T-5 ティラン (T55) イスラエル軍戦車
「T-5 ティラン (T55) イスラエル軍戦車 (プラモデル) (SKIF 1/35 AFVモデル No.235 )」です
●「T-5 ティラン (T55) イスラエル軍戦車」です
●1960年代から1970年代におけるイスラエル軍の戦車「ティラン5」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●「T-55」をイスラエル軍仕様とした「ティラン5」を再現、オリジナルの100mm砲を搭載したタイプが表現されています【 「ティラン5」について 】
●1967年、軍事的緊張から「第3次中東戦争」が勃発、イスラエル軍は周囲のアラブ陣営へ奇襲攻撃を行い、電撃的な勝利を収めました
●この戦争によりイスラエル軍はアラブ陣営の兵器を多数捕獲、その中には「T-54/55」戦車が数百両含まれていました
●当時、イスラエル軍は「センチュリオン」や「M48」などの戦車を保有していましたが、アラブ陣営と比べて十分とは言い難く、同軍の奇襲攻撃という戦争理由により西側諸国の態度が硬化、武器を輸入することが困難となります
●そこで、捕獲した「T-54/55」を整備して自軍の戦車として使用することを決定、「T-54」は「ティラン1」、「T-55」は「ティラン2」と名付けられました
●ただし、そのままの「T-54/55」はイスラエル軍の用兵思想に合ったものとはいえず、イスラエル軍独自の改修が行われることとなり、「ティラン2」は改修されて「ティラン5」となりました
●この「ティラン5」は、同軸機銃及び砲塔上部の機銃を「M1919A4 機関銃」へと変更、防盾上部には「M2重機関銃」が追加されます
●また、砲塔や車体にはジェリカンラックや雑具箱が増設も行われました
●主砲は、砲弾供給の関係で「105mm戦車砲 L-7」へと換装されましたが、従来の「100mm砲」を装備したままの車輌も多く存在していました
●「ティラン5」は、1973年の「第4次中東戦争」においてイスラエル軍の戦車戦力の一端として活躍、戦争後は主に予備役兵用の戦車として運用され続けました
●しかし、1977年に国産戦車「メルカバ」が生産されると、徐々に退役が始まり、「T-54/55」を使用している国々へと輸出されています【 「T-5 ティラン (T55) イスラエル軍戦車」のキット内容について 】
●このイスラエル軍の戦車「ティラン5」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●SKIF社製「T-55 主力戦車 初期型」をベースとし、「ティラン5」を再現するために機銃、雑具箱、フェンダー前端部などを新規に追加し、車体内部パーツを除いた内容となっています
●「ティラン5」は、砲塔、車体上部、車体下部の3ブロックで構成されています
●砲身は左右2分割式です
●砲塔部は上下分割式となっています
・ 上部のキューポラは別パーツにて再現
・ 車長ハッチ、装填手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 防盾カバーを再現したレジン製パーツが付属しています
・ 照準器口のカバーを再現するパーツが付属
・ 後部のジェリカンラックはエッチングパーツで再現
・ 予備履帯、予備履帯ラックなどがパーツ化されています
●車体上部は、フェンダー部も含めて一体成型されています
・ エンジングリル部は別パーツです
・ 操縦手ハッチは別パーツとなっており、開閉状態が選択できます
・ フェンダー支持架、ライトガードは、エッチングパーツで再現
・ エンジングリルのメッシュ、排気管の先端部を再現するエッチングパーツが付属
・ 「ティラン5」用のフェンダー前端部が付属しています
●車体下部は、各パネルを貼り合せる箱組み方式となっています
・ 車体前面にはドーザーブレードのアタッチメントがモールドされています
・ サスペンションアームは別パーツとなっています
・ 各転輪、起動輪及び誘導輪は、左右パーツとハブキャップの3分割式で、ハブキャップのみをサスペンションアームに接着することで、転輪部を可動とすることができます
・ 履帯は、ラバー製のベルト式履帯が付属しています
●エンジングリルのメッシュ、ライトガード、ジェリカンラック、フェンダー支持架、ハブキャップなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●マーキングは、イスラエル軍の1種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第4次中東戦争時 (1973年)
●塗装例に基づく、部隊表示、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●2012年 一部新金型
-------------------------------------------【 「T-5 ティラン (T55) イスラエル軍戦車」のワンポイント 】
●キットは、イスラエル軍仕様となるパーツを付加するだけではなく、既存の「T-55」のパーツを加工する必要があり、中級以上のキット製作技量が求められますので注意してください