帝国陸軍 九七式軽装甲車 テケ
「帝国陸軍 九七式軽装甲車 テケ (プラモデル) (ファインモールド 1/35 ミリタリー No.FM010 )」です
●太平洋戦争時、開戦前から終戦まで全期間を通じて運用された帝国陸軍のワークホース「九七式 軽装甲車 テケ」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット。
●「九四式軽装甲車」の後継車両として、乗員2名の小さな車体に安定した機動性能を盛り込み、戦闘から偵察、連絡、物資運搬などの幅広い用途で運用された「九七式軽装甲車」を再現、豆戦車を連想させるようなフォルムながらメカニカルな魅力を存分に味わって頂ける内容となっています。
【 帝国陸軍 九七式軽装甲車 テケ (ファインモールド 1/35 ミリタリー FM10) プラモデル概要 】
・ 砲塔内部、車体内部の一部を再現
・ 砲塔は「37mm戦車砲搭載型」「機銃搭載型」を選択して作成可能
・ 帝国陸軍の戦車兵2体付属
・ 履帯はプラスチック製の一部連結式履帯
・ 排気管カバーなど車体ディテールを再現したエッチングパーツが付属
・ マーキング指示は組立説明書内に8種記載
・ 実車解説と車体各部の説明とイラストを記載したファインモールドならではの魅力的な組立説明書が付属
【 帝国陸軍 九七式軽装甲車 テケ (ファインモールド 1/35 ミリタリー FM10) プラモデルの内容 】
●日本陸軍の「九七式軽装甲車 テケ」を再現したプラスチックモデル組立キット。
●ファインモールド社の実車への深い造詣とリサーチ、そして実車への熱き思いを込めて「九七式軽装甲車 テケ」を再現、同社初期の製品ながら車体各部の表面の質感、日本戦車らしい繊細なリベットと溶接跡、そしてメカニカルな構造の足周りなど、表情豊かに「九七式軽装甲車」を再現した内容となっています。
●キットは砲塔内部と、エンジンルームや駆動部などを除く車体内部をも再現、コンパクトな車体に機能をギュッと詰め込んだ姿を「模型」として様々な角度から楽しむことができます。
●また、車体内部を再現していながらも、いたずらにパーツ数を増やすことなく組立にあたり組立工程の煩雑さを感じさせず、AFVキットを手にしたことのある方なら誰でも「九七式軽装甲車」の実感あふれるディテールの感を手軽に楽しむことができます。
・ エッチングパーツが付属していますが、作りやすさを考慮して、一部のパーツには加工のための治具もセット、エッチングパーツ初心者でも挑戦することができるでしょう。
・ ただし、履帯は1枚ずつに分割したパーツの混在した一部連結式履帯ですので、ある程度の製作技術を必要とします。
【 帝国陸軍 九七式軽装甲車 テケ (ファインモールド 1/35 ミリタリー FM10) 車体構成 】
●「九七式軽装甲車」は「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックに分割して構成しています。
【 砲 塔 】
●「97式軽装甲車」独特の円筒状砲塔のフォルムを再現、装甲表面の肌やリベットなどを繊細なモールドで再現しています。
●砲塔は「37mm戦車砲搭載型」「機銃搭載型」を選択して組み立てることができます。
●「94式 37mm戦車砲」及び「九七式車載重機」は一体成型のパーツで再現しています。
・ 砲身基部の駐退器カバーは左右に分割したパーツで再現。
・ 防盾は一体成型のパーツで再現。
・ 防盾は完成後も上下に可動させることができます。
●砲塔は左右及び前面、天板の4パーツで構成。
・ 上部ハッチ、後部の視察ハッチは別パーツ化しており、開閉状態を選択できます。
●砲塔内部を再現、下記の箇所をパーツ化して再現しています。
・ 砲尾
・ 照準器
・ 旋回ハンドル
・ 砲弾ラック
・ 視察口
など
【 車体上部 】
●前部に向かって窄った先鋭的な車体のシルエットを再現、装甲各部の表面の表情の違い、溶接跡、リベットなどを強弱を付けたモールドで再現しています。
●車体上部は、フェンダーを含めて一体成型化したパーツで再現しています。
・ トランスミッション点検ハッチ、操縦手ハッチ、エンジン点検ハッチ、給油ハッチなどを別パーツ化、開閉状態を選択することができます。
・ フェンダー支持架はエッチングパーツで再現。
・ 排気管は5パーツに分割して再現、排気管カバーは付属のエッチングパーツで再現しています。
・ エンジングリル上部のシャッターを再現するエッチングパーツが付属、開閉状態を選択することができます。
・ 前照灯、ホーン、尾灯、ナンバープレート、牽引装置、アンテナマウントなど細かな装備品は別パーツ化して再現しています。
・ 車載工具類も個別に別パーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態で再現しています。
●車体内部を再現、下記の箇所をパーツ化して再現しています。
