ドイツ E-100 重駆逐戦車 サラマンドル
「ドイツ E-100 重駆逐戦車 サラマンドル (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.01596 )」です
●「ドイツ軍 E-100 重駆逐戦車 サラマンドル」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦末期に試作された「E-100」をベースとした架空の駆逐戦車「E-100 重駆逐戦車」を再現、超重戦車「E-100」の車体に「170mm砲」という巨大砲を搭載、スケール感を麻痺させるようなその迫力の姿が再現された内容となっています【 「E-100重駆逐戦車」について 】
●ドイツ軍は従来の1~6号戦車シリーズとは、異なる戦車系列である「Eシリーズ」を1943年4月に計画、開発が開始されました
●これは、転輪や部品などを極力共有化し、生産効率を向上させるのが目的で、「E-10」、「E-25」、「E-50」、「E-75」、「E-100」の5車種が計画されました
・ 「E-」の後の数字は車両の重量を示すものです
●しかし、車両の開発の現場では、既存の車両の改良や強化に手一杯の状況で、従来の戦車とは異なる兵器体系の車両の開発は遅々として進みませんでした
●生産の現場においても、爆撃などにより現在の生産態勢を維持させるのに懸命な状況であり、生産の混乱を招く新型車両の部品調達は避けられていました
・ 「Eシリーズ」とは別に、既存の車両の足回りを中心として転輪などの部品を共有させる車種別の「E計画」が存在していましたが、これも同様な理由で進行していませんでした
●また、計画された「Eシリーズ」の車両は、どれも既存の車両の能力と大差は無く、その計画自体の有効性も疑問視されていたようです
●結局、試作までにたどり着けたのは超重戦車である「E-100」のみで、他の4車種は計画に終わっています
●この「E-100」も細々と作業が進められたために、車体のみが完成形に近づいただけで、砲塔は設計すら行なわれませんでした
・ 「E-100」の砲塔には、超重戦車「マウス」の砲塔を載せる計画でしたが、実行には至っていません
●このように「E-100」は、試作段階の域を出ず、同じような超重戦車である「マウス」の開発状況を見ると、このような車両の開発は、当時のエンジン、トランスミッションなどの動力装置の技術的問題と、実戦上での運用の難しさなどから、ドイツの技術者、指導者の中でも懐疑的であったことが想像されます
●「E-100 重駆逐戦車」は、「E-100」の車体をベースとしたオリジナルプランの重駆逐戦車です
●主砲としては、重自走砲「グリレ」に搭載される予定だった「170mm カノン砲」を搭載、この砲の威力は、いかなる連合軍戦車でも4000mの遠方から撃破できる能力を持っていました【 「E-100重駆逐戦車」のキット内容について 】
●この「E-100 重駆逐戦車」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、「E-100 重駆逐戦車」の大型で迫力在るフォルムを再現、平面的で単純な面構成の車体は一体成型化が進められ、最近のニューキットとしてはパーツ数が少なく、その姿を比較的簡単に楽しむことができる内容となっています
●キットは、同社「ドイツ軍 超重戦車 E-100」のバリエーションキットで、車体上部を新規に追加した内容となっています
●「170mm砲」の砲身は上下2分割式で、マズルブレーキ部は別パーツとなっています
・ マズルブレーキ部分はスライド式金型により側面に開けられた穴が表現されています
・ 防盾は1パーツで構成されています
●「E-100重駆逐戦車」の車体は、戦闘室が一体となった車体上部、車体下部、後面パネルの3ブロックで構成されています
●戦闘室は車体上部と一体成型されています
・ 戦闘室後面パネルは別パーツです
・ 戦闘室後部のエスケープハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 砲身部のカラーは別パーツとなっており、上下の大型のボルトが付く特徴的な形状を表現
・ 「Sマイン発射器」は戦闘室上部に一体成型されています
・ 砲手用の照準ペリスコープは別パーツにて再現
・ 戦闘室上部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 車長キューポラは基部部分が戦闘室に一体成型され、ペリスコープガードは別パーツとなっています
・ キューポラ上の機銃架及び対空機銃が別パーツで再現されています
・ 装甲スカート用のクレーン基部は別パーツにて再現
●車体上部のエンジングリル部には、冷却ファンがモールドにて再現されています
・ 冷却ファン上部の冷却気排出口は別パーツです
・ 3分割式の点検ハッチは別パーツとなっています
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションユニットは、コイルスプリング、サスペンションアームで構成されています
・ 転輪は、左右分割式でハブキャップは別パーツです
・ 誘導輪は3分割式です
・ 履帯は、接着及び塗装が可能な素材によるベルト式履帯が付属しています
●後面パネルは、一体成型されています
・ 排気管は3パーツで構成
・ 車間表示灯は別パーツとなっています
●側面の装甲スカートは、各ユニットごとにパーツ分割されています
・ 車体側には装甲スカート用の基部がモールドされており、装甲スカートの装着の有無を選択できます
●エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
●説明書には2種類の塗装例が記載されており、マーキング指示に基づく、国籍マークを再現したデカールが付属しています
●全長:365mm
●全幅:127mm
●全270パーツ
●2011年 一部新金型