日本海軍 千鳥型水雷艇 千鳥 (2隻入・艦橋改装後・真鶴デカール付) (エッチングパーツ2枚付属)
「日本海軍 千鳥型水雷艇 千鳥 (2隻入・艦橋改装後・真鶴デカール付) (エッチングパーツ2枚付属) (プラモデル) (ピットロード 1/700 スカイウェーブ W シリーズ No.W038E )」です
●太平洋戦争時における帝国海軍の「水雷艇 千鳥型」を1/700スケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●ピットロード社製「日本海軍 千鳥型水雷艇 千鳥 (2隻入・艦橋改装後・真鶴デカール付)」に、専用のエッチングパーツをセットした限定アイテムとなります
●準駆逐艦としての能力を期待されて建造が行われた水雷艇「千鳥型」を再現、小型の船体に2等駆逐艦並みの兵装が搭載されたシルエットが表現されています【 「水雷艇 千鳥型」について 】
●「水雷艇」とは、元々魚雷を主武装とした排水量50トンから100トン程度の小型艇で、帝国海軍では日清戦争では大活躍を果たし、日露戦争においても夜間雷撃を行い一定の戦果を挙げています
・ よく混同される「魚雷艇」は第1次世界大戦時においてイタリア海軍で誕生したモーターボート型の艦艇であり、対して「水雷艇」では細長い船体が特徴となっています
●ところが、この「水雷艇」を駆逐する目的で建造された大型の艦「駆逐艦」が魚雷を搭載するようになり、砲と魚雷を装備する「駆逐艦」(正確には「水雷艇駆逐艦」)は艦のサイズとしても運用し易く、「水雷艇」の存在意義を奪うこととなります
・ 小型の「水雷艇」は遠洋を航海する能力が低く、基本的に沿岸部での運用に限られてしまいます
●これにより「水雷艇」は1920年代初めには退役が進み、同年代中頃には帝国海軍での「水雷艇」は存在しなくなります
●1930年のロンドン軍縮会議により巡洋艦、駆逐艦という補助艦艇にも保有制限の枠が定められた帝国海軍は、その抜け道となる様々な艦を建造することで、アメリカ、イギリスという列強国に対抗する手段を採りました
●このロンドン軍縮会議では、排水量600トン以下の小型艦艇の建造制限はなく、仮にこのような小型艦艇を作ってもその能力は低いとして見られていました
●帝国海軍は、この小型艦艇に注目、600トン以下の艦に駆逐艦並みの兵装を搭載し、小型駆逐艦としての能力を持たすことを計画します
●この艦は、他の国を刺激しないように「駆逐艦」という名称を付けず、当時死語に近い存在であった「水雷艇」という名称を与えました
●この新生の「水雷艇」としての最初に建造されたのが「千鳥型」であり、1番艦「千鳥」が1933年に竣工、事後計4隻が建造されました
●「千鳥型」は、排水量615トンという小型の船体に「53cm連装魚雷発射管」を2基、「12.7cm砲」を単装1基、連装1基の合計3門を搭載、排水量1200トンの「神風型 駆逐艦」と同等な兵装となりました
●しかし、この過大な兵装は、トップヘビーを招いてしまい、このことは帝国海軍全体を揺るがす大事件の発端となったのです
●1934年、佐世保沖において訓練中だった「千鳥型」の3番艦「友鶴」が荒天の下、転覆して沈没してしまうという「友鶴事件」が発生、これはトップヘビーによる艦の復元力の低下が原因でした
●この新鋭艦の転覆事故は、一様に兵装が過大気味である帝国海軍の艦艇の見直しの必要性を意味しており、全艦が見直しの対象となり、必要な艦には改装工事が行われました
●事の発端となった「千鳥型」は、兵装の削減と艦橋構造物の高さが低くされ、艦底部にバラストも注入され、その結果排水量は772トンへと増加、その結果最高速度は30ノットから28ノットへと低下しています
・ 兵装は魚雷発射管が1基となり、主砲は12cm単装砲3基となっています
●これにより、安定性が増した同艦は水雷戦隊に所属して太平洋戦争に投入されました
●「千鳥型」の3隻(「友鶴」が失われた結果3隻となる)は戦争初期においては南方での攻略作戦に参加しましたが、通常の駆逐艦と比べて低速の関係から同一行動を行うことが難しく、更には輸送海域の拡大から輸送船団の護衛任務に従事することになりました