・ トランスミッション
・ 隔壁
・ 操縦席
・ メーター類
・ 操行レバー
・ 各種レバー
・ ペダル類
・ 無線機
・ エンジン(ハッチから見える表面部分)
など
【 車体下部 】
●車体下部は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します。
・ 機動輪、誘導輪、転輪、サスペンションアームはそれぞれ個別にパーツ化して再現しています。
【 履 帯 】
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
・ 履帯は、1枚ずつ分割したパーツと、2枚もしくは3枚が繋がった状態のプラスチック製の履板パーツで構成、説明書の指示に沿って組み合わせて使用します。
・ 履帯は、裏側のガイドが1枚の「九七式軽装甲車」用のシングルピン式履帯を再現しています。
●エンジングリル上のシャッター、排気管カバー、フェンダー支持架、蝶ネジなどを再現するエッチングパーツが付属しています。
【 フィギュア 】
●帝国陸軍の戦車兵を再現したフィギュアが2体付属しています。
●「戦車兵」の服装は「98式野戦服」、拳銃ホルスターを肩から斜めに下げ銃剣を装備、略帽にゲートルを巻いた服装を再現しています。
●「戦車兵」は立ち姿で車外にて打合せをしているポーズ
・ フィギュアは両腕のみを別パーツ化し、頭部・胴体・脚部は一体成型化したパーツで再現しています。
・ 組立説明書内に戦車兵用のアクセサリーとして役立つ携行用の「地図」をプリントしています。
【 組立説明書 】
●「九七式軽装甲車 テケ」の実車解説を加えた組立説明書が付属。
・ 「九七式軽装甲車 テケ」の実車解説は一次資料からまとめた貴重な内容、また「九七式軽装甲車」の各部の説明をイラストと共に掲載、車体各部の理解に役立つだけでなく、37mm砲を操作する際の兵士の配置・姿も描かれており製作意欲を高めてくれます。
【帝国陸軍 九七式軽装甲車 テケ (ファインモールド 1/35 ミリタリー FM10) 塗装とマーキング 】
●「九七式軽装甲車 テケ」のマーキングとして、組立説明書に日本陸軍所属車輛の8種類の塗装例がモノクロで記載されており、このうち1種を選択して再現することができます。
・ 塗装の際に使用する塗料の種類も記載しています (Mrカラー/水性ホビーカラー/タミヤカラー)。
●塗装パターン・マーキング例
37mm戦車砲搭載型
・ 所属不明車輛 「2658」
・ 所属不明車輛 「な」 ビルマ戦線(現:ミャンマー)
・ 所属不明車輛 「はるな」 ビルマ戦線(現:ミャンマー)
・ 捜索第2連隊 第3中隊 「白虎」 ビルマ・バーモ(現:ミャンマー東北部カチン州バモー市) (昭和19年12月)
機銃搭載型
・ 戦車第13連隊 第3中隊 第2小隊 「さ」 中国 湖北省 漢口(現:武漢市中央西部地区) (昭和15~17年)
・ 戦車第13連隊段列 池田小隊 「た」 上祭 中国 河南省 (昭和16年 予南作戦)
・ 捜索第2連隊 第3中隊 「敷島」「旋風」 ビルマ・バーモ(現:ミャンマー東北部カチン州バモー市) (昭和19年12月)
・ 捜索第16連隊 「2632」 ルソン島タヤバス (昭和16年12月)
●マーキング図に応じたデカールが付属。
・ デカールには砲塔側面に描かれた識別用の文字、車体番号札などをプリントしています。
【 帝国陸軍 九七式軽装甲車 テケ (ファインモールド 1/35 ミリタリー FM10) パッケージ内容 】
・ 97式軽装甲車 車体パーツ ×1組
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立説明書 ×1
【 帝国陸軍 九七式軽装甲車 テケ について 】
●1930年、日本陸海軍はイギリスから「カーデンロイド機銃車」を輸入、海軍は上海事変において同車を実戦に投入して戦果を挙げ、陸軍は同車を参考として豆戦車「九四式軽装甲車」を開発します。
●この「九四式軽装甲車」は低いコストと、自動車産業が発展していない当時の日本人にとって扱いやすい車両であり、軽便な装甲車両として日中戦争などで活躍しました。
●しかし、「九四式軽装甲車」は戦闘車両として小さ過ぎるのも確かで、「九四式軽装甲車」を拡大発展した後継車両として登場したのが「九七式軽装甲車」です。
・ 「九四式軽装甲車」が前方にエンジンを配置していたのに対して「九七式軽装甲車」ではエンジンを後方へと変更、戦闘室の容量がかなり大きくなりました。
・ 車格が大きくなった分、37mm砲を搭載することができ、3両に1両の割合で37mm砲を搭載した車両を配備しています(残りは機銃装備車両)。
●「九七式軽装甲車」は、「カーデンロイド機銃車」をルーツとした車両としては最も完成度の高い車両で、日中戦争や太平洋戦争の緒戦において活躍、しかし戦争中期以降は連合軍戦車に対して非力さが否めず、苦戦を強いられたのでした。