ドイツ軍 33B突撃歩兵砲 w/ドイツ軍 第6軍
「ドイツ軍 33B突撃歩兵砲 w/ドイツ軍 第6軍 (プラモデル) (サイバーホビー 1/35 AFVシリーズ (Super Value Pack) No.9123 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の突撃戦車「33B突撃歩兵砲」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●従来の自走重歩兵砲とは異なり、市街戦に向けて厚い装甲を備えた突撃戦車として急遽開発された突撃戦車「33B式 突撃歩兵砲」を再現、如何にも急造車両らしい単純な形状の戦闘室を設けた、独特の姿を再現した内容となっています
●ドラゴン社製「3号突撃砲 w/SIG33」と「ドイツ 第6軍 (スターリングラード 1942~43)」とをワンパッケージにして、履帯をマジックトラックへと変更したバリューパックです
【 「ドイツ軍 33B突撃歩兵砲 w/ドイツ軍 第6軍」のキット概要 】
●ドラゴン社初期のキットとして、一体成型を多用したパーツ構成と、モールドを主体としたディテール再現により、パーツ数を抑えた内容
●リニューアル版となるドラゴン社製「s.IG.33 3号自走重歩兵砲 (スマートキット)」「ドイツ 15cm 33B 突撃歩兵砲」よりもディテールの再現度には劣るが、しっかりと実車のポイントを押さえながらも、パーツ数は少なく、気軽に「33B突撃歩兵砲」の姿を楽しむことができる
●ドラゴン社初期の名キットとなる「ドイツ 第6軍 (スターリングラード 1942/43)」のフィギュア4体が付属
●各乗員ハッチは開閉状態を選択可能
●吸気グリルの異物混入防止ネットを再現したエッチングパーツが付属
●履帯は、「3/4号戦車」用の「中期型履帯」、履板1枚ずつに分割したプラスチック製の接着連結式(マジックトラック)
●塗装例は、ドイツ軍仕様3種、国籍マークなどを再現したデカールが付属
【 「StuIG33 33B式 突撃歩兵砲」について 】
●「歩兵砲」とは、歩兵部隊が取り扱う短射程の支援火砲で、ドイツ軍の歩兵砲「sIG33 150mm重歩兵砲」の制式化は1933年まで遡るものの、堅実な設計とその大きな威力から歩兵から絶大な信頼を得ていました
●ただし、150mm砲にしては短射程兵器であるため軽量だったものの、歩兵部隊に随伴するには自重が重く、早々に自走化が図られることになります
●「sIG33 150mm重歩兵砲」の自走砲化にあたり、最初に登場したのが「1号戦車」の車体に砲架ごと「sIG33 150mm重歩兵砲」を搭載したやや乱暴な設計の「150mm 33式重歩兵砲搭載 1号戦車B型」で、シルエットが高く機動力も低いという欠点を持っていました
●しかしながら、この「150mm 33式重歩兵砲搭載 1号戦車B型」は砲火力を活かして活躍、兵器としては成功作となり、この結果、「sIG33 150mm重歩兵砲」を自走砲化するというコンセプトを以後も継続、「2号戦車」や「38(t)戦車」をベースとした「グリーレ」シリーズへと発展します
●「sIG33 150mm重歩兵砲」は、特に市街戦で活躍をし、防御拠点を建物ごと破壊することができるその砲火力は高く評価されました
●ただ、「sIG33 150mm重歩兵砲」を搭載した自走砲は、市街地での接近戦になると防御力が完全に欠如しており、より強固な装甲防御力を持つ自走砲の登場が望まれます
●1942年8月から始まった「スターリングラード」の攻略戦において、この攻勢の主軸となる「ドイツ第6軍」は市街戦に突入し、敵味方双方に甚大な被害が生じていました
●そこで、同年9月ドイツ軍首脳部では、市街戦用として防御力に優れた車体に「sIG33 150mm重歩兵砲」を搭載した突撃戦車の開発を「アルケット」社に指示します
●「アルケット」社は、これに応じ、20日程度という短期間で開発から生産を行い、12両の「StuIG33 33B式 突撃歩兵砲」を完成させます(その後の追加生産で、合計24両が完成します)
●この「33B式突撃歩兵砲」は、「3号突撃砲」の車体をベースとして角型の戦闘室を上部に搭載、車体前面の最大装甲厚は50mm、戦闘室前面の最大装甲厚は80mmと、当時の戦闘車両としてはぶ厚い装甲を備えていました
●最初に生産された12両の「33B式突撃歩兵砲」は、早速「スターリングラード戦」に投入され、市街戦で大きな戦果を挙げましたが、ソ連軍の包囲作戦によって「スターリングラード戦」自体がドイツ軍に不利となり、この12両は全滅してしまいます
●残る12両も東部戦線に投入され、一定の戦果を挙げるもののソ連軍の攻勢により徐々に戦力を喪失、投入されて約1年後には全車輌が失われています
●急造車輌でありながら、近接戦闘を交えた市外戦などで戦果を挙げた「33B式突撃歩兵砲」は、大口径砲と強固な装甲という組み合わせを高く評価され、「突撃戦車」という新しいカテゴリーを生み出す先駆けとなり、この流れは後の本格的な突撃戦車「Sd.Kfz.166 ブルムベア」へと発展するのです
