海上自衛隊 護衛艦 さみだれ
「海上自衛隊 護衛艦 さみだれ (プラモデル) (アオシマ 1/700 ウォーターラインシリーズ No.044360 )」です
●海上自衛隊の汎用護衛艦「むらさめ型」の6番艦「DD-106 さみだれ」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●護衛艦隊の中軸となる汎用護衛艦として、バランスのとれた装備を持つ護衛艦「DD-106 さみだれ」を再現、ステルス性を考慮した面構成の上部構造物と、船体中央に「VLS」を露出して装備する、尖鋭的なシルエットを再現した内容となっています
●アオシマ社製「海上自衛隊護衛艦 むらさめ」をベースに、「DD-106 さみだれ」を再現するため「複合作業艇」を再現した新規パーツと、「M2 重機関銃」を再現したエッチングパーツを追加したバリエーションキットです
【 「海上自衛隊護衛艦 さみだれ」のキット内容について 】
●汎用護衛艦「むらさめ型」の6番艦「DD-106 さみだれ」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●アオシマ社のウォーターラインシリーズのフォーマットを踏襲して護衛艦「DD-106 さみだれ」を再現、パーツ数を抑えた構成で組みやすさを考慮しながらも、繊細かつカッチリと成型されたパーツとモールドで、船体上の細かなディテールを再現した内容となっています
●喫水線までの部分を再現した洋上モデルです
●「DD-106 さみだれ」は、「船体」「前部上甲板」「艦橋などの上部構造物」「主砲などの艤装類」の各ブロックごとに分割した構成となっています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立て、前部上甲板、構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体は、船体上部と船底部の上下に分割したパーツで再現
・ 船体は舷窓のないフラットな舷側の状態を再現しています
・ 洋上モデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属、オモリとなるバラストも付属しています
●上甲板は船体パーツ部分に一体下化して成型しており、上甲板前部は別パーツ化しています
・ 上甲板上には、主砲台座、艦首VLS、波除け、ヘリ発着指揮所などの基本構造の他、歩行帯、ヘリ甲板の軌条、ボラード、アンカーチェーン、ケーブルホルダーなどのディテールをモールドで再現しています
「DD-106 さみだれ」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●前部構造物
・ 前部構造物は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 艦橋部分は一体成型のパーツで再現、艦橋窓は、窓の部分を一段凹んだ状態で再現し立体感を演出しています
・ 各パネルには、梯子、扉、救命浮標、手摺り兼足掛けなどのディテールを繊細なモールドで再現しています
・ 前部構造物に装備する、「CIWS ファランクス」(×1)、「Mk.137 Mod.2 (チャフ、フレア発射機)」(×4)、「81式射撃指揮装置」(×1)、「M2重機関銃」(×2)などを別パーツ化
●メインマスト
・ メインマストは、左右に分割したパーツでトラス状の形状を再現、各フラットは別パーツ化して再現しています
・ メインマストに装備する、「OPS-24B 対空レーダー」(×1)、「ORQ-1 ヘリデータリンク」(×1)、「NORQ-2B ESM」(×2)などを別パーツにて再現
●中央構造物
・ 中央構造物は、左右に分割したパーツで再現
・ 第1煙突のトップ部は別パーツとなっています
・ 側面には、グリル、扉、梯子、手摺り兼足掛けなどを繊細なモールドで再現しています
・ 煙突に装備するホイップアンテナ(×3)をパーツ化しています
・ 中央構造物に装備する、「90式 SSM-1B 4連装発射機」(×2)、「探照灯」(×1)、「複合作業艇」(×1)などを別パーツ化しています
●後部構造物
・ 後部構造物は、左右に分割したパーツで構成、後部パネル、格納庫上部パネルは別パーツとなっています
・ 後部パネルは、格納庫のシャッターを閉じた状態と、格納庫のシャッターを開いた上体の2種のパーツが付属、再現したい状態に合わせて選択して使用します
・ 各パネルには、グリル、扉、梯子、救命浮標、手摺り兼足掛けなどを繊細なモールドで再現
・ 第2煙突は後部構造物と一体で成型しており、トップは別パーツ化しています
・ 後部構造物の前部の「VLS」は別パーツ化、「むらさめ型」特有の露出した発射装置を再現しています
・ 後部構造物に装備する、「CIWS ファランクス」(×1)、「81式射撃指揮装置」(×1)、「水平燈」(×2)などを別パーツ化しています
●主砲塔部 「オットー・メララ 54口径 76.2mm単装砲」 ×1
・ 砲塔は、砲塔と砲身の2パーツで構成
●垂直発射機 「16セル Mk.41 VLS」 ×1、「16セル Mk.48 VLS」 ×1
・ 艦首部分のVLSはモールドで、船体中央のVLSは一体成型の別パーツで再現
●対水上ミサイル 「90式 SSM-1B 4連装発射機」 ×2
・ 発射機本体は、上下2基のキャニスターが支柱と共に一体成型、これを2つ合わせて4連装とします
●近距離防御兵器 「CIWS ファランクス」 ×2
・ 一体成型のパーツで再現、艦橋直前と後部構造物の後部に装備します
●機銃 「M2重機関銃」 ×2
・ 機銃は、エッチングパーツによる防盾と機銃本体の2パーツで構成
