スペースシャトル アトランティス
「スペースシャトル アトランティス (プラモデル) (タミヤ 1/100 スペースシャトル No.60402 )」です
●「スペースシャトル・アトランティス」を1/100スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●アメリカ航空宇宙局「NASA」の宇宙船「スペースシャトル」を再現したキットで、その中核となる「オービター」(軌道船)が表現されています
●人類の宇宙開発に重要な足跡を残した「スペースシャトル」を再現、人類初の再利用可能な宇宙船として翼を持ち、大気圏突入用の耐熱タイルを機体下部に貼り付けた特徴的な姿が表現された内容となっています
●キットは、タミヤ社製「スペースシャトル オービター」をベースとし、最終ミッション時を再現するための貨物室内の機材、センサー付き検査用延長ブームなどを追加したバリエーションキットとなります【 「スペースシャトル」について 】
●冷戦時代、世界初の人工衛星、そして人類初の宇宙飛行を成功させたソ連に対して、アメリカは人類初の月面探査計画「アポロ計画」を推進、成功に導きました
●その後も、宇宙ステーション「スカイ・ラブ」や、惑星探査計画などの宇宙開発が進められましたが、当時の宇宙船の仕組みは使い捨てであり、小型の宇宙船を宇宙軌道に乗せるために、何段もの大型ロケットを繋ぐという方式が採られていました
●この方式は、莫大な費用を必要とし、宇宙船自体の容量が小さくなることから、再利用が可能な宇宙船を使用する「スペースシャトル計画」が1970年代の初頭から開始されます
●この「スペースシャトル計画」の中心となる宇宙船のデザインは、大気圏を滑空して帰還するために翼を持った飛行機形が採用されました
●また、この宇宙船の機体の最大の難関となったのが、大気圏に突入する際の熱に耐えうる構造とすることで、その対策として直接熱に曝される機体下面にセラミック製の防熱タイルが貼られました
●この宇宙船(「シャトル」もしくは「オービター」と呼ばれる)の機体構造は3つのセクションから構成されており、前部は操縦室及び居住スペース、中央部は貨物室、後部は推進部となっています
●前部セクションは上部が操縦室、下部が居住スペースという2層構造で、発射時、帰還時には全乗員は操縦室において専用の座席に着座します
●中央部の貨物室は、18mもの長さを持ち、25tのペイロードにより大型の人工衛星や惑星探査機などを搭載することができます
●この「スペースシャトル」の打ち上げの際には、大型の外部燃料タンクを装備、この燃料タンクから供給される燃料によりシャトル後部の推進ロケットを噴射、併せて外部燃料タンク側面に追加された補助ロケットブースターも点火され、強力な推進力を得て宇宙へと飛び立ちます
・ 補助ロケットブースターは、切り離しの後にパラシュートによりゆっくりと落下し、極力再利用されました
●ミッション終了後、シャトルは機体下面を地球側に向けて降下し、速度を抑えながら高度を下げ、着陸時にはグライダーのように滑空しながら帰還をしました(推進ロケットは使用しない)
●「スペースシャトル」は、1977年から滑空実験を開始(使用された機体は、1番機である「エンタープライズ」)、そして1981年には初めての宇宙飛行に成功します
●その後、「スペースシャトル」は、大型の人工衛星の運搬や、宇宙実験、国際宇宙ステーションの建設など、その大きな積載容量により重要な宇宙開発に活躍、人類の宇宙進出に大きな貢献を果たしました
●しかし、スペースシャトル「チャレンジャー」、「コロンビア」の事故により14名の人命が失われた結果、徹底した安全対策が行なわれることとなり、飛行終了後は殆ど分解するような方法で整備が実施され、飛行コストは巨額に膨らんでしまいます
・ 生産された「スペースシャトル」は、当初「エンタープライズ」「コロンビア」「チャレンジャー」「ディスカバリー」「アトランティス」の5機でしたが、「チャレンジャー」が失われた結果、「エンデバー」が追加生産され、合わせて6機となります
●「スペースシャトル」は本来、低コストで宇宙を往復する乗り物という目的で開発されたものであり、この巨額な飛行コストは、使い捨ての宇宙船方式よりも高くなってしまう結果となり、NASAは2011年を以って「スペースシャトル」を退役することを決定、同年7月の「アトランティス」による135回目のミッションが最後となりました