●戦争中期以降における輸送船団へのアメリカ潜水艦と航空機の攻撃により、護衛艦艇にも損害が続出し、1番艦「千鳥」、2番艦「真鶴」が戦没、4番艦「初雁」のみが残存して終戦を迎えています【 「日本海軍 千鳥型水雷艇 千鳥 (2隻入・艦橋改装後・真鶴デカール付) (エッチングパーツ2枚付属)」のキット内容について 】
●この帝国海軍の水雷艇「千鳥型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ピットロード社が長年培ってきた小型艦を中心とした艦船モデル技術により水雷艇「千鳥型」をシャープに再現、小柄な船体に主砲と魚雷を搭載した、同艦のシルエットを再現した内容となっています
●復元力改善改装後の「千鳥型」を再現、また太平洋戦争開戦後、対空兵装と対潜兵装の増強が行われており、1945年までの状態を選択して作製することができます
●「水雷艇 千鳥型」のパーツが2隻分セットされ、「千鳥型」の1番艦「千鳥」と2番艦「真鶴」を製作することができます
●喫水線から上が再現されたウォーターラインモデルです
●ピットロード社製「日本海軍 千鳥型水雷艇 千鳥 (2隻入・艦橋改装後・真鶴デカール付)」に、専用のエッチングパーツをセットした限定アイテムとなります
●「千鳥型」は、上甲板と船体とが一体成型されています
・ 上部構造物は別ブロック化したパーツ構成となっています
●船体部は、喫水線部分までが再現されています
・ 船底部は、 ウォーターラインモデルに欠かせない船体下を塞ぐ平らな船底パーツが付属しています
●甲板上には、主砲塔台座などの基本躯体の他に、リノリウム押さえ、滑り止め、ボラード、アンカーチェーン、波除けなどのディテールがモールドされています
●上甲板上の構築物となる「艦橋」「主砲部」「煙突部」「探照灯台座」などを個別にブロック化して構成、それぞれを甲板上に取り付けて完成させます
「千鳥型」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成されています
●艦橋
・ 艦橋下部構造物は左右分割式で、艦橋部分は2層で構成、トップの測距儀は別パーツとなっています
・ 艦橋の窓枠がモールドで再現されています
・ 艦橋下部構造物には側面の窓、扉がモールドされています
・ 戦争末期に装備された艦橋前の機銃座は1パーツで構成
・ 「25mm連装機銃」(×1)が付属
●後部構造物
・ 後部構造物は船体部分に一体成型されています
・ 後部構造物を構成する「25mm連装機銃」(×1)が付属
●メインマスト、後檣
・ メインマストと後檣は三脚檣型となっており、それぞれ前後分割式です
●煙突
・ 煙突は、本体とトップ部の2分割式です
・ 副管は別パーツ化されています
●探照灯台座
・ 探照灯台座は後部の機銃座も含めて一体成型となっています
・ 「75cm探照灯」(×1)、「12.7mm単装機銃」(×1)もしくは「25mm単装機銃」(×1)が付属
●主砲 「45口径 3年式 12cm単装砲(G砲)」×3
・ 前部主砲は、シールド部と、砲身部分との分割式です
・ 砲身部分は後部の砲架が一体成型されています
●魚雷発射管 「53.3cm連装魚雷発射管」×1
・ 魚雷発射管は一体成型となっています
●機銃(改装直後) 「12.7mm単装機銃」×1
・ 機銃は一体成型となっています
●機銃(対空兵装強化時)「25mm連装機銃」 ×2、「25mm単装機銃」 ×6
・ 連装機銃は銃身部と機銃架の2分割式です
・ 単装機銃は一体成型となっています
●内火艇、カッター及びボートダビッド
・ 6m内火艇×1、6mカッター×2が付属
●艦首、艦尾旗竿
●パラベーン
●爆雷装填台
●爆雷投射器
●爆雷投下軌条
●錨
など
■付属しているエッチングパーツの内容
●付属しているエッチングパーツの内容は
・ 艦橋窓枠
・ 左右爆雷投射ラック
・ 25mm連装機銃
・ 25mm単装機銃
・ 大小リール
・ 大小ダビット
・ 12.7mm機銃
・ 主砲シールド
・ マスト
・ 救命具
などとなっています(2隻分が付属)
●「千鳥」、「真鶴」の艦名表記、駆逐隊番号を再現したデカールが付属しています
●艦首の日章旗、艦尾の海軍旗を再現したデカールが付属
●限定品