54cm 自走臼砲 ロキ w/砲兵フィギュア
「54cm 自走臼砲 ロキ w/砲兵フィギュア (プラモデル) (サイバーホビー 1/35 AFVシリーズ (Super Value Pack) No.9129 )」です
●「54cm 自走臼砲 ロキ w/砲兵フィギュア」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の54cm自走臼砲「カール(ロキ)」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、長砲身型に換装したタイプが表現されています
・ 「ロキ」とは「カール」の5番砲の固有名です
●同社「54cm 自走砲 カール (長砲身)」のキットに「ドイツ 列車砲クルー (カール・レオポルド用)」のフィギュアをセットしたバリューパックとなります
●自走砲「カール」は、フランスのマジノ要塞を破壊するために要塞攻城用の大口径砲の兵器として開発されました
●攻城用の大砲として絶大な威力を持つ60cm臼砲を搭載するため、その自重により従来のような牽引式とすることは不可能で、装軌式の自走砲「カール」として完成しました
●この「カール」は120tもの重量を持ち、通常の戦車用の貨車に積載することができず、前後に吊下げ式装置を持つ専用の貨車が作られました
・ また砲弾の運搬する手段として、「4号戦車」をベースにした運搬車も開発されています
●「カール」は自走式といえども速度は10km/h程度と、射撃場所に布陣をするための機動力しか持たず、不整地踏破能力も低いものでした
●そして、巨大な砲の発砲時における衝撃の吸収は堅牢な装軌式としても不可能で、射撃時にはサスペンションを上げ、車体を地面に接地させる方法が採られています
●「カール」は試作車が1両、生産車が6両作られ、ソ連のセヴァストポリ要塞の攻略戦に参加(フランス戦には間に合わず)、要塞砲の破壊に絶大な威力を発揮しました
●また、大戦後半においてはワルシャワ戦に投入、この戦いにおいてもその能力を誇示しました
●しかし、この「カール」は射程が4.5kmしかなく、これは視認できる距離であり、敵が容易に反撃することが可能でしたので、長射程化が進められます
●そこで、口径を54cmに減じた長砲身のタイプの砲が作られ、既存の砲架に換装するという形で改造されました
●この砲により、最大射程は10kmと長くなりましが、大戦末期には逆に以前の60cm砲に逆換装した車輌も存在しています
●「カール」はその車輌別に固有名詞を与えられおり、「アダム」、「イブ」、「オーディン」、「ジウ」、「ロキ」、「トール」と名付けられています
●この「54cm自走臼砲 カール」の「長砲身型」を再現
●「54cm 自走臼砲 ロキ」は、同社のキットとしては比較的細部のディテールに凝ること無く、複雑な形状と構造を持つ「カール」を再現、この大きさの車輌としては一体成型によりパーツ数が抑えられた内容となっています
●砲身は左右分割式となっています
・ 内側のライフリングを再現するエッチングパーツが付属
・ 砲身基部と、機関部も左右2分割式です
・ 砲尾は各パネルを組み合わせる箱組み方式
・ 閉鎖器は、閉じた状態が再現されています
・ 砲身は上下方向に可動できます
●砲架は4分割式で、上面のリベット接合部はエッチングパーツが用意されています
●装填台は、下部が4分割式、上部は一体成型となっています
●車体上部は、中央部分が一体成型となっており、これに側面板、左右のステップなどを取り付ける構成です
・ 操縦手席部分が再現され、座席、レバー類、計器盤などがパーツ化されています
・ また、操縦席カバーのパーツが付属しており、操縦席が露出している状態と、カバーが掛けられた状態とを選択できます(通常、射撃時にはカバーが掛けられていました)
・ ステップに取り付けられる手摺りのパーツが付属、前後2分割式となっています
・ 車体前面と後面パネルは別パーツで、工具類、梯子などを再現するパーツが付属
●車体下部は、バスタブ式となっており、サスペンションアームが一体成型されています
・ 車体下部は、転輪を上げて車高を下げた射撃状態と、車高を上げた走行状態の2種類のパーツが付属し、選択して作製することができます
・ 転輪は、左右2分割式です
・ 履帯は、接着連結式となっており、1枚ずつが分割されたパーツと、7枚が連結されたパーツとが付属、組み合わせて使用します
●エンジングリルのメッシュ、ライフリング、リベットなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●アクセサリーパーツとして砲弾が1個付属
●砲兵を再現したフィギュアが6体付属しています
●フィギュアは、大砲操作中のシーンを再現、比較的動きの少ない静かな状態がポージングされており、砲兵のフィギュアとして汎用性の高い内容となっています
●服装は、「M36 野戦服」とブーツを着用、砲兵らしくサスペンダーを付けない軽装の状態が再現されています
●フィギュアの服の皺のモールドはスケールに沿っており、ポケット、服の縫い目のモールドなどシャープな彫刻となっています
●フィギュアは、頭部、胴体、両腕、両足のパーツ分割となっています
●腕のパーツは2種類が用意されており、腕のパーツを交換することで、異なるポーズとすることが可能です
●各「フィギュア」について(基本ポーズ)
・ 指揮官のフィギュアは、片足をステップに上げ、腰に手を置いたポーズ
・ 1体は、ステップ上を歩いているポーズ
・ 操作員の1体は、大型の昇降ハンドルを持って動かしているポーズです
・ 操作員の1体は、中腰の姿勢でハンドルを回そうとしているポーズとなっています
・ 1体は、片手で手摺りを掴んで佇んでいるポーズ
・ 1体は、立ち姿で後方を振り返っているポーズとなっています
●付属する装備品
・ ヘルメット ×6
・ 銃剣 ×6
・ ガスマスクケース ×6
・ 防毒シート ×6
●マーキングは、2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 54cm 自走臼砲 「ロキ」
・ 54cm 自走臼砲 「トール」
●説明書の塗装例に基づく車輌名、砲番号などを再現したデカールが付属
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製