ドイツ ヴァッフェントレーガ クルップ/シュタイヤー 88mm対戦車自走砲
「ドイツ ヴァッフェントレーガ クルップ/シュタイヤー 88mm対戦車自走砲 (プラモデル) (トランペッター 1/35 AFVシリーズ No.01598 )」です
●第2次世界大戦末期におけるドイツ軍の試作車輌「ヴァッフェントレーガー」を再現したキットで、「シュタイヤー」社が試作した「88mm対戦車砲搭載型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●簡素な車体に最低限の装備を持った「ヴァッフェントレーガー」を再現、いかにも大戦末期のドイツ兵器らしさを象徴したようなデザインとフォルムを楽しむことができる内容となっています【 「ヴァッフェントレーガー シュタイヤー 88mm対戦車砲搭載型」について 】
●第2次世界大戦が後半へと突入する時期の1944年2月、ドイツ軍は規格式の自走砲「ヴァッフェントレーガー」の開発を開始します
●これは、当時の主力自走砲としての「ヴェスペ」や「フンメル」、対戦車自走砲の「ナースホルン」などが戦車の車体をベースとしているのに対し、生産コストを抑えるために簡素な造りの車体を採用して、各種搭載砲を載せることができる汎用性の高い車両を目指したものでした
●この計画には「ラインメタル」、「シュタイヤー」、「アルデルト」、「クルップ」の4社のメーカーが参加し、それぞれ試作車を製作しています
●この中で、量産化されたものは「アルデルト」社が開発した車体で、足周りは「38(t)戦車」をベースとしながらも全体としては簡素な造りとなっており、「88mm対戦車砲 Pak43」を搭載、10両程度が作られてベルリン攻防戦などで使用されています
●「シャタイヤー」社が試作した車輌は、1944年の夏頃に完成、「RSO」の走行装置を流用した車体にオープントップ式の回転砲塔を持ち、同じく「88mm対戦車砲 Pak43」を搭載していました
●しかし、審査の結果、この車輌は不採用となり、1944年秋には開発が中止されています
・ 実車の写真では、「アルデルト」社製の車輌よりも「シュタイヤー」社製の車輌の方が、デザインの完成度は高いように感じますが、「88mm対戦車砲 Pak43」のプラットフォームには車体が小さ過ぎたと思われます【 「ドイツ ヴァッフェントレーガ クルップ/シュタイヤー 88mm対戦車自走砲」のキット内容について 】
●この「ヴァッフェントレーガー シュタイヤー 88mm対戦車砲搭載型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「ヴァッフェントレーガー シュタイヤー 88mm対戦車砲搭載型」をシャープに再現、小型の車体と砲塔に、大型の「88mm対戦車砲 Pak43」を搭載したアンバランスなフォルムが表現された内容となっています
●「ヴァッフェントレーガー シュタイヤー 88mm対戦車砲搭載型」は、車体上部、車体下部、砲塔部、車体内部の4ブロックで構成されています
●砲身部は、プラパーツと金属砲身とを選択できます
・ プラパーツは左右分割式となっています
・ マズルブレーキは左右分割式です
・ 砲尾は6パーツで構成され、閉鎖器は開閉状態が選択可能です
・ 駐退複座装置などが砲身基部に内蔵されている構造が再現されています
●砲塔は、上部装甲板と、砲塔底板とで構成されています
・ 上部装甲板は一体成型となっており、実車の薄い構造を再現するために端に向かって薄く成型されています
・ 戦闘室内部に装備される無線器、サブマシンガンラック、手榴弾、ガスマスクケースなどの装備品がパーツ化されています
●車体上部は一体成型されています
・ 操縦席ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
●車体下部は、側面パネルと底板とが一体成型されています
・ サスペンションユニットは、片側2パーツで構成されています
・ 起動輪、誘導輪は各3パーツで構成
・ 履帯は、1枚ずつが分割された接着可動式履帯が付属しています
・ 履帯の上部の弛みを表現するための治具が付属しています
●車体内部は、操縦席、計器盤、隔壁、弾薬庫などが再現されています
・ 操縦席部分は、各種ペダル、操行レバーがパーツ化
●エンジングリルのメッシュ、薬莢の底の部分などを再現するエッチングパーツが付属
●アクセサリーパーツが付属しています
・ 砲弾 ×16
・ 薬莢 ×16
●マーキングは、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例(ジャーマングレー、及びレッドプライマーの単色塗装)が説明書に記載されており、国籍マーク、キルマークを再現したデカールが付属しています
●全420パーツ
●2011年 完全新金型
-------------------------------【 「ヴァッフェントレーガ クルップ/シュタイヤー 88mm対戦車自走砲」のワンポイント 】
●「ヴァッフェントレーガー シュタイヤー 88mm対戦車砲搭載型」は、実車のクリアーな写真が存在するものの、砲塔や車体の内部構造には不明な点が多い車輌です
●キットは、車体内部が再現されおり、車体の右側に大型の弾薬庫が存在していますが、これでは上部のハッチとの関連性が合いませんので、取り付けない方が無難と思われます