●その後、アメリカではメーカーや民間のベンチャー企業による宇宙船開発が行われ、革新的な設計やシステムにより低コストで宇宙を目指す、新たなる宇宙開発の1ページが開かれようとしています
【 「スペースシャトル・アトランティス」のキット内容について 】
●このアメリカの宇宙船「スペースシャトル」の「オービター」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
・ キットの表記は「アトランティス」となっていますが、他の機体とすることも可能です
●キットは、「スペースシャトル」の「オービター」をシャープに再現、ビックスケールによりその迫力在る姿が表現された内容となっています
●また、貨物室に搭載された宇宙実験用の機材も付属、可動式のペイロードハッチにより、貨物室の収まった機材の姿を楽しむことができます
・ 貨物室の機材は、ミッション初期から中期にかけての「宇宙実験室」を中心とした構成と、最終ミッション時の「多目的補給モジュール」を中心とした構成とを選択します
●ランディングギアを降ろした着陸状態と、ギアを収納した飛行状態とが選択可能です
・ 飛行状態の際には、展示スタンドを使用します
●「オービター」は、胴体、左右両主翼、垂直尾翼の4ブロックで構成され、貨物室に搭載される宇宙実験室などの装置が付属しています
●胴体は左右分割式となっており、前部の軌道修正エンジン部は別パーツです
・ 搭乗ハッチは胴体パーツにモールドにて再現
・ 後部のエンジンノズルは上下分割式で、胴体への装着は金属ビスで行います
●コクピット内部は、計器盤、座席などが表現され、計器盤の表面のメーターやディスプレーはデカールで再現します
・ 操縦席に座る宇宙飛行士のフィギュアが2体付属しています
●前部のキャノピーは、窓枠部分も含めてクリアーパーツとなっています
・ クリアーパーツは、若干青色が入った透明素材です
・ 窓枠部分のブラックで塗られた箇所を再現したデカールが付属しています
●貨物室のペイロードハッチは開閉可動式となっています
・ ペイロードハッチの内側の反射板はシルバーのメッキパーツです
●左右の主翼は上下分割式となっており、付け根部分のダボを胴体パーツに差し込んで接着します
●垂直尾翼は左右分割式です
・ 垂直尾翼のラダーも左右分割式で、それぞれが可動、方向舵として片側に向けることや、エアブレーキとして両方を開いた状態とすることができます
●貨物室に収まっている機材は2種類が用意されており、選択して使用します
・ ミッション初期から中期用の「宇宙実験室(スペースラブ)」「実験室への通路」「実験機材台」
・ 最終ミッション時の「多目的補給モジュール ラファエロ」「オービタードッキングシステム」「軽量型曝露機器輸送キャリア」(「軽量型曝露機器輸送キャリア」は、出発時と帰還時とが選択できます)
●貨物室に増設されたセンサー付き検査用延長ブームと、パラボラアンテナを再現したパーツが付属(新金型)
・延長ブームは基部の部分に内蔵させるポリキャップにより可動します
●展示用のスタンドが付属しています
・ スタンドは、少し青色が入ったクリアーパーツとなっています
・ スタンドの展示方法は、水平状態と、機首が下がった状態とを選択できます
●マーキングは、3種類の塗装例が説明書に記載されています
・ ミッション初期(1979年~1983年) 「エンタープライズ」「コロンビア」
・ ミッション中期(1983年~1998年) 「チャレンジャー」「ディスカバリー」「アトランティス」「エンデバー」
・ ミッション後期(1998年~2011年) 「アトランティス」「ディスカバリー」「エンデバー」
●説明書の塗装例に基づく、星条旗マーク、NASAマーク、United Statesの文字、機体名などを再現したデカールが付属しています
・ 機首部分の耐熱タイルによるブラックの塗装を再現するデカールも付属
・ 機体名は、「エンタープライズ」「コロンビア」「チャレンジャー」「ディスカバリー」「アトランティス」「エンデバー」の6機全てがセットされています
●2012年 一部新金型