Sd.Kfz.141 3号戦車 H型 (5cm砲) 後期生産車 (スマートキット)
「Sd.Kfz.141 3号戦車 H型 (5cm砲) 後期生産車 (スマートキット) (プラモデル) (ドラゴン 1/35 39-45 Series No.6642 )」です
●「Sd.Kfz.141 3号戦車 H型 (5cm砲) 後期生産車」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦前期におけるドイツ軍の主力中戦車である「3号戦車 H型」を再現したキットで、「42口径 50mm砲」と新型の車長キューポラを装備し、そして如何にもドイツ戦車と思わせる直線的にデザインされたフォルムなど、本車の魅力を同社の細かな成型技術によって表現した内容となっています
●「3号戦車」はドイツ軍の主力中戦車として開発が始まり、「A型」~「D型」が試作生産型、「E/F型」が最初の量産型として1938年12月から生産が開始されました
●この「3号戦車 E/F型」は、「37mm戦車砲」を装備、最大装甲厚30mm、最大速度40km/hの性能を持っており、当時の戦車としては標準的なものでしたが、この「E/F型」から採用されたトーションバーサスペンションは優れた不整地踏破能力を誇りました
●しかし、ポーランド戦やフランス戦などの戦訓では、分厚い装甲を持つ連合軍戦車に対しては「37mm戦車砲」は非力で、また同車の持つ装甲では敵の砲火に不十分なことが判明、より強力な火砲の搭載と装甲厚の強化が図られることとなります
●そのために開発されたのが「G型」で、「42口径 50mm戦車砲」を装備、車体の前面を中心に追加装甲が施されています
・ ただし、生産当初は「50mm戦車砲」の供給が間に合わず、従来の「37mm戦車砲」を搭載する砲塔を装備していました
●また、その生産の途中から従来の複雑な形状をした車長キューポラに替わり、スッキリとしたデザインの新型キューポラが採用されています
●「3号戦車 H型」は、「G型」のマイナーチェンジ版で、将兵からは不満が高かったそれまでの多変速式のトランスミッションを変速数が減らされた新型トランスミッションへと交換したタイプとなります
●「3号戦車 H型」は、1940年10月から生産が始まり、合計308両が完成、「G型」と並んで当時のドイツ戦車部隊の中核となりました
●なお、この「H型」は、数々の改良が施されて形状が変化して行った「G型」の後期型と外観上はほとんど変化しておらず、起動輪とショックアブソーバーの形状が変更された程度となっています
●この「Sd.Kfz.141 3号戦車 H型 (5cm砲) 後期生産車」を再現
●同社の持つディテール表現力により「3号戦車 H型」を細部に亘って再現、ディテールを重視しながらも、スマートキットとしての組み易さも考慮された内容となっています
●同社「3号戦車E型 (Pz.Kpfw.3 Ausf.E)」のキットをベースとし、「42口径 50mm戦車砲」などの「3号戦車 H型」用のパーツを追加して「3号戦車 H型」を再現しています
●砲身は一体成型で、スライド式金型により砲口が開口処理されています
・ 砲尾部も再現されており、閉鎖器は開閉状態が選択できます
・ 砲身基部の装甲スリーブには、リング部の細かなディテールが表現されています
●防盾は、装甲クラッペが別パーツとなっており、開閉状態が選択可能です
・ クラッペ内側の防弾ガラスはクリアーパーツが用意されています
・ 同軸機銃は、スライド式金型により銃口が開口処理済みで、機銃の装備の有無を選択できます
・ 防盾部は、上下方向に可動することが可能です
●砲塔の上部は一体成型、これに前面板と底部を取り付ける構成となっています
・ 砲塔内部は、車長席、ベンチレーター、側面のクラッペ内部の視察口などが再現されています
・ 側面のハッチは別パーツで、開閉が選択できます
・ 砲塔側面のクラッペの視察口、ハッチ裏側の視察口のガラス部分はクリアーパーツが用意されています
・ 砲塔は左右旋回が可能です
●車長キューポラは、各視察口を開いた状態と閉じた状態とが選択できます
・ 内部の視察口のガラス部分は、クリアーパーツが用意されています
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
●車体上部は、前部、戦闘室、エンジングリルの3ブロックで構成されています
●前部のトランスミッション点検ハッチは別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ 車体前面の追加装甲は別パーツとなっています
・ 車体前部のフェンダー内側のカバーはエッチングパーツで再現されています
●戦闘室の主要部は、4個のパーツの箱組み方式となっています
・ 構成するパーツの内側にはガイド用のパーツが用意され、確実に形状が完成するように工夫されています
・ 側面のクラッペは別パーツとなっています
・ 操縦席の装甲バイザーは開閉状態が選択可能で、内側の防弾ガラスを再現するクリアーパーツが用意
・ 前方機銃は6個のパーツで構成、放熱口が付いた通常型が再現されています
●エンジングリル部は、各ハッチ、側面の吸気口は別パーツとなっています
・ 吸気口部のメッシュはエッチングパーツが用意されています
・ 牽引ワイヤーは、プラパーツによる固定具も含め一体成型されたものと、プラパーツの固定具のみのものとが選択できます
●フェンダー部は、フェンダー支持架、後部のマッドフラップが別パーツです
・ フェンダー上の工具類のパーツは、固定具のクランプなどもモールドされています
●車体後部パネルは、別パーツとなっている追加装甲を貼り付ける構成となっています
・ 発煙装置は、発煙筒が斜めに装着された前期型と、縦置きで装甲カバーが付いた後期型とが選択できます
●車体下部は、後面を除きバスタブ式の一体成型となっています
・ サスペンションアームは別パーツ、トーションバーもパーツ化しています
・ 側面下部のハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 誘導輪は5分割式で、中央部にエッチングパーツを挟み込む構成となっています
・ 履帯は、マジックトラックによる1枚ずつが分割された接着連結式です
●クラッペ部分などの各防弾ガラスを再現するクリアーパーツが付属しています
●前照灯のライトコードを再現する金属線が付属
●エンジングリル部のメッシュ、発煙筒カバーの脱落防止用チェーンなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●マーキングは、3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第15戦車師団 第8戦車連隊(北アフリカ / 1941年)
・ 第2戦車師団 第3戦車連隊(ギリシャ / 1941年)
・ 第1戦車師団(東部戦線 / 1942年)
・ 第15戦車師団 第8戦車連隊(トブルク / 1942年)
・ 第15戦車師団 第8戦車連隊(北アフリカ / 1941年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊記号、車体番号などを再現したデカールが付属
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2011年 一部新金型