ドイツ 88mm砲 Flak37 トブルク攻防戦セット
「ドイツ 88mm砲 Flak37 トブルク攻防戦セット (プラモデル) (タミヤ 1/48 AFV スケール限定品 No.37009 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の主力高射砲「88mm高射砲 Flak37」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、フィギュアや土嚢、アクセサリー類が付属したジオラマセットです
●「88mm高射砲 Flak37」とトレーラーはイタレリ社製、タミヤ社製のフィギュアと土嚢、テント、アクセサリー類、そして説明書が付属した限定生産キットとなっています【 「88mm高射砲 Flak37」について 】
●第1次世界大戦終結時、「ヴェルサイユ条約」により高射砲などの開発を禁じられたドイツ軍は、秘密裏にスウェーデンの「ボフォース」社に高射砲の開発を依頼、「60口径 75mm高射砲」を完成させます
●ドイツのクルップ社はこの設計を基に「88mm高射砲」を開発、ドイツ軍の再軍備化にあたり1933年に「88mm高射砲 Flak18」として制式化されています
●この「88mm高射砲 Flak18」は「56口径」という長砲身により、8000mの有効射高を誇り、弾道計算器や航空機の高度に合わせて信管を調整する「ヒューズセッター」と呼ばれる装置など装備し、高射砲として非常に優れた性能を持っていました
●この「88mm高射砲」は、1936年には2層式の砲身と新型の砲架を持つ「88mm高射砲 Flak36」が登場、そして1937年には、従来のダイヤル式の弾道計算器などをメーター式の新型弾道計算器に変更した「88mm高射砲 Flak37」が開発され、より高精度な射撃を行なうことが可能となります
●この「88mm高射砲 Flak18/36/37」は、高射砲としての性能だけではなく、長砲身による高初速、低伸弾道性に優れており、対地上戦闘にも威力を発揮することが可能でした
●同砲は、第2次大戦勃発時から対空戦闘をはじめ、対地上戦においても活躍を見せます
●特にフランス戦においては、当時としては装甲の厚いフランスの重戦車、イギリスの歩兵戦車に対して、ドイツ戦車や対戦車砲では歯が立たず、「88mm高射砲」による水平射撃において敵戦車を多く撃破する活躍を発揮しています
●また、独ソ戦では急降下爆撃機「スツーカ」と並び、「T-34」や「KV-1」などの新鋭のソ連戦車に対抗できる唯一の兵器として各地において活躍、「88mm高射砲」を装備する高射砲部隊は「火消し部隊」として一目置かれるようになりました
●そして「88mm高射砲」を一番有名にしたのが北アフリカの戦いです
●この北アフリカの戦いにおいては、同戦線初期ではイギリス軍は装甲の薄い巡航戦車や軽戦車が殆どを占めていましたが、ドイツアフリカ軍団の参戦によりイギリス軍は苦戦となり、続々と新鋭戦車である歩兵戦車「マチルダ」を投入しました
●この「マチルダ」は、別名「砂漠の女王」とも呼ばれた当時の戦車としては破格に強力な装甲を誇り、イタリア軍の兵器ではほとんど太刀打ちできず、ドイツ軍の戦車や対戦車砲でも有効な打撃を与えられずに、防御陣地は簡単に蹂躙されてしまうこととなります
●そこで切り札として登場したのが「88mm高射砲」で、北アフリカ軍団の指揮官であった「ロンメル将軍」は、フランス戦による戦訓から同砲を対戦車兵器として使用、その破壊力は絶大で、「マチルダ」戦車は多くの損害を出し、イギリス軍の反攻は手痛い打撃を伴って頓挫してしまいます
●また、北アフリカ戦も後期となると、イギリス軍は砲火力に優れたアメリカ製の「M3 グラント」戦車を投入しましたが、この強敵に対しても「88mm高射砲」は威力を発揮、多数の戦車を撃破しています
●このような活躍により「88mm高射砲」はドイツ軍の救世主となってドイツ将兵から信頼を得て、また敵である連合軍兵士からもその活躍ぶりから賞賛されました
●同砲の威力は大戦後期においても衰えず、その存在は連合軍航空機、戦車、そして歩兵に至るまで脅威となり、ドイツ本国や占領地では防空の「要」として、地上戦では強力な「破壊斧」や強固な「防御壁」として大戦を通じて活躍し、ドイツ軍を支え続けたのでした
【 「ドイツ 88mm砲 FLAK37 トブルク攻防戦セット」のキット内容について 】
●この「88mm高射砲 Flak37」を再現したプラスチックモデル組立てキットで、フィギュアやアクセサリーなどが付属したセットとなります
●「88mm高射砲 Flak37」をシャープに再現、1/48スケールらしく一体成型が多く用いられたパーツ構成ながらも、高射砲の持つメカニカルな構造がしっかりと捉えられており、ディテールもシャープ且つ繊細に彫刻され、そのフォルムと魅力とが表現された内容となっています
