3号戦車 M/N型
「3号戦車 M/N型 (プラモデル) (フジミ 1/76 スペシャルワールドアーマーシリーズ No.011 )」です
●「3号戦車 M/N型」を1/76スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●デザイン的には最もドイツ戦車らしいとも言われる第2次大戦中期のドイツ軍の主力戦車「3号戦車」、その最終型である「Sd.Kfz.141/1 3号戦車M型」「Sd.Kfz.141/2 3号戦車N型」が再現されており、追加装甲やシュルツェンを装備して迫力を増した姿が再現された内容となっています【 「3号戦車M/N型」について 】
●ドイツは1935年「ベルサイユ条約」を破棄すると再軍備化を開始します
●この際にドイツ軍が戦車開発の方針として開発を進めたのが4つの車種で、「1号戦車」は訓練用、「2号戦車」は偵察及び主力戦車の補助、「3号戦車」は主力戦車、「4号戦車」は支援用の戦車と体系的に区別されました
●「3号戦車」は、主力戦車として戦車部隊の骨幹となる車両として開発が進められ、A~D型は実験的意味合いが強い少数生産車両で、「3号戦車 E型」が最初の本格的量産型となりました
●「3号戦車」は形式が進むにつれて火力と防御力の強化が図られ、「E型」では「37mm 戦車砲」、「J型」では「42口径 50mm戦車砲」を装備、最大装甲も「E型」の「30mm」から「J型」では「50mm」に変化しています
●しかし、独ソ戦において出現したソ連軍の新鋭戦車の「T-34」は、その「J型」の能力を凌駕しており、より火力の向上と装甲の強化が求められ、それにより誕生したのが「L型」です
●「3号戦車L型」は、装甲貫通能力の高い「60口径 50mm戦車砲」を装備、砲塔と戦闘室前面にはスペースドアーマー方式による「20mm」厚の追加装甲板が用意されました(追加装甲を取り付けていない車輌も存在します)
●更に「L型」の渡渉水深能力を向上させたのが「M型」で、この型式から砲塔と車体にシュルツェンが装備されるようになります
●しかし、「3号戦車M型」が装備する「50mm砲」は、対戦車戦闘に能力不足となってきており、また、車格の関係から長砲身の「75mm砲」は搭載することができず、「3号戦車」は主力戦車という役目を「4号戦車」に譲ることとなりました
●そこで、短砲身の「75mm砲」を搭載する「N型」が登場、従来の「4号戦車」の代わりに支援戦車の役割りを持たされます
●この「3号戦車N型」が装備する短砲身の「75mm砲」は、開戦当時から存在する砲でしたが、搭載する対戦車榴弾は優れた装甲貫通能力を持ち、支援戦車としての対歩兵戦闘だけでは無く、対戦車戦闘にも活躍しました
●「3号戦車N型」は、その使い勝手の良さと稼働率の高さから2戦級部隊を中心に終戦時まで使用されています【 「3号戦車M/N型」のキット内容について 】
●この「3号戦車 M/N型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●「3号戦車M型」と「3号戦車N型」とを選択して作成することができるコンバーチブルキットとなっています
●砲身は「3号戦車M型」が装備する「50mm砲」と、「N型」が装備する「75mm砲」とが選択できます
・ 砲身パーツは一体成型となっています
・ 防盾は、本体及び、追加装甲板の2分割式です
・ 砲身は、上下に可動式とすることが可能です
●砲塔は左右分割式で、天板部分は別パーツとなっています
・ 砲塔側面のハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 車長キューポラは別パーツとなっています
・ 車長ハッチは「M型」の2分割式型と、「N型」の1枚板型とが付属、選択して使用します
・ 車長ハッチは開閉状態が選択できます
・ 側面のスモークディスチャージャーは別パーツとなっています
●「3号戦車 M/N型」の車体上部は、フェンダーも含めて一体成型されています
・ 吸気口、前面装甲板は別パーツで再現
・ 車体前部、エンジンルームの全点検ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 車載工具類はフェンダー上にモールドで再現
・ 側面のクラッペは別パーツです
●車体下部は、各パネルを貼り合わせる箱組み方式となっています
・ サスペンションアームは側面パネルに一体成型
・ 各転輪は左右分割式です
●履帯はプラパーツによる接着連結式で、上下部分は長く繋がったパーツ、前後の曲線部は2枚が繋がったタイプを組合わす方式となっています
・ 履帯上部には、上部転輪による弛みが表現されています
●シュルツェンを再現するパーツが付属、その装着を選択できます
・ 砲塔シュルツェンは5分割式、車体シュルツェンは1パーツで構成
・ それぞれのシュルツェン架は別パーツにて再現されています
●車体内部が一部再現されています
・ 主砲部分は、砲尾、薬莢受けがパーツ化
・ エンジン、トランスミッション、動力伝達装置は車体下部床面パーツにモールドで再現されています
●車長を再現した立像のフィギュアが1体付属しています
●マーキングは、「3号戦車M型」が2種類、「3号戦車N型」が3種類、それぞれドイツ軍仕様の塗装例が説明書に記載されています
・ 第21戦車師団 所属車両 (M型)
・ 第14戦車師団 所属車両 (M型)
・ 第15戦車師団 所属車両 (N型)
・ 第18戦車師団 所属車両 (N型)
・ 第3戦車師団 所属車両(N型)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号、部隊記号などを再現したデカールが付属しています
●品番替えリニューアルアイテム