s.IG.33 3号自走重歩兵砲 (スマートキット)
「s.IG.33 3号自走重歩兵砲 (スマートキット) (プラモデル) (ドラゴン 1/35 '39-'45 Series No.6713 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の突撃戦車「3号突撃 歩兵砲」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●平面で構成された、如何にも戦時急造兵器的な車輌である「3号突撃歩兵砲」を再現、4角形の戦闘室に短砲身の150mm歩兵砲を装備した独特なフォルムが表現されています
・ ドラゴン社製「3号突撃砲 W/SIG33」と異なる完全新設計キットとなっています(車体部分は、新金型版の3号戦車を流用しています)【 「3号突撃歩兵砲」について 】
●「150mm歩兵砲s.IG.33」は、砲自体の設計は古いものの、近接支援用の歩兵砲として広く使用され、大口径の威力により将兵から絶大な信頼を受けていました
●この「150mm歩兵砲s.IG.33」は、近接支援兵器のために、敵から攻撃を受ける可能性も有り、早々に自走砲化が図られ、ポーランド戦が終了した後に「1号戦車B型」をベースとした「1号 15cm 自走重歩兵砲」が作られました
●同車はフランス戦から実戦に参加し、その歩兵砲の威力と、自走砲としての機動性から活躍、特に市街戦において絶大なる破壊力を発揮して、この自走砲の有用性が認められました
●一方、1942年夏、石油資源の確保を狙ってドイツ軍はロシア南部での攻勢「ブラウ作戦」を開始、その過程で当初は副次的目標であった工業都市「スターリングラード」は、双方両軍のメンツを掛けた攻防戦となり、市街戦によって両軍の兵士に甚大な被害が生じていました
●そこで、ドイツ軍首脳部は「15cm歩兵砲 sIG33」の破壊力に注目、ただし、市街戦の近接戦闘により、「1号 15cm自走重歩兵砲」の軽装甲では生き残れないと判断し、全周防御を持つ自走砲の急造を突撃砲メーカーの「アルケット社」に命じました
●「アルケット社」はこれに応じ、短期間の設計により突撃自走歩兵砲「StuIG33」を開発、1ヶ月の間に「3号突撃砲E型」車体から12輌、「F/8型」車体から12輌の計24輌が生産されました
●この「StuIG33」は、戦時急造型らしく簡単な構造の戦闘室で構成されていましたが、当時の戦闘車両としては分厚い装甲を持ち、車体前面の最大装甲厚は50mm、戦闘室前面の最大装甲厚は80mmを誇りました
●「StuIG33」は、早速スターリングラード戦に投入され、その火力によって敵の防御拠点の制圧などに活躍、市街戦において「強力な火砲」と、「厚い装甲」の組合せは、大変有効な兵器であると認知されるようになります
●これにより、本格的な突撃歩兵砲の開発が開始され、後に「ブルムベア」、更に「ストームタイガー」の誕生へと繋がることになりました
【 「ドイツ s.I.G.33 3号自走重歩兵砲 (スマートキット)」のキット内容について 】
●この「3号突撃歩兵砲」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、ドラゴン社のディテール表現力によって「3号突撃歩兵砲」を再現、平面で構成された戦闘室形状、追加された装甲板、大口径の150mm歩兵砲など、同車の魅力が表現された内容となっています
●「3号突撃歩兵砲」は、戦闘室、戦闘室内部、車体下部、車体上部前部、エンジングリル部、左右フェンダーの7ブロックで構成されています
●砲身部は内部のライフリングが再現された金属製の砲身パーツが付属
・ 砲尾は5パーツで構成され、閉鎖器は開閉状態が選択できます
●揺架部は、主要部分が4分割で構成され、表面上や揺架内部の細かなリベットも再現されています
・ 揺架は、上下方向に可動させることができます
●砲架部は左右分割式で、これに平衡器、操作ハンドル、照準器などを取り付ける構成となっています
・ 照準器はクリアーパーツで再現
●戦闘室は、側面、後面、天板パネルが一体成型され、これに前面パネル、前面の追加装甲を取り付けます
・ 防盾は別パーツです
・ 上部と後部のハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
●戦闘室内部は、戦闘室床面、後部隔壁、車長席などが再現されています
●車体上部の前部は、点検用ハッチが別パーツとなっており、開閉状態が選択可能です
・ 前部の追加装甲板は別パーツにて再現
●エンジングリル部は一体成型され、側面の吸気口と後面パネル下部が別パーツとなっています
・ 吸気口のメッシュを再現したエッチングパーツが付属しています
・ 各点検ハッチは別パーツとなっています
●左右フェンダーは、本体部分と前後のマッドフラップの3分割式です
・ フェンダー支持架は、別パーツ化されています
・ 車体上部との支持板はエッチングパーツで再現
・ 工具類のパーツは、固定具が一体成型されています
●車体下部はバスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは別パーツ、トーションバー本体もパーツ化されています
・ 履帯は、1枚ずつが分割されたマジックトラックによる接着連結式履帯が付属しています
●車体後部の収納箱は、上下分割式となっています
●吸気口のメッシュや、誘導輪内側などを再現するエッチングパーツが付属
●マーキングは、ドイツ国防軍の3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第177突撃戦車大隊 (スターリングラード / 1942年)
・ 第23戦車師団 第201戦車連隊 (東部戦線 / 1943年)
・ 第23戦車師団 第201戦車連隊 (東部戦線 / 1943年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号などを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2011年 一部新金型