●魚雷発射管 「HOS-302 3連装魚雷発射管」 ×2
・ 魚雷発射管は、上下に分割したパーツで再現
●洋上補給装置 「スライディング・パッドアイ」 ×2
・ 左右の各1パーツで再現、中央構造物と後部構造物の間に装備します
●膨張式ボートコンテナ ×6
・ 後部構造物の両舷部に各3組、計6組を装備します
●艦載艇 「7.9m 内火艇」 ×1
・ 前部構造物の右舷に装備、ボートダビットが付属します
●艦載艇 「複合作業艇」 ×2
・ 1隻は前部構造物のの左舷のボートダビットに、1隻は中央構造物に配置します
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 錨
などをセットしています
●「DD-106 さみだれ」の搭載ヘリコプターとして
・ 「SH-60J」 ×1
が付属しています
・ 「SH-60J」は、胴体とメインローターの2パーツで構成
●デカールは「DD-106 さみだれ」1隻分が付属
・ 艦名、ハルナンバー、ヘリ甲板の表示線などを再現したデカールが付属しています
・ 艦尾旗竿に取りける「自衛艦旗」のシールが付属
【 「海上自衛隊護衛艦 さみだれ」のパッケージ内容 】
・ 海上自衛隊 護衛艦 DD-106 さみだれ ×1
・ SH-60J ×1
・ デカールシート ×1
・ シールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●2009年 一部新金型
●スポット生産品
【 「護衛艦 むらさめ型」について 】
●護衛艦 むらさめ型は護衛艦 はつゆき型護衛艦 あさぎり型に続き建造された3番目のガスタービン推進となる汎用護衛艦です
●海上自衛隊において汎用護衛艦としてエポックメイキングとなる存在となったはつゆき型は重装備でありながら余裕の少ない大きさによりトップヘビーの感が否めず、このはつゆき型の拡大改良型として建造されたあさぎり型は、大型化したヘリ格納庫が単純な箱組みの構造物となってしまい、水上艦艇の趨勢と成りつつあった船体のステルス化の点で取り残される形となりました
●この「はつゆき型」とあさぎり型の反省点からむらさめ型は基準排水量を拡大し、基本的に同様の武装を踏襲しながらステルス化を積極的に採り入れ、大幅に艦容が変化しています
●「むらさめ型」の船体はフラットな面構成を中心に各所に傾斜を設けて電波反射の低減に努めると共に、ミサイル兵装のランチャーにVLS(垂直発射装置)を採用、艦上構造物はシンプルな構成になっています
●あさぎり型で2本に分かれていたマストは、第2煙突の直後に装備したサブマストが煙突の排煙の影響を受け、対空ミサイルの射撃統制装置に悪影響があったため、「むらさめ型」では1本化、多くのレーダーやアンテナを搭載して、煙突の前方に装備する事になりました
●ヨーロッパやアメリカの一部の艦艇が採用している塔型となるステルス・マストの採用は見送られましたが、装備したレーダーなどの重量から来る強度的な問題に加え、我が国の変化に富んだ気象などの国情を考えると無理からぬ事であり、艦容の割りにはステルス性の低下につながっていないとも言われています
●主機のガスタービンエンジンは巡航用がイギリスのロールスロイス社製、高速用がアメリカのジェネラル・エレクトリック社製となっており、それぞれ2基の計4基によりCOGAG (Combined Gas turbine And Gas turbine)型式を構成、航続距離性能と加速・速度性能の並存を図っていますが、1隻の艦艇で異なるメーカーのエンジンを混載する例は世界的に見ても極めて稀です
●はつゆき型以降の戦術情報処理装置は新型コンピューターの導入によりさらに強化、加えてむらさめ型からは汎用護衛艦初の対潜情報処理装置を搭載、その対潜能力はイージス艦であるこんごう型にも匹敵します
●むらさめ型はあさぎり型とほぼ同様の武装を有しますが、省力化が進んだ事からあさぎり型の乗員数220名を大きく下回る165名となり、ベッドは3段から2段へ、部屋は1室12名と細かく分けられ、居住性も大幅に向上しています
●この様に、新世代の護衛艦としてステルス性汎用性VLSといった必要条件を満たしたむらさめ型は1996(平成8)年3月にネームシップのDD-101 むらさめが就役、以後2002(平成14)年の最終艦DD-109 ありあけまで全9隻を建造しました
●「むらさめ型」の就役が始まると、「はつゆき型」と入れ替わるように護衛艦隊へと配備が行われ、護衛艦隊の護衛艦の主力として、イラク人道復興支援活動、ソマリア沖の海賊対策などに派遣、その高い汎用能力により様々な任務に就いているのです
【 「DD-106 さみだれ」について 】
●「DD-106 さみだれ」は、「むらさめ型」の6番艦として2000年3月に竣工しました
●竣工後、「DD-106 さみだれ」は、第4護衛隊群、第4護衛隊に配属、呉基地に配備が行われています
●2002年9月、「DD-106 さみだれ」は「DDH-142 ひえい」と共にテロ対策特措法によりインド洋に派遣、2003年1月に帰還します
●2004年2月には再びテロ対策特措法によりインド洋に展開、補給艦の護衛任務に従事し、2002年6月に帰還しています
●2008年3月、護衛隊の改編により「DD-106 さみだれ」は、第4護衛隊群第8護衛隊に編入しています
●2009年3月、ソマリア沖の海賊対策により「DD-106 さみだれ」はソマリア沖へと派遣、海賊と思われる不審船に対して無線で警告を行い、海賊行為を中止させることに成功しています
●その後も「DD-106 さみだれ」は、2011年6月、2013年11月の2回に渡りソマリア沖へと派遣され、海賊に対しての護衛任務に従事しました