帝国陸軍 九五式軽戦車 ハ号 戦車第26連隊 硫黄島
「帝国陸軍 九五式軽戦車 ハ号 戦車第26連隊 硫黄島 (プラモデル) (ファインモールド 1/35 ミリタリー No.35616 )」です
●「帝国陸軍 九五式軽戦車 ハ号 硫黄島」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「97式 中戦車」と並び、帝国陸軍を代表する戦車の「95式 軽戦車」を再現したキットです
●同社「九五式軽戦車 ハ号」のキットに、硫黄島で激戦を繰り広げた戦車第26連隊所属車両のマーキングデカールをセットしたバリエーションキットとなります
●「95式 軽戦車」の特徴であるリベットを多用した外観に丸みを持った車体側部形状、小さな砲塔に主砲と後方に機銃を配置した姿など、日本戦車の持つ無骨且つ繊細さが表現されたキットとなっています
●そして、日本の国民意識による実車の仕上げの丁寧さ、対してフェンダーを構成する鉄板の薄さの造形など、ファインモールドの表現力の原点が感じられる内容となっています
●太平洋戦争末期に起きた「硫黄島の戦い」は、日米両軍の間で最も激しい戦闘が行われた戦いの一つです
●小笠原諸島に中に存在する「硫黄島」は、戦略的価値は殆ど無い島でしたが、「グアム」「テニアン」「サイパン」のマリアナ諸島群と、日本の首都東京との中間地点に位置し、マリアナ諸島から発進する「B-29」戦略爆撃機の損傷、故障時の不時着場所、そして護衛戦闘機の「P-51」の基地として、アメリカ軍に必要な島でした
●日本軍は、それを見越して司令官「栗林中将」の元に同島の要塞化を図り、艦砲射撃で無力化される公算の高い水際作戦を取り止め、洞窟を掘って徹底的に持久戦を展開するものとしました
●1945年2月同島に上陸したアメリカ軍は、比較的軽微な損害で上陸には成功したものの、内陸に進むにつれ、日本軍の頑強な抵抗に苦戦、日本軍も敵軍の絶対的制空権下、制海権下において全く補給は無く、精神的、物質的にもギリギリの戦いを強いられます
●また、日本軍が絶望的な状況下になった場合に、それまでの戦いで用いられた「バンザイ突撃」も徹底的に禁止され、飽くまでも日本防衛の為の「盾」として、一刻も多くの時間を稼ぐという粘り強い戦いをしました
●その結果、同島は22平方kmという小さな島ながら、アメリカ軍の全島占領は5週間を要しながら、戦傷者は21865人に上り、多大なる犠牲を払ったのでした
●戦車26連隊は、硫黄島に展開した唯一の戦車部隊で、「95式軽戦車」と「97式中戦車」との混合編成でした
●同隊の指揮官は「西中佐」で、同中佐は騎兵部隊に入隊後、馬術の技量を高めて1932年のロサンゼルスオリンピックに出場、見事「金」メダルを獲得しています
●その後、騎兵部隊は逐次戦車部隊に改編、戦車第26連隊も騎兵部隊が原隊となった部隊です
●硫黄島に配備されるに伴い、装備車両は海路で輸送されますが、敵潜水艦により装備の一部を喪失、再輸送もされますが、同島に展開した戦闘車両としては、「95式軽戦車」が12両、「97式中戦車」が11両でした
●同隊の各車両は、彼我の戦車性能の差の関係から、殆どが戦車壕に埋められた状態により砲塔のみを地表に出し、砲台代わりとして使われたようです
●この「帝国陸軍 95式軽戦車 ハ号 硫黄島」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●キットは、最近のニューキットから見ると構成するパーツ数は抑え目となっており、比較的容易に形にすることが可能となっています
●また、プラスチックでの成型が難しい箇所はメタルパーツで、細かさが必要な部分はエッチングパーツでなどと、適材適所にその素材が活かされた内容となっています
●砲塔部は、一体成型された上部に、防盾部と底部を取り付けるパーツ構成となっています
・ キューポラは前後2分割式、視察口のモールドや裏側のリベットなども彫刻されています
・ 砲塔ハッチは別パーツとなっており、開状態用と閉状態用のパーツが用意され、開閉状態が選択できます
・ 砲塔は旋回が可能です
●砲身部は一体成型となっています
・ 砲身は上下方向に可動できます
●車体上部は、フェンダーも含めて一体成型、前方機銃部装甲板が別パーツ化されています
・ 操縦席前方の前扉は別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ また、その前扉に存在する視察口ハッチは別パーツで、これも開閉状態が選択可能です
●消音器は6パーツで構成され、先端部分はメタルパーツが用意され、排気口が開口処理されています
・ 消音器カバーを再現するエッチングパーツが付属しています
・ ジャッキ、牽引ワイヤー、燃料コック、排気集合管はメタルパーツとなっています
●車体下部は、各装甲板を組み合わせる箱組み方式です
・ サスペンションは、アーム部分と接続アームとで構成、そこに前後を繋ぐスプリングカバーを取り付ける方式となります
・ 履帯は、接着、塗装が可能な一体成型のベルト式が付属しています
●マーキングは、1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 戦車第26連隊 (硫黄島 / 昭和20年)
●説明書の塗装例に基づく部隊記号、車体番号、車両名などを再現したデカールが付属しています