イギリス歩兵戦車 マチルダ MK.3/4
「イギリス歩兵戦車 マチルダ MK.3/4 (プラモデル) (タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.300 )」です
●「イギリス歩兵戦車 マチルダ MK.3/4」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット【 「イギリス歩兵戦車 マチルダ」について 】
●歩兵戦車とは、重装甲で歩兵に追従する「移動トーチカ」として開発されたイギリス独自の戦車の一種です
●「イギリス歩兵戦車 マチルダ MK.3/4」は、歩兵戦車として2番目に生産されたタイプで、初陣は独仏戦における「アラスの戦い」でした
●「アラスの戦い」において、その重装甲は、ドイツ軍の主力対戦車砲である 37mm砲を尽く跳ね返し、その存在を知らしめました
●次に「マチルダ」が登場するのは北アフリカ戦で、緒戦においては、火力に劣るイタリア軍に対しては「圧勝状態」、ドイツ軍に対してもあらゆる戦車砲や対戦車砲を寄せつけず、畏敬をこめて「砂漠の女王」と呼ばれました
●この「マチルダ」に対し、ドイツ軍は高い装甲貫通力を誇る「88mm 高射砲」の水平射撃で対抗します
●1941年6月のハルファヤ峠の戦いにおける 88mm高射砲との対戦はあまりにも有名で、北アフリカの戦いを語る上で欠かせない存在として戦史にその名を残しています【 「イギリス歩兵戦車 マチルダ MK.3/4」のキット内容について 】
●この「イギリス歩兵戦車 マチルダ MK.3/4」を再現したプラスチックモデル組立キットで、北アフリカ戦以降で使用されたタイプを再現した内容となっています
●スカート内側のメカニカルな足周りとエンジン部分を備えた車体に小型の砲塔を設置した、イギリス戦車独特の武骨な雰囲気を損なうことなく立体化、重量感と軽快さを兼ね備えた「マチルダ Mk.3/4」のフォルムを忠実に再現しています
●キットのモールドは、タミヤらしく非常にシャープに彫刻され、ディテールの表現も繊細に仕上がっています
●砲塔及び車体前部等には鋳造肌が再現され、ロシア戦車の荒い鋳造表現とは異なるイギリス風の「なだらかな鋳造」が上手く表現されています
●また、キットパーツの「合い」は良好で、旧作の「イギリス戦車 マーク 2 マチルダ」と比べてパーツは多めですが、組立て易い内容となっています
●「マチルダ MK.3/4」の車体下部はパネル面を組み合わせる箱組みの形式、歪みや組合せの不備は無く、パーツはピタリと接合することができます
●サスペンションは、「ジャパニーズタイプ」と呼ばれる複雑な構造を精密感豊に再現、複雑ながら組立て易い構成となっています
●車体前部には「なだらかな鋳造肌」が再現されています
●車体前部の「トランク」部の「通気用スリット」は角度をつけて打ち抜かれてた状態で再現されています
●操縦手ハッチの独特な開閉機能を再現、開閉可動式となっており、ハッチ裏側の頭部保護用のパッドも用意されています
●エンジンデッキ上の点検ハッチなどは、実車の構造を意識したパーツ構成として立体感溢れる仕上がり
●エンジンマフラーに繋がる配管部分のパーツ上には、防熱用の布が巻かれた状態で再現されており、タミヤが誇るMMのディテール再現技術が、ふんだんに発揮されています
●キットに付属するキャタピラは、「ベルト式」と「部分連結式」の2種をセット、選択して使用することができます
・ 「ベルト式」はプラスチック用の接着剤で接着が可能、そのままで塗装も可能な素材となっています
・ 「部分連結式」はプラパーツで構成され、上部の弛みも既に形成されています
●砲塔は、車体前部と同様に優れた鋳造表現が施されています
●砲身は一体成型のパーツで再現、スライド金型により砲口は開口されています
・ 防盾はポリパーツで砲塔と接合されていますので、完成後も上下に可動させることができます
●キューポラは、複雑な機能である車長用ハッチを支えるダンパー部分も再現されています
●車長用ハッチと装填手ハッチとは、開閉状態を選択して組立てることができます
●北アフリカ戦線などで見られたイギリス兵を再現したフィギュア3体が付属(ハッチから見える部分のみがモデル化されています)
・ 戦車長はキューポラに腰を降ろし、前方を凝視している姿
・ 装填手は、片手をハッチに掛けて、車長と同じ方向を向き、何かを叫ぶように口を開けているシーン
・ 操縦手は前を向き、車長からの指示を受けてか、口を半開きしている状態です
●フィギュアは、服の皺の表現がスケールに見合った豊かな表現となっており、モールドもシャープ、「イギリス戦車兵」という雰囲気が醸し出されている、極めて良質な仕上がりとなっています
●「マチルダ MK.3/4」用のマーキングは4種類の塗装例が説明書内に記載されています
・ 第42英国戦車連隊 第1機甲旅団 1941年 北アフリカ
・ 第32機甲旅団 1941年 リビア
・ 第49英国戦車連隊 第35機甲旅団 1942年 イギリス
・ 第49英国戦車連隊 第35機甲旅団 1942年 イギリス
●マーキング指示に基づいた部隊マーク、国籍マーク、ニックネーム、車体番号などを再現したデカールが付属
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●ワンポイント
キットの説明書には明記されていませんが、火力支援型「マチルダCS」を作製する為の3.7インチ榴弾砲用の砲身、オーストラリア軍で良く使用された「マチルダ後期型」用のキューポラも付属しています
●2009年 完全新金型