クルップ/アルデルト ヴァッフェントレーガー 105mm自走榴弾砲 leFH18
「クルップ/アルデルト ヴァッフェントレーガー 105mm自走榴弾砲 leFH18 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.01586 )」です
●「クルップ/アルデルト ヴァッフェントレーガー 105mm自走榴弾砲 leFH18」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦末期におけるドイツ軍の試作車両である「ヴァッフェントレーガー 105mm自走榴弾砲」を再現したキットです
●簡素な車体に最低限の装備を持った「ヴァッフェントレーガー」を再現、いかにも大戦末期のドイツ兵器を象徴したような雰囲気を味わうことができる内容となっています
●第2次世界大戦が後半へと突入する時期の1944年2月、ドイツ軍は規格式の自走砲「ヴァッフェントレーガー」の開発を開始します
●これは、当時の主力自走砲としての「ヴェスペ」や「フンメル」が戦車の車体をベースとしているのに対し、生産コストを抑えるために簡素な造りの車体を採用して、各種搭載砲を載せることができる汎用性の高い車両を目指したものでした
●また、ドイツ軍が本来考えていた自走砲の姿としては、緊急時に搭載砲で射撃を行うことが可能ながらも、通常の射撃時には砲を地上に据置き、車両は弾薬運搬車として活動することが求められていたことが起因しています
・ その考え方が具現化したのが試作自走砲「ホイシュレッケ」であり、「ヴェスペ」、「フンメル」は、このような自走砲が出現するまでの「暫定車両」としての位置付けでした
・ ただし、「ホイッシュレッケ」のように実際の運用にはかえって不便となってしまい、この方式に最後まで固執したのは甚だ疑問で、結局この計画で完成した車体も最終的には砲の積み下ろしはオミットされてしまいます
●この計画には「ラインメタル」、「シュタイヤー」、「アルデルト」、「クルップ」の4社のメーカーが参加し、それぞれ試作車を製作しています
●この中で、量産化されたものは「アルデルト」社が開発した車体で、足周りは「38(t)戦車」をベースとしながらも全体としては簡素な造りとなっており、「88mm対戦車砲 Pak43」を搭載、10両程度が作られてベルリン攻防戦などで使用されています
●一方、「クルップ」社は同じ「38(t)戦車」の足周りを流用し、「105mm榴弾砲 leFH18」を搭載したタイプを試作します
●しかし、この車両は試作車のトラブルにより採用はされずに、試作のみに終わっています
●この「クルップ」社が製造した「ヴァッフェントレーガー 105mm自走榴弾砲」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●キットは、実車の簡素な造りを表現しながらも、戦闘室内のディテールなどは細かくシャープに再現されています
●また、自走砲の魅力でもある砲弾ラックや薬莢ケースもパーツ化され、砲弾類のアクセサリーパーツも多く含まれているので、砲撃シーンなどを再現しても面白いでしょう
●砲身部は、プラパーツと金属砲身とを選択できます
・ プラパーツは左右分割式となっています
・ マズルブレーキは上下分割式で、内部構造が再現されています
・ 砲尾は3パーツで構成され、閉鎖器は開閉状態が選択可能です
●揺架は左右分割式で、上部の駐退複座装置は別パーツで再現されています
●砲架は左右分割式となっており、これに照準器、操作ハンドルなどを取り付ける構成です
・ 平衡器は3分割式で、砲の動きに併せて可動するようになっています
●車体上部は、前部、戦闘室、後部、フェンダーの各ブロックで構成されています
●前部ブロックは一体成型されています
・ 操縦席ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 操縦席ハッチ前の防御板は起倒可動式です
・ 排気管は別パーツで再現
●戦闘室ブロックは、装甲板部分、砲の台座部分で構成されています
・ 装甲板の部分は5分割式となっており、実車の薄い構造を再現するために端に向かって薄く成型されています
・ 戦闘室内部に装備される無線器、マシンガンラック、手榴弾、ガスマスクケースなどの装備品がパーツ化されています
・ トラベリングロックは、砲に付けて使用した状態と、砲から外した状態とが選択できます
●車体後部ブロックは、後部作業台と砲弾ラック、薬莢ケースなどが表現されています
●後部作業台は、蓋の部分が別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ 作業台内部には砲弾が並んだ状態のパーツが用意されています
・ 作業台側部のステップは別パーツです
●砲弾ラック、薬莢ケースは空の状態が再現されており、付属の砲弾等のパーツを配置することができます
・ 薬莢ケースの蓋は別パーツで、内部のラック部分はエッチングパーツとなっています
●フェンダーは、一体成型されています
・ フェンダー支持架はエッチングパーツとなっています
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
・ 操縦席部分が再現されており、操縦手席、操行レバー、ペダル、計器盤をパーツ化
・ サスペンションユニットは、各4パーツで構成されています(全4ユニット)
・ 履帯は、両側をピンで止める方式の連結可動式となっています
・ 履帯を接続するためのゲージが付属しています
●フェンダー支持架、薬莢ケースのラック部分を再現するエッチングパーツが付属
●アクセサリーパーツが付属
・ 砲弾 ×16
・ 薬莢 ×24
●マーキングは、1種類の塗装例(ダークイエロー単色塗装)が説明書に記載されており、2種類の国籍マーク(白枠黒帯付き、白枠のみ)が付属しています
●完成時のサイズ
・ 全長 : 156.3mm
・ 全幅 : 89.5mm
●総パーツ数 : 約920
●2011年 新金型