【 「ドイツ軍 33B突撃歩兵砲 w/ドイツ軍 第6軍」のキット内容について 】
●このドイツ軍の突撃戦車「33B突撃歩兵砲」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●ドラゴン社の初期のフォーマットに則り、一体成型化とパーツ上に施されたモールドを主体とした細部再現によりパーツ数を抑え、「33B式突撃歩兵砲」のフォルムとディテールを再現した内容となっています
●「33B突撃歩兵砲」は、「主砲」「戦闘室」「車体上部」「車体下部」「左右フェンダー」の6ブロックで構成しています
【 主 砲 】
●「sIG33 150mm重歩兵砲」の砲身は、上下に分割したパーツで再現
・ 「揺架」は各パネルを箱組み状に貼り合せて作製します
・ 「砲架」は左右に分割したパーツで再現、「照準器」は別パーツとなっています
・ 砲身は完成後も上下に可動させることができます
【 戦闘室 】
●戦闘室は、本体及び前後のパネルの3パーツで構成
・ 「上部ハッチ」「後部ハッチ」は別パーツ化、開閉状態を選択できます
・ 「ベンチレーター」は開口しており、「蓋」は1パーツで再現
・ 主砲用の「防盾板」は一体成型のパーツで再現、上下に可動させることができます
・ 「前方機銃」のマウントは前部パネルに一体成型化、機銃本体は一体成型のパーツで再現しています
・ 操縦手用の「装甲バイザー」、ハッチの「ピストルポート栓」、「吊り下げフック」などを別パーツ化して再現
【 車体上部 】
●車体上部は、車体の前後部分を一体成型化したパーツに、戦闘室部分を取り付けて作製します
・ エンジンデッキ側面の「吸気グリル」は別パーツ化、吸気口上の異物混入防止ネットはエッチングパーツで再現しています
・ 車体前部上面パネルは別パーツ化しています
・ エンジンルーム後方の「点検ハッチ」は別パーツとなっています
・ 「牽引ピントル」は左右に分割したパーツで再現
・ 車体後部の後方の「収納箱」は上下に分割したパーツで再現、下部の支柱は個別にパーツ化しています
・ 車体後部の前方の「収納箱」は支柱のみを再現しており、各支柱を個別にパーツ化
【 フェンダー 】
●フェンダーは一体成型のパーツで再現
・ 「フェンダー支持架」は個別にパーツ化、実車の構造通りに「フェンダー支持架」でフェンダーを固定します
・ 「車載工具類」は個別にパーツ化、それぞれ固定具をパーツとともに一体成型した状態となっています
・ 「ボッシュライト」は前後に分割したパーツで再現
【 車体下部 】
●車体下部はバスタブ状に一体成型となったパーツで再現
・ 「サスペンションアーム」「ダンパー」「ショックアブソーバー」は別パーツとなっています
・ 「起動輪」「誘導輪」「転輪」は表・裏に分割したパーツで再現
【 履 帯 】
●履帯は、表面部に滑り止めパターンのない40cm幅の「3/4号戦車」用の中期型履帯を再現しています
・ 履帯は、履板1枚ずつに分割したプラスチック製パーツによる接着連結式履帯となっています(マジックトラック)
・ より精密で立体感ある履帯に交換したい場合には、「3/4号戦車 中期型用履帯 タイプA (可動式)」がこれに対応しています
【 フィギュア 】
●厳冬期の服装を着用したドイツ軍の歩兵のフィギュア4体が付属しています
・ フィギュアは、ドラゴン社製「ドイツ 第6軍 (スターリングラード 1942~43)」と同一となりますので、詳細については個別ページを参照して下さい
●吸気グリルの異物混入防止ネットを再現したエッチングパーツが付属
【 「StuIG33 33B式 突撃歩兵砲」の塗装とマーキング 】
●「33B式突撃歩兵砲」マーキングとして、ドイツ軍仕様となる3種類の塗装例がボックス裏面に記載されています
・ 第23戦車師団 第201戦車連隊 (東部戦線 / 1943年)
・ 第23戦車師団 第201戦車連隊 (東部戦線 / 1943年)
・ 第177突撃砲大隊 (スターリングラード / 1942年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
【 「ドイツ軍 33B突撃歩兵砲 w/ドイツ軍 第6軍」のパッケージ内容 】
・ StuIG33 33B式 突撃歩兵砲 ×1
・ ドイツ歩兵 ×4
・ エッチングシート ×1
・ デカールシート ×1
・ 組立て説明書 ×1
●スポット生産品
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【 「ドイツ軍 33B突撃歩兵砲 w/ドイツ軍 第6軍」のワンポイント 】
●付属するフィギュア「ドイツ 第6軍 (スターリングラード 1942~43)」は、同社初期の名作キットです
●このパッケージにセットされいているフィギュアの2体は防寒靴を履いていますが、他の2体はブーツのままの姿が再現されています
・ このブーツは厳冬期に弱く、靴底に打った鉄鋲により地面の冷えがそのまま足に伝わったようで、多くの凍傷患者を生んだ原因とも言われています
・ なお、前年の「モスクワ攻略戦」には、防寒靴はまだ配給されていないので、ブーツ姿の2体は同戦のシーンにも転用が可能です