●キットには、タミヤ社製のフィギュアと、土嚢、テント、砲弾などの各種アクセサリーが付属しており、このキットだけでも「88mm高射砲」陣地のジオラマを作製することが可能で、スケール的にも気軽にジオラマの魅力を楽しむことができることでしょう
・ タミヤ社製パーツとして、「ジェリカンセット」のドイツ軍用「Xランナー」が1枚、「レンガ・土のう・バリケードセット 」の土嚢パーツ、「WW2 ドイツ戦車兵 野戦整備セット」の装備品パランナー、そして「WW2 ドイツ アフリカ軍団 歩兵セット」が付属しています
●「88mm高射砲 Flak37」用の運搬用トレーラー「Sd.Ah.201」が付属しています
●「88mm砲」の砲身は、中央部分が砲尾も含めて上下分割式で、これに砲口が開口処理された先端部を取り付ける構成となっています
・ 閉鎖器は別パーツで開閉状態が選択できます(ただし、閉鎖ハンドルは砲尾に一体成型されています)
●揺架及び駐退複座装置は、左右分割式で一体化されています
・ 揺架(砲身)は上下方向に可動します
●「88mm高射砲 Flak37」の砲架部分は、左右ブロック及び中央ブロックで構成されています
●砲架左ブロックは、砲架本体は一体成型され、これに信管調整装置、調整手席、射撃データ表示器などを取り付ける構成となっています
・ 震撼調整装置「ヒューズセッター」は1パーツ化
・ 射撃データ表示器は、4パーツによる箱組み方式です
・ 調整手席は、支持架と座席部分とで構成されています
●砲架右ブロックは、砲架本体は操作ハンドル基部なども含めて一体成型となっており、これに照準器、弾道計算器、操作ハンドル、照準手席などを取り付ける構成です
・ 照準器、弾道計算器などは1パーツ化
・ 照準手席は支持架と座席部分とで構成され、射撃時の展開した状態と、牽引時の折畳んだ状態とを選択できます
●砲架中央部は、3分割式となっており、平衡器は別パーツです
・ 平衡器は左右分割式で、砲の動きに合わせて平衡器が動くようになっています
・ 砲架は左右旋回が可能です
●「88mm高射砲 Flak37」の台座部分は、前後の砲脚部が一体成型され、上下分割式となっています
・ 砲脚には牽引トレーラーに接続されるケーブルがモールドされています
・ 台座の位置調整用の操作ハンドルと、台座パッドは別パーツです
・ 左右の砲脚部は上下分割式で、射撃時の展開状態と、運搬時の折畳んだ状態とを選択できます
・ 左右の砲脚に装備される砲固定用の杭は、砲脚部分に一体成型されています
・ トラベリングロックは本体部分とロック部分とに分割され、上下方向に可動式、ロック部分も可動します
●防盾は一体成型となっており、端に向かって薄く成型され、実物の薄さを再現、前側面との継ぎ目、裏側のディテールも表現されています
・ 照準用の小防盾は別パーツで、開閉状態が選択できます
●運搬用トレーラー「Sd.Ah.201」は、フェンダーも含めて上部の構造物が一体成型で、これにサスペンション、車軸、タイヤ、ケーブルリールなどを取り付ける構成となっています
・ ケーブルリールは3パーツで構成され、その複雑な形状が表現されています
・ 前部のトレーラーには牽引装置、後部のトレーラーには座席を取り付けるようになっています
・ タイヤは一体成型となっており、複雑な形状のホイール部、タイヤのトレッドパターンが表現されています
●付属するフィギュア、主なアクセサリー類は以下の通りです(タミヤ社製)
・ フィギュア8体(指揮官、下士官、砲操作手、砲手、歩兵下士官、歩兵、将軍、無線手)
・ 無線器、バッテリー ×1
・ テント ×1
・ 土嚢 ×29
・ ドラムカン ×3
・ 初期型ジェリカン ×4
・ 後期型ジェリカン ×4
・ 88mm砲弾 ×4
・ 砲弾用木箱 ×2
・ ジャッキ ×1
・ 工具袋 ×1
・ オイル缶(小) ×2
・ オイル缶(大) ×1
・ バケツ ×1
・ 金床 ×1
・ バーナー ×1
・ ハンマー ×1
・ オイル差し ×1
・ 万力 ×1
・ ツールボックス ×1
・ 作業机 ×1
・ 脚立 ×1
など
●マーキングは、3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第19高射砲師団 第102高射砲連隊 (北アフリカ / 1942年)
・ 所属不明 (ロシア / 1943年)
・ 第22高射砲旅団 第135高射砲連隊 (イタリア / 1945年)
●説明書の塗装例に基づく、砲番号、キルマークなどを再現したデカールが付属しています
●組立説明書のほか「88mm高射砲 Flak37」の解説をしたリーフレットが付属
●2011年 完全新金型(砲及び牽引トレーラー)