海上自衛隊 護衛艦 むらさめ
「海上自衛隊 護衛艦 むらさめ (プラモデル) (アオシマ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.001 )」です
●海上自衛隊の汎用護衛艦「むらさめ型」の1番艦「DD-101 むらさめ」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●護衛艦隊の中軸となる汎用護衛艦として、バランスのとれた装備を備えた護衛艦「DD-101 むらさめ」を再現、ステルス性を考慮した面構成の上部構造物と、船体中央にVLSを露出状に装備した、尖鋭的なシルエットを再現した内容となっています
●2010年から実施された新たなヘリ甲板着艦標識を再現したデカールをセットしています
【 「海上自衛隊護衛艦 むらさめ」のキット内容について 】
●汎用護衛艦「むらさめ型」の1番艦「DD-101 むらさめ」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●アオシマ社のウォーターラインシリーズのフォーマットを踏襲し護衛艦「DD-101 むらさめ」を再現、パーツ数を抑えた構成で組みやすさを考慮しながらも、繊細かつカッチリと成型されたパーツ及びモールドで、船体上の細かなディテールを再現した内容となっています
●喫水線までの部分を再現した洋上モデルです
●「DD-101 むらさめ」は、「船体」「前部上甲板」「艦橋などの上部構造物」「主砲などの艤装類」の各ブロックごとに分割した構成となっています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立て、前部上甲板、構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体は、船体上部と船底部の上下に分割したパーツで再現
・ 船体は舷窓のないフラットな舷側の状態を再現しています
・ 洋上モデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています
●上甲板は船体パーツ部分に一体成型化しており、上甲板前部は別パーツ化しています
・ 上甲板上には、主砲台座、艦首VLS、波除け、ヘリ発着指揮所などの基本構造の他、歩行帯、ヘリ甲板の軌条、ボラード、アンカーチェーン、ケーブルホルダーなどのディテールをモールドで再現しています
・ 甲板の歩行帯を再現したデカールも付属しています
「DD-101 むらさめ」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●前部構造物
・ 前部構造物は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 艦橋部分は一体成型のパーツで再現、艦橋窓は、窓の部分を一段凹んだ状態で再現し立体感を演出しています
・ 各パネルには、梯子、扉、救命浮標、手摺り兼足掛けなどのディテールを繊細なモールドで再現しています
・ 前部構造物に装備する、「CIWS ファランクス」(×1)、「Mk.137 Mod2 (チャフ、フレア発射機)」(×4)、「NORA 1C スーパーバード通信衛星アンテナ」(×2)、「81式射撃指揮装置」(×1)などを別パーツ化
●メインマスト
・ メインマストは、左右に分割したパーツでトラス状の形状を再現、各フラットは別パーツとなっています
・ メインマストに装備する、「OPS-24B 対空レーダー」(×1)、「ORQ-1 ヘリデータリンク」(×1)、「NORQ-2B ESM」(×2)などを別パーツにて再現
●中央構造物
・ 中央構造物は、左右に分割したパーツで再現
・ 第1煙突のトップは別パーツとなっています
・ 側面には、グリル、扉、梯子、手摺り兼足掛けなどを繊細なモールドで再現
・ 煙突に装備するホイップアンテナ(×3)をパーツ化しています
・ 中央構造物に装備する、「90式 SSM-1B 4連装発射機」(×2)、「探照灯」(×1)、「複合作業艇」(×1)などを別パーツ化しています
●後部構造物
・ 後部構造物は、左右に分割したパーツで構成、後部パネル、格納庫上部パネルは別パーツとなっています
・後部パネルは、格納庫のシャッターを閉じた状態と、格納庫のシャッターを開いた上体の2種のパーツが付属、再現したい状態に合わせて選択して使用します
・ 各パネルには、グリル、扉、梯子、救命浮標、手摺り兼足掛けなどを繊細なモールドで再現
・ 第2煙突は後部構造物と一体で成型しており、トップは別パーツ化しています
・ 後部構造物の前部の「VLS」は別パーツ化、「むらさめ型」特有の露出した発射装置を再現しています
・ 後部構造物に装備する、「CIWS ファランクス」(×1)、「81式射撃指揮装置」(×1)、「インマルサットNORC-4B 衛星通信アンテナ」(×1)、「NORA 1 スーパーバード通信衛星アンテナ」(×2)、「OE-82C 衛星通信アンテナ」(×2)、「水平燈」(×2)などを別パーツ化しています
●主砲塔部 「オットー・メララ 54口径 76.2mm単装砲」 ×1
・ 砲塔は、砲塔と砲身の2パーツで構成
●垂直発射機 「16セル Mk.41 VLS」 ×1、「16セル Mk.48 VLS」 ×1
・ 艦首部分のVLSはモールド、船体中央のVLSは1パーツで再現
●対水上ミサイル 「90式 SSM-1B 4連装発射機」 ×2
・ 発射機本体は、上下2基のキャニスターが支柱と共に一体成型、これを2つ合わせて4連装とします
●近距離防御兵器 「CIWS ファランクス」 ×2
・ 一体成型のパーツで再現、艦橋直前と後部構造物の後部に装備します
●魚雷発射管 「HOS-302 3連装魚雷発射管」 ×2
