ベルゲシュレッパー 731(f)
「ベルゲシュレッパー 731(f) (プラモデル) (RPM 1/72 ミリタリー No.72215 )」です
●「ベルゲシュレッパー 731(f)」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦時におけるフランス製の軽戦車「ルノー R35」の車体を利用した「戦車回収車」を再現した内容となっています【 「ルノーR35 軽戦車」について 】
●フランスが第1次世界大戦の末期に開発した「ルノーFT」軽戦車は、近代戦車のレイアウトを決定付ける傑作戦車であり、大戦終了後もフランス軍に使用された他、各国に輸出されて、その国での戦車開発の礎となりました
●しかし、1930年代には、この傑作戦車「ルノーFT」も旧式化が目立ち始め、その後継車両の開発が進められました
●「ルノーR35」軽戦車は、この後継車両に相当し、1933年に開始された新型軽戦車計画によって採用された歩兵用の軽戦車で、歩兵の戦術に合わせて軽戦車でありながら重装甲で、最大速度は20km/hと遅いものでした
・ 当時のフランス陸軍では歩兵科と騎兵科とが別々に戦車を開発しており、この計画の採用競争に敗れた「オチキス H35/39」は、騎兵科によって復活採用されています
●この「ルノーR35」軽戦車は、最大装甲厚45mmで、短砲身の「プトー37mm戦車砲SA18」と「7.5mm機関銃」を搭載、当時の軽戦車としては能力としては充分であり、2000両程度が生産され、フランス軍だけではなく、ルーマニア、トルコ、ユーゴスラビアなどにも輸出されました
●独仏戦の開始時には、数の上では「ルノーR35」はフランス戦車部隊の主力で、その装甲はドイツ軍の脅威でしたが、1人型の砲塔や、無線設備の欠如などの設計思想の古さから、機動力と連携を重視するドイツ軍に対応できず、各個に撃破されて行きました
●フランスの降伏によって、フランス軍の大量の兵器を捕獲したドイツ軍は、その兵器を自軍の装備としました
●しかし、フランス軍の戦車はドイツ軍の運用方法を合わず、対パルチザン戦などの後方任務に充てられました
●また、一部の車両は砲塔を撤去され、トレーラー替りに使用されています【 「ベルゲシュレッパー 731(f)」のキット内容について 】
●この「ルノーR35」軽戦車の車体を利用した「戦車回収車」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●同車をシャープに再現、実車の特徴を捉えながらも、ミニスケールらしく構成するパーツ数は抑えられた内容となっています
●完成全長は約5.5cmと、小粒な姿を楽しむことができます
●キットは、同社「ルノー R35 軽戦車 ポーランド戦 1939年」のバリエーションキットで、機銃と機銃用の防盾とを追加したものです
●車内の構造物が再現されています
●「ベルゲシュレッパー 731(f)」は、機銃部、車体の2ブロックで構成されています
●機銃部は、機銃、防盾、銃架の3パーツで構成されています
・ 機銃は任意の角度で固定が可能です
●車体は、各パネルを貼り合わせる箱組み方式となっています
・ 側面パネルにはフェンダーが一体成型されています
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 後部点検ハッチは別パーツです
・ 前照灯、ジャッキ、牽引ワイヤーなどが別パーツ化
・ 車体内部が再現され、エンジン、ドライブシャフト、トランスミッション、操縦席などが表現されています
●履帯は、転輪と一体成型されており、各サスペンションユニットは別パーツとなっています
・ 履帯は上部の弛みが表現されています
●マーキングは、ドイツ軍の1種類の塗装例(ジャーマングレー単色)が説明書に記載されています
-------------------------------------------【 「ベルゲシュレッパー 731(f)」のワンポイント 】
●キットは、ミニスケールのキットとして、模型的センスに優れた内容となっています
●ただし、転輪と一体成型された履帯の表面部には、その成型の関係上、モールドが彫刻されておらず、この部分をディテールアップすると、完成後の印象が飛躍的に向上するでしょう