ドイツ FLAK38 4連装 2cm対空砲 後期型 w/クルー
「ドイツ FLAK38 4連装 2cm対空砲 後期型 w/クルー (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-'45 Series No.6547 )」です
●「ドイツ FLAK38 四連装 2cm対空砲 後期型 w/クルー」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「20mm対空機関砲 Flak38」は、「88mm高射砲」と共に第2次大戦中のドイツ対空火器を代表する優れた対空機関砲でした
●1930年にラインメタル社が開発、陸海空軍において使用された「Flak30」の改良型と言うべきものが「Flak38」で、射撃速度を除けばその性能は「Flak30」とほぼ同じものと言えました
●射撃速度は、計算上では1分間に450発、実用速度で220発となり、最大射程は垂直で約3700m、水平で約4800mという性能を持ち、シンプルで合理的な構成によって操作性や耐久性にも優れたものでした
●1939年の量産以来、優れた性能と運搬性の高さで「Flak38」は「Flak30」と同様に陸海空とあらゆる戦線で幅広く使用されることになったのです
●「Flak38 4連装機関砲」は、この「Flak38」を4連装として、より高い発射能力を与えるようにしたものです
●この「Flak38 4連装機関砲」は、「Flak38」の良点がそのままに受継がれ、4連装ながら照準手は1人で仰俯角、旋回の操作が行なうことができる為、操作性も高いままでした( 高射機関砲は仰俯角と旋回の操作員がそれぞれ分かれているタイプが多い)
●「4連装砲」の射撃システムは、4門同時に射撃することも可能でしたが、通常は左右対の2門づつを射撃、その間に他の2門の砲弾を装填することにより、継続して射撃を続けることが可能でした
●この射撃の場合でも、「Flak38 4連装機関砲」は、1分間の発射速度は900発を維持し、狙った空域に一瞬にして大量の砲弾をバラ撒く「弾幕効果」を発揮してました
●これは、射撃機会の時間が短い敵地上攻撃機に対し非常に効果的で、連合軍側の航空機に多大な損害を上げ、制空権を奪われたドイツ地上軍にとっては「守り神」的な存在でした
●一方、低空攻撃を行なう連合軍の戦闘爆撃機にとって「Flak38 4連装機関砲」は最大の脅威であり、連合軍パイロットからは「地獄の4連装」と呼ばれ忌み嫌われました
●また、「Flak38」の操作員が4名なのに対し、「Flak38 4連装機関砲」が必要とする操作員は7名で、兵器としても効率が良く、ドイツ軍が展開するいかなる戦場や対空防御拠点においても、その姿が見られました
●ただし、4連装タイプは単装タイプよりも生産コストが6倍以上必要で、生産数が伸び悩んだのも事実でした
●また、4号戦車の車体をベースにした「ヴィルベルヴィント」や「8トン ハーフトラック」の荷台に搭載した対空車両も生産されました
●「Flak38 4連装機関砲」は、対空戦闘だけではなく、対地上戦闘でも威力を発揮、「Flak38」の機関砲の一斉掃射は、敵をたじろかせるのに充分な効力を持っていました
●この「Flak38 4連装機関砲」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●キットは、「Flak38 4連装機関砲」を細部に渡って再現、操作員のフィギュアが4体付属しており、「Flak38 4連装機関砲」の射撃時におけるジオラマシーンが楽しめる内容となっています
●「Flak38 4連装機関砲」は「射撃状態」だけではなく、「牽引状態」として防盾及び座席を折畳んだ状態も選択できます(ただし、「牽引状態」用のトレーラーは付属していません)
●「Flak38」を構成するパーツは繊細且つシャープな仕上り、パーツ分割を多くすることで「Flak38 4連装機関砲」のメカニカルな機械構造が良く再現された内容となっています
●砲身は上下方向に可動するように作製することが可能ですが、照準器は固定式ですので、砲身の角度は照準器の位置によって固定されます
●照準器は、対地上用の望遠照準器と、対空用の照準器とが選択できます
●「4連装機関砲」の防盾部分は、薄く成型されており、繊細な表現のリベットがモールドされています
・ 防盾部分は、防盾を開いた状態と、閉じた状態が再現されたパーツが用意されており、選択して使用するようになっています
●砲の下部に存在する砲弾ケースラックは、砲弾ケースが置かれている状態と、砲弾ケースが無い状態とが選択できます
●照準機前方の防護板は、開閉状態が選択できるようになっています
●対空照門などを再現するエッチングパーツが付属
●ドイツ空軍の地上兵を再現したフィギュア4体が付属しています
・ フィギュアは、「フリーガーブルゼ」と呼ばれた服を着用した空軍の操作兵が再現されており、砲に座っている兵士が2体、立っている兵士が2体となっています
●各「フィギュア」の内容
・ 「照準手」のフィギュアは、座席に座り、照準器を見ながら両手で操作ハンドルを持っているポーズとなっています
・ 「装填手」のフィギュアの1体は、座席に座りながら両手を膝に置いているポーズ
・ 「装填手」のフィギュアのもう1体は、片手を砲に置きながら上空を睨んだポーズを再現
・ 「指揮官」のフィギュアは、双眼鏡を持ちながら上空を覗っているポーズとなっています
●フィギュア用のアクセサリーパーツが付属
・ 「モーゼル Kar98k ライフル」用マガジンポーチ ×8
・ 雑嚢 ×4
・ 水筒 ×4
・ 飯盒 ×4
・ 拳銃用ホルスター ×1
・ マップケース ×1
・ ヘルメット ×4
●マーキングは、3種類の塗装例が説明書で指示されています
・ ヘルマンゲーリング師団 (イタリア/ 1943年)
・ 所属不明 (西部戦線/ 1944年)
・ 所属不明 (東部戦線/ 1944年)
●塗装指示に基づいた撃破マーク、個体識別マークなどを再現したデカールが付属しています
●2010年 一部新金型