ルノー R35 軽戦車 1939年型
「ルノー R35 軽戦車 1939年型 (プラモデル) (RPM 1/72 ミリタリー No.72214 )」です
●「ルノー R35 軽戦車 ポーランド戦 1939年」です
●第2次世界大戦時におけるフランスの軽戦車「ルノー R35」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、短砲身37mm砲を搭載した「前期型」を再現した内容となっています
●キットの表記では「ポーランド戦」と表記されていますが、フランス軍を始めとする各国での使用車両を製作することが可能です【 「ルノーR35 軽戦車」について 】
●フランス軍の騎兵は伝統を持った兵科であり、その運用と実績は他国を上回り、世界最強を誇っていました
●そのため、機関銃が全面的に使用された第1次世界大戦により、騎兵の存在意義は危ういものとなりましたが、フランス軍内では歩兵科と同様の勢力と持っていました
●しかし、第1次世界大戦により、さすがに騎馬による戦闘は現実的でないものとなり、大戦間の時期には機械化が進められ、歩兵科と騎兵科がその兵科に沿った戦車を別々に採用しています
●「ルノーR-35」軽戦車は1933年に開発が開始された新型軽戦車計画によって採用された歩兵用の軽戦車で、歩兵の戦術に合わせて軽戦車でありながら重装甲で、最大速度は20km/hと遅いものでした
・ その採用競争に敗れた「オチキスH35/39」は、騎兵科によって復活採用されています
●この「ルノーR-35」軽戦車は、最大装甲厚45mmで、短砲身の「プトー37mm戦車砲SA18」と「7.5mm機関銃」を搭載、当時の軽戦車としては能力としては充分であり、2000両程度が生産され、フランス軍だけではなく、ルーマニア、トルコ、ユーゴスラビアなどにも輸出されました
●一方、第1次世界大戦後に独立したポーランドは、ドイツとソ連という大国に挟まれた地理的関係から軍備力の整備に熱心でした
●ポーランド軍は、イギリスから輸入された「ガーデンロイド機銃車」を国産化した小型戦車「TK.3」、「TKS」を生産、同様に「ビッカース6t」戦車を国産化した「7TP」戦車も生産されます
●ただし、ポーランド国内の工業力では充分な数が揃えられず、「ルノーR-35」の100両の輸入をフランスに発注しましたが、ドイツとの戦いまでに届いたのは53両に止まりました
●「ルノーR-35」は、ポーランド軍の戦車では最も厚い装甲を持ち、当時のドイツ戦車と比べても重装甲で、各地において奮戦します
●しかし、ドイツ軍との兵力の差や作戦能力の違いなどによりポーランド軍は敗退、3週間余りでポーランドの運命は決することとなってしまいます【 「ルノー R35 軽戦車 ポーランド戦 1939年」について 】
●この「ルノーR-35」軽戦車の「前期型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「ルノー R35 軽戦車」のフォルムをシャープに再現、実車の特徴を捉えながらも、ミニスケールらしく構成するパーツ数は抑えられた内容となっています
●完成全長は約5.5cmと、小粒な姿を楽しむことができます
●車内の構造物が再現されています
●「ルノー R35」は、砲塔、車体の2ブロックで構成されています
●砲塔は上下分割式で、車長キューポラは別パーツです
・ 砲身は防盾を含めて一体成型されています
・ 砲身の砲尾、機関銃の機関部、操作ハンドルなどが再現
・ 前側面の視察ブロックは別パーツです
・ 砲塔部の吊下げフックがパーツ化されています
・ 後部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 砲身は上下可動式、砲塔も左右旋回が可能です
●車体は、各パネルを貼り合わせる箱組み方式となっています
・ 側面パネルにはフェンダーが一体成型されています
・ 操縦手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 後部点検ハッチは別パーツです
・ 前照灯、ジャッキ、牽引ワイヤーなどが別パーツ化
・ 車体内部が再現され、エンジン、ドライブシャフト、トランスミッション、操縦席などが表現されています
●履帯は、転輪と一体成型されており、各サスペンションユニットは別パーツとなっています
・ 履帯は上部の弛みが表現されています
●マーキングは、14種類の塗装例が説明書に記載されています
・ ユーゴスラビア陸軍 2種
・ ルーマニア陸軍 3種
・ ハンガリー陸軍 1種
・ ポーランド陸軍 2種
・ フランス陸軍 5種
・ シリア陸軍 1種
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号、ナンバープレート、パーソナルネームなどを再現したデカールが付属しています
-------------------------------------------【 「ルノー R35 軽戦車 ポーランド戦 1939年」のワンポイント 】
●キットは、ミニスケールのキットとして、模型的センスに優れた内容となっています
●ただし、転輪と一体成型された履帯の表面部には、その成型の関係上、モールドが彫刻されておらず、この部分をディテールアップすると、完成後の印象が飛躍的に向上するでしょう