・ 魚雷発射管は、上下に分割したパーツで再現
●洋上補給装置 「スライディング・パッドアイ」 ×2
・ 左右の各1パーツで再現、中央構造物と後部構造物の間に装備します
●膨張式ボートコンテナ ×6
・ 後部構造物の両舷部に各3組、計6組を装備します
●艦載艇 「7.9m 内火艇」 ×2
・ 前部構造物の両舷に各1隻を装備、ボートダビットが付属します
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 錨
などをセットしています
●「DD-101 むらさめ」の搭載ヘリコプターとして
・ 「SH-60J」 ×1
が付属しています
・ 「SH-60J」は、胴体とメインローターの2パーツに分割した構成となっています
●デカールは「DD-101 むらさめ」1隻分が付属
・ 2010年以降に実施された新たな着艦標識を再現しています
・ 艦名、ハルナンバー、ヘリ甲板の表示線、甲板上の歩行帯の白線デカール、「SH-60J」の機体番号、国籍マーク、海上自衛隊のロゴなどを再現したデカールが付属しています
・ 歩行帯デカールは、先に甲板を塗装し、構造物を接着する前に貼り付ける事により綺麗に再現することができます
・ 事前に周囲のニスをカッターナイフで切除してから「Mr.マークソフター」等のデカール軟着剤を併用するとフィットしやすくなります
・ 艦尾旗竿に取りける「自衛艦旗」のシールが付属
【 「海上自衛隊護衛艦 むらさめ」のパッケージ内容 】
・ 護衛艦 DD-101 むらさめ ×1
・ SH-60J ×1
・ デカールシート ×1
・ シールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
【 「護衛艦 むらさめ型」について 】
●護衛艦「むらさめ型」は護衛艦「はつゆき型」、護衛艦「あさぎり型」に続き建造された3番目のガスタービン推進を装備した汎用護衛艦です
●海上自衛隊において汎用護衛艦としてエポックメイキングな存在となった「はつゆき型」は重装備でありながら船体に余裕がないためトップヘビーの感が否めず、この「はつゆき型」の拡大改良型として建造された「あさぎり型」は、大型化したヘリ格納庫が単純な箱組みの構造物となってしまい、水上艦艇の趨勢と成りつつあった船体のステルス化の点からは取り残される形となりました
●この「はつゆき型」と「あさぎり型」の反省点から「むらさめ型」は基準排水量を拡大し、前2艦と基本的に同様の武装を踏襲しながらステルス化を積極的に採り入れ、大幅に艦容が変化しています
●「むらさめ型」の船体はフラットな面構成を中心に各所に傾斜を設けて電波反射の低減に努めると共に、ミサイル兵装のランチャーにVLS(垂直発射装置)を採用、艦上構造物はシンプルな構成になっています
●「あさぎり型」で2本に分かれていたマストは、第2煙突の直後に装備したサブマストが煙突の排煙の影響を受け、対空ミサイルの射撃統制装置に悪影響があったため、「むらさめ型」では1本化に変更、多くのレーダーやアンテナを搭載して、煙突の前方に装備する事になりました
●ヨーロッパやアメリカの一部の艦艇が採用している塔型の「ステルス・マスト」の採用は見送られましたが、マスト上に装備するレーダーなどの重量を支える強度的な問題に加え、我が国の変化に富んだ気象事情を考えると無理からぬ事であり、艦容の割りにはステルス性の低下につながっていないとも言われています
●主機のガスタービンエンジンは巡航用がイギリスのロールスロイス社製、高速用がアメリカのジェネラル・エレクトリック社製となっており、それぞれ2基の合計4基を搭載して「COGAG (Combined Gas turbine And Gas turbine)型式」を構成、航続距離性能と加速・速度性能の並存を図っていますが、1隻の艦艇で異なるメーカーのエンジンを混載する例は世界的に見ても極めて稀です
●「はつゆき型」以降の戦術情報処理装置は新型コンピューターの導入によりさらに強化、加えて「むらさめ型」からは汎用護衛艦初の対潜情報処理装置を搭載、その対潜能力はイージス艦であるこんごう型にも匹敵します
●「むらさめ型」は「あさぎり型」とほぼ同様の武装を装備していますが、省力化を進めた事から乗員は「あさぎり型」の220名を大きく下回る165名となり、ベッドは3段から2段へ、部屋は1室12名と細かく分けられ、居住性も大幅に向上しています
●このように、新世代の護衛艦として「ステルス性」「汎用性」「VLS」といった必要条件を満たしたむらさめ型は、1996(平成8)年3月にネームシップの「DD-101 むらさめ」が就役、以後2002(平成14)年の最終艦「DD-109 ありあけ」まで全9隻を建造しました
●「むらさめ型」の就役が始まると、「はつゆき型」と入れ替わるように護衛艦隊へと配備が行われ、護衛艦隊の護衛艦の主力として、イラク人道復興支援活動、ソマリア沖の海賊対策などに派遣、その高い汎用能力により様々な任務に就いているのです
【 「DD-101 むらさめ」について 】
●「DD-101 むらさめ」は、護衛艦「むらさめ型」の1番艦として1996年に竣工しました
●竣工後、「DD-101 むらさめ」は第1護衛隊群第48護衛隊に編入、横須賀に配備が行われています
●1997年に「DD-101 むらさめ」は新設の第1護衛隊に編入、1998年、2000年、2002年の環太平洋合同演習に参加しました
●2004年2月、「DD-101 むらさめ」はイラク人道復興支援活動として、陸上自衛隊の部隊の輸送任務に従事、2008年には新テロ特別措置法に基づき、インド洋において補給活動の護衛任務に就きました
●2010年5月には、ソマリア沖において海賊対策に従事、その後も2012年1月、2015年3月にも再びソマリア沖に派遣されています