アメリカ陸軍 M1129 自走迫撃砲
「アメリカ陸軍 M1129 自走迫撃砲 （プラモデル） (トランペッター 1/35 ＡＦＶシリーズ No.01512 )」です
●現用アメリカ軍の装輪式装甲兵員輸送車「ストライカー」をベースとし、120mm迫撃砲を搭載した「M1129 自走迫撃砲」を1/35のスケールで再現したプラスチックモデル組立てキット
●トランペッター社製「アメリカ陸軍 M1126 歩兵戦闘車 ストライカー」をベースキットとし、「M1129 自走迫撃砲」を再現するため車体上部、迫撃砲、車体内部などを新規パーツへと変更したバリエーションキットとなります【 「M1129 自走迫撃砲」について 】
●戦後、アメリカ陸軍は装甲兵員輸送車として装軌式を選択、装輪式の車両の開発は行われませんでした
●しかし、装軌式車両は生産コストと整備コストが高く、その足周りの関係からキャパシティーが限られるという欠点を持っていました
●また、本来機動力に優れているとされてきた装軌車両ですが、自動車技術の向上と、各国における道路事情の発達により、装輪式の方が勝っている点も認識されるようになります
●一方、アメリカ陸軍では、国防費の削減により海外に派遣している兵力を縮小、紛争もしくは戦争が発生した場合には緊急展開部隊を送り込み、必要に応じて予備役の動員による主力部隊の増派を行うという方針変更が行われました
●その緊急展開部隊用の核となるのが新規に導入された装輪式装甲兵員輸送車の「ストライカー」で、装軌式装甲車と比べて空輸能力の高さによる戦略的機動力が評価されたものです
・ 「ストライカー装甲車」はスイスの「モワーグ」社が開発した「ピラーニャ 3 装甲車」が原型となっています
●アメリカ陸軍の歩兵師団は3個旅団で編成され、その中の1個旅団が「ストライカー装甲車」及びそのファミリー車両で構成する「ストライカー旅団」となっており、この旅団が前述の緊急展開部隊としての役割を担います
●「M1129 自走迫撃砲」は、この「ストライカー装甲車」をベースとするファミリー車両で、歩兵大隊が持つ迫撃砲小隊用には「120mm迫撃砲」のタイプ、歩兵中隊に配備される車両には「81mm迫撃砲」を搭載したタイプの2種類が存在しています
●この「M1129 自走迫撃砲」は、同じ「ストライカー 装甲車」をベースとした自走砲「M1128 MGS」と共に歩兵の火力支援に従事、「ストライカー旅団」の重要な一員となっています【 「アメリカ陸軍 M1129 自走迫撃砲」のキット内容について 】
●この「M1129 自走迫撃砲」の「120mm迫撃砲」搭載タイプを再現したプラスチックモデル組立キットです
●キットは、車体の基本部分は一体成型となっていながらも、細かな構造物は細分化されたパーツ構成で、現用車両らしい造りが再現された内容となっています
●エンジン部分以外の車内が再現されており、迫撃砲を搭載したメカニカルな造りが表現されています
●「M1129 自走迫撃砲」は、車体上部、車体下部、後部パネル部の3ブロックで構成されています
●車体上部は一体成型され、各部のハッチは別パーツとなっています
・ 後部ハッチは内側のディテールがパーツ分割によって細かく再現され、開閉状態が選択できます
●車長キューポラは、ペリスコープ、ガード部などが別パーツで再現されています
・ ハッチは別パーツとなっています（開状態とするにはヒンジ部に小改造が必要となります）
●操縦手ハッチは１2パーツで構成され、複雑な構造が再現されています
・ 操縦手用のシールドを再現するパーツが用意されており、装着した状態が選択できます
・ シールドのパーツはクリアーパーツで再現され、塗装の際に使用するマスキングシートが付属しています
●車体後部は、乗降ランプ、ドアが別パーツとなっています
・ 車体後部のジェリカンラックはエッチングパーツにて再現されています
・ 樹脂製の水用ジェリカンを再現したアクセサリーパーツが4個（2種×2）付属しています
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
・ 車体下部に存在する動力伝達装置、サスペンション部は別パーツ
・ 前方4輪の操行機能が別パーツで再現されています
●タイヤはホイール部とゴムの部分とが別パーツとなっています
・ ゴムの部分はラバー製で、複雑な形状のトレッドパターンを再現
●車体内部が再現されています
・ 迫撃砲、無線機、砲弾ラック、操縦席、計器パネル、中央部のシート、車内内壁に取り付けられている各種機材などが細分化されたパーツ構成により、細かく表現されています
●前照灯、尾灯のガラス部、操縦手用のシールドを表現するクリアーパーツが付属しています
●エンジングリル部のメッシュ、ワイヤーカッター、ジェリカンラックなどを再現するエッチングパーツが付属
●マーキングは、アメリカ陸軍仕様となる1種類の塗装例が説明書に記載されており、部隊表記、車両表記、各部の注意表示などを再現したデカールが付属しています
●2012年 一部新金型
