日本海軍輸送艦 二等輸送艦 (第101号型)
「日本海軍輸送艦 二等輸送艦 (第101号型) (プラモデル) (ピットロード 1/350 スカイウェーブ WB シリーズ No.WB005 )」です
●太平洋戦争時における帝国海軍の輸送艦「2等輸送艦」を1/350スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●太平洋戦争後期に登場した日本の戦車揚陸艦「2等輸送艦」を再現、戦時建造用として直線を基調とした船体を持ち、艦首に揚陸用のランプを備えた独特のシルエットが再現されています
・ ディーゼル推進式の「第101号型」を再現した内容となっています【 「2等輸送艦」について 】
●1942年8月、アメリカ軍は反攻作戦としてソロモン海域のガダルカナル島に上陸、以後この島を巡って日米の激戦が繰り広げられるようになります
●帝国陸海軍はこのガダルカナル島を奪還しようと兵力を投入、しかし制空権はアメリカ軍が握っていたことから低速の輸送船は甚大な被害を受け、輸送任務は次第に駆逐艦が担って行きました
●ただし、駆逐艦自体が輸送を前提とした構造となっていないことから、その輸送量は少なく、輸送任務専用の艦の必要性が高まり、開発と建造が開始されます
●この輸送専用艦は、排水量1,500tの「1等輸送艦」と、排水量870tの「2等輸送艦」の2種が建造、「1等輸送艦」は速度を、「2等輸送艦」は戦車を輸送する能力が重視されました
●「2等輸送艦」の建造については、各国の同種の艦艇が参考とされ、低コストと生産性を重視して徹底したブロック工法と簡略化された直線を基調としたデザインを採用、その開発と建造については艦の任務性から陸軍と海軍との協力体制が組まれています
●同艦の構造は、2段式の格納スペースを持ち、下段は格納庫方式、上段は上甲板として露天式に車両類を搭載するシステムで、「97式中戦車」なら9両、「95式軽戦車」では14両、「特2式内火艇」の場合は7両を搭載することができました
●艦首部分には揚陸用の平面構造のランプを装備、このランプには可動式のスロープを動かすことにより格納庫と上甲板の両方からの揚陸が可能となっています
●また、同艦は敵の勢力下における揚陸任務も考慮され、対空兵装に加え爆雷も装備、艦としての一定の能力も持っていました
●「2等輸送艦」は、1943年の秋に完成、そのブロック工法によって生産が進み、終戦までに63隻が完成しました
●しかし、最初の6隻は予定していたタービン式の機関が間に合わず、ディーゼル式の機関を搭載、このディーゼル機関タイプが「第101号型」(「SB(D)艇」)、タービン機関式が「第103号型」(「SB(T)艇」)という名称が与えられています
●この「2等輸送艦」は、レイテ島のオルモックへの逆上陸作戦や各地の輸送任務などに投入、その輸送能力により活躍を果たしましたが、一方で過酷な任務や低速のために損害も大きく、「第101号型」ではその6隻全てが戦没しています
【 「日本海軍輸送艦 二等輸送艦 (第101号型)」のキット内容について 】
●この帝国海軍の輸送艦「2等輸送艦」の「第101号型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●直線で構成された小型の船体となる「2等輸送艦」をパーツ数を抑えて再現した内容となっています
●上甲板の滑り止めや木甲板表現などは、ピットロード社らしいシャープかつ立体感のあるモールドで彫刻されています
●パッケージ内には「2等輸送艦」に積載される戦車や車両などを再現したアクセサリーが付属しており、車両類を積載した状態や、揚陸時のシーンなど様々な演出を楽しむことができます
●喫水線以下も再現したフルハルモデルです
●「2等輸送艦」の船体は左右分割式で、これに上甲板、艦橋、上部構造物などを取り付ける構成となっています
●船体部は艦底部分も含めて左右分割式で、艦首部分の双胴式の艦底部分は別パーツです
・ 船体側面には舷窓とパネルラインがモールドされています
・ スロープ部分には船体内壁が再現
・ 揚陸用のランプは1パーツで構成され、開閉状態が選択できます
・ 舵は船体部に一体成型されています
・ 3軸式の推進軸、推進軸ステー、スクリューがパーツ化
●上甲板は、前後方向に3分割式となっています
・ 上甲板には、高角砲と機銃の台座、滑り止めパターン、格納部分の木甲板表現、ボラード、ボート架台、アンカーチェーンなどがモールドされています
・ 艦首部分は上甲板から降りるスロープが付けられた状態と、蓋が付けられた状態とを選択できます
「2等輸送艦」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋は各パネルを貼り合せる箱組み方式です
・ 艦橋窓枠がモールドされています
・ 艦橋下部の台座部分は機銃用のブルワークも含めて1パーツで再現
・ 艦橋を構成する25mm3連装機銃(×2)、双眼鏡(×2)が付属
●前檣、後檣
・ 前檣と後檣は3脚楼型で、前後分割式となっています
●上部構造物
・ 上部構造物は煙突も含めて左右分割式で、天板部分と煙突のトップは別パーツです
・ 煙突の副管は別パーツにて再現
●高角砲「40口径 3年式 8cm高角砲」 ×1
・ 高角砲は砲身と砲架が一体成型となっています
●対空機銃「25mm3連装機銃」 ×2、「25mm単装機銃」 ×2
・ 3連装機銃は3連装式に一体成型された銃身部と銃架との2分割式です
・ 単装機銃は一体成型です
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 10m特型運貨船 ×1
・ 9mカッター ×1
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首旗竿
・ 主錨、艦尾錨
・ 通気筒
・ ランプ巻上げ機
・ リール
など
●展示用のディスプレイスタンドが付属しています
■積載車両などのアクセサリーパーツが付属しています
・ 「95式軽戦車」 ×2
・ 「97式中戦車」 ×2
・ 「97式中戦車改」 ×2
・ 「3式中戦車」 ×2
・ 「1式砲戦車」 ×2
・ 「特2式内火艇」 ×2
・ 「97式自動貨車」 ×2
・ 10m特型運貨船 ×2
・ 9mカッター ×2
・ 「大発動機艇」 ×2
・ 戦車類は、砲塔、車体上部、車体下部、左右の足周りの5パーツで構成
・ 「特2式内火艇」は、砲塔、車体上部、車体下部、左右足周り、前後フロート、カニングタワー、給排気口の9パーツで構成
・ 「97式自動貨車」は左右分割式で、荷台部分は別パーツです
・ 「大発動機艇」は各パネルを貼り合せる方式で、7パーツで構成
●後檣に掲げられる軍艦旗、旗竿に掲げられる日章旗、戦車類の国籍マークなどを再現したデカールが付属しています