャップにより上下に可動させることができます
●砲塔は、上部、底部、前面パネルの3パーツで構成
・ 車長ハッチ、装填手ハッチ、後部ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 車長キューポラと装填手用のペリスコープ部は開口処理しています
・ 対空機銃リング、ベンチレーター、吊り下げフックは別パーツ化
・ 予備履帯は、フックを含めて2枚を一体成型したパーツで再現
・ 対空機銃架と、「MG34機関銃」が付属、装着の有無を選択できます
【 車体上部 】
●傾斜装甲を採り入れ分厚い装甲で覆われた「Sd.Kfz.182 キングタイガー」の車体上部レイアウトを再現、エンジンデッキのパネル、トランスミッション点検パネル、各部のボルト穴などを強弱を付けたモールドで再現しています
●車体上部は、前部フェンダーを含めて一体成型のパーツで再現しています
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツ化、開閉状態を選択することができます
・ 前方機銃は、マウント、マウント内側、機銃の3パーツで構成
・ 車載工具類は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています(工具の一部はモールドで再現)
・ 牽引ワイヤー、履帯交換ワイヤーはそれぞれ一体成型のパーツで再現
・ ボッシュライト、ベンチレーター、牽引フック、手榴弾防止ネットなどを別パーツ化しています
・ サイドフェンダーは、左右各1パーツで再現
【 車体下部 】
●ダイキャスト素材を使い車体下部をバスタブ状に一体成型したパーツで再現、どっしりとした重量感を楽しむことができます
・ 後部パネルは別パーツとなっています
・ サスペンションアームは車体下部に一体成型化しています
・ 起動輪、転輪は前後に分割したパーツで再現
・ 誘導輪は戦後方向に3分割したパーツで構成しています
・ 起動輪は内蔵するポリキャップにより回転させることができます
●後部パネルは一体成型のパーツで再現、後部フェンダーは別パーツです
・ 排気管は、排気管本体と装甲カバーの2パーツで再現
・ ジャッキは4パーツで再現、固定具は別パーツ化しています
・ ジャッキ台と牽引シャックルは個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
【 履 帯 】
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
・ 履帯は、上下の直線部は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は2枚ずつに分割したパーツで構成しています
・ 履帯は、2枚1組みとなる「キングタイガー」用履帯「Gg26/800/300」を再現しています
【 ドイツ重戦車 キングタイガー (ヘンシェル砲塔) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.036) 塗装とマーキング 】
●「Sd.Kfz.182 キングタイガー (ヘンシェル砲塔)」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ SS第501重戦車大隊所属 008号車 (ベルギー トロア・ポン)
・ SS第502重戦車大隊所属 555号車 (オーデル河戦線 / 1945年)
・ 国防軍 第505重戦車大隊所属 132号車 (ポーランド / 1944年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊マーク、車体番号、進撃路指示マークなどを再現したデカールが付属しています
【 ドイツ重戦車 キングタイガー (ヘンシェル砲塔) (タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.036) パッケージ内容 】
・ 重戦車Sd.Kfz.182 キングタイガー(ヘンシェル砲塔型) ×1
・ ポリキャップ ×4
・ 金属製ビス ×2
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2006年 完全新金型
●2015年 価格変更