ドイツ軍 オストヴィント 3.7cm対空砲戦車
「ドイツ軍 オストヴィント 3.7cm対空砲戦車 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.01520 )」です
●「ドイツ軍 オストヴィント 3.7cm対空砲戦車」です
●第2次世界大戦後期におけるドイツ軍の対空戦車「オストヴィント」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組み立てキット
●本格的な対空戦車としてその活躍が期待された「Sd.Kfz.161/3 3.7cm 4号対空戦車 オストヴィント」を再現、大型の6角形の砲塔を持つ特徴的なフォルムが表現されています
・ 「オストヴィント」の「試作型」を再現しています【 「Sd.Kfz.161/3 3.7cm 4号対空戦車 オストヴィント」について 】
●ドイツ軍では、大戦中期頃から戦車部隊に随伴する対空戦車の開発を開始、1944年の初めには「4号戦車」をベースとした「メーベルワーゲン」が登場します
●しかし、この「メーベルワーゲン」は、開放型の戦闘室を持つ暫定的車輌であり、防御力の観点から全周式の砲塔を持つ対空戦車が望まれました
●これにより開発されたのが、4連装式の「20mm機関砲 Flak38」を装備した「ヴィルベルヴィント」と、単装式に「37mm機関砲 Flak43」を搭載した「オストヴィント」で、前車は1944年5月、後車は1944年7月に試作車が完成、試験の後に制式採用されました
・ 「4号戦車G型」をベースとしたこの「オストヴィント」の試作車は、「ヴィルベルヴィント」との披露の際に多くの写真が撮られたため、この姿が「オストヴィント」として広く認知されています
●「ヴィルベルヴィント」はその後順調に生産が進みましたが、「オストヴィント」は大型の「37mm機関砲 Flak43」を搭載した関係で、「4号戦車」のターレットリングにそのまま装備することが難しく、ターレットリングを拡大した車体が必要となりました
●このため、量産型では砲塔下部の形状が膨らんだものへと変更、その車体ベースは「4号戦車J型」が使用され、試作車とは少し異なったものとなっています
・ ただし、ターレットリングの改修の必要から量産型の生産は遅々として進まず、終戦までに作られた車輌は7台程度と言われています
【 「ドイツ軍 オストヴィント 3.7cm対空砲戦車」のキット内容について 】
●このドイツ軍の対空戦車「オストヴィント」の「試作車」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●トランペッターの「4号戦車」シリーズのフォーマットに沿って「オストヴィント」を再現、細分化されたパーツ構成とオプションパーツ、そして内部も再現されたボリュームのある内容となっています
・ トランペッター社の1/35スケールのミリタリーモデルは、大きく分けて、細部表現にこだわったパーツ構成と、パーツ数を抑えた構成の2種類に分類することができ、本キットは前者のタイプとなります
●「4号戦車G型」の車体をベースとした「試作車」を再現しています
●エンジン部分を含めて車体内部が詳細に再現、戦車の内部構造を楽しむことができます
●「オストヴィント」は「砲塔」「車体上部」「車体上部前面」「車体下部」、左右の「フェンダー」の6ブロックで構成されています
●車体上部は、中央部分が一体成型され、戦闘室前面パネル、後面パネルは別パーツです
・ エンジン点検ハッチは別パーツで、内側の冷却ファンなどもパーツ化され、開閉状態が選択できます
・ 前部ハッチは、上部に小型ハッチが付くタイプと、ハッチの無いタイプとが付属、選択して使用します
・ 前部ハッチは開閉状態が選択できます
●車体上部前面は一体成型となっており、各点検ハッチは別パーツです
・ 予備履帯の取り付け具はエッチングパーツにて再現
・ 予備履帯は、1枚ずつが分割されています
●「37mm機関砲 Flak43」の砲身は一体成型となっています
・ 先端部の砲口部分が開口処理され、フラッシュハイダー側面部の細かな穴もモールドで再現
・ 機関部は7パーツで構成
・ 機関砲基部の防盾は、プラパーツとエッチングパーツとを選択できます
・ 砲身は、完成後も上下に可動します
●機関砲の砲架部は左右分割式で、これに照準器パーツ、照準手席、操作ハンドルなどを取り付ける構成となっています
・ 砲弾クリップが5個付属しています
●砲塔は上下分割式となっています
・ 砲塔はプラパーツとエッチングパーツとを選択することが可能です(エッチングパーツを使用する場合には、プラパーツの砲塔床面部分を切り取る必要があります)
・ 照準器部分の装甲板の小ハッチは別パーツです
・ 砲塔は固定式です(旋回可動するためのツメはありません)
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されており、後面パネルは別パーツです
・ 前部の牽引装置は前後2分割式です
・ ボギー式サスペンションは、1ユニットが3パーツで構成(全8ユニット)
・ 起動輪は2種類が付属、選択して使用します
・ 上部転輪はゴム付きタイプと鋼製転輪とが付属、選択して使用します
・ 下部転輪のハブキャップは2種類が用意されており、選択して使用します
・ ダンパーも2種類用意され、選択使用します
・ 排気管は横型タイプを再現、5パーツで構成されています
・ 補助エンジン用の排気管が付属、その装着の有無が選択できます(「オストヴィント」の砲塔は手動旋回式であり、補助エンジンの排気管は省かれています)
●履帯は、1枚ずつが分割された接着連結式履帯が付属しています
・ 履帯はセンターガイドに肉抜き穴のあるタイプ(「3/4号戦車 中期型」)が再現されています
●左右のフェンダーは一体成型で、前部の内側側面部分が別パーツです
・ エンジン吸気口カバーは、フェンダー部分に一体成型されています
・ 各車載工具類は、固体具が一体成型されたパーツと、固定具が別のパーツとを選択できます(固定具はエッチングパーツが用意されています)
・ 前照灯は、ボッシュライトとノテックライトを選択できます
・ 側面の予備転輪ラックはプラパーツとエッチングパーツとが選択可能です
●車体内部が再現されています
・ 車体前部は、トランスミッション、最終減速器、操縦席及び各種操縦装置、無線手席、無線機などが再現
・ 戦闘室下部は、戦闘室床面、弾薬庫、バッテリー、隔壁などがパーツ化
・ エンジンルームは、エンジン部分が再現され、30パーツによりその細部も表現
●砲塔パネル、機関砲防盾、予備転輪ラック、車載工具類の固定具などを再現するエッチングパーツが付属しています
●「オストヴィント」のマーキングとして、1種類の塗装例が説明書に記載されており、国籍マークを再現したデカールが付属しています
●全パーツ数 : 854pcs
●全長 : 168mm
●全幅 : 83.7mm
●全高 : 86mm
●2009年 一部新金型
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【 「ドイツ軍 オストヴィント 3.7cm対空砲戦車」のワンポイント 】
●このキットは前述のように「試作車」を再現したもので、この車輌はその完成時期の関係で、車体部分にツィンメリットコーティングが施されていました
・ このコーティングは、車体の周囲のみならず、車体上部にまで及んでおり、車体前部上面、戦闘室上部前面(前部ハッチがある部分)にも塗られていました
●この試作車を忠実に再現する場合は、前部ハッチを小型ハッチが付いているタイプ、起動輪をパーツE12、上部転輪をゴム付きタイプへ、下部転輪のハブキャップをパーツA30、ダンパーはパーツA31を使用して下さい