ロシア KV-1 重戦車 増加装甲型 (エクラナミ) 1941年
「ロシア KV-1 重戦車 増加装甲型 (エクラナミ) 1941年 (プラモデル) (ホビーボス 1/48 ファイティングビークル シリーズ No.84811 )」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の重戦車「KV-1E (エクラナミ)」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●重装甲を誇った「KV-1」をベースに、更に装甲を追加した「KV-1E」を再現、大型のボルトにより固定された追加装甲による迫力在る姿が表現されています
●ホビーボス社製「ロシア KV-1 重戦車 溶接砲塔 (初期型) 1941年」をベースとし、「KV-1E」を再現するための追加装甲のパーツなどを新規に追加したバリエーションキットとなります【 「KV-1E(エクラナミ)」について】
●1939年、ソ連軍は多砲塔戦車「T-35」の後継車両として「KV-1」を開発、制式化しました
●「KV-1」は、トランスミッションを後部に搭載、これにより重量配分の関係から前面装甲を厚くすることができ、最大装甲厚75mmと、当時の各国の戦車と比べて破格の防御力を持っていました
●「KV-1」の搭載する主砲は「76.2mm戦車砲」で、当時の各国の主な戦車が「37mm砲」クラスを採用していた時期にあって、強力な攻撃力を持っており、その防御力と併せて突出した戦車の性能を誇ります
●この「KV-1」は、独ソ戦が開始されると無敵に近い活躍をしますが、開戦当時の補給の混乱による砲弾の供給不足や、ソ連軍内での戦車運用の稚拙さ、そして諸兵連合によるドイツ軍の優れた作戦、戦術により、大局を覆すには至りませんでした
●また、同車は大重量により、トランスミッションへの負担が大きく、戦線への移動の際に故障により脱落する車輌が続出、戦闘による喪失よりも故障により放棄される車輌数が上回ってしまいました
●一方、独ソ戦が開始される前、ソ連軍内の一部の高官から、より強力な戦車を求める意見が上り、その意見を反映して「KV-1」の「1940年型」に追加装甲を施した車両「KV-1E」が作られることとなりました
・ 「KV-1」は、主砲の火力や防御力の向上するための改良が行なわれ、その生産年から「1939年型」「1940年型」「1941年型」「1942年型」とタイプが区分されています
・ この「KV-1E」の「E」は、増加装甲を意味するエクラエミの頭文字で、ドイツ軍では「KV-1B」と呼ばれました
●この車両は、35mm厚の装甲板を主にボルト止めする方式で装着され、これにより最大装甲厚は110mmとなり、当時ではまさに「怪物」的な存在になりました
●しかし、この防御力は機械的故障に悩まされていたトランスミッション系への負担を更に増やすこととなり、機動力は悪化、「戦場に出れば」無敵であった同車も、前線の将兵からは不満の種となってしまいます
●その後、「KV-1」シリーズは軽量化を図った「KV-1S」へと移行、これにより機械的信頼感と機動力が向上しましたが、「KV-1」の美点であった重装甲は失われ、その存在意義は揺らいでしまいます【 「ロシア KV-1 重戦車 増加装甲型 (エクラナミ) 1941年」のキット内容について 】
●このソ連軍の重戦車「KV-1E」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●「KV-1E」をシャープに再現、追加装甲の大型のボルトや各部の溶接跡など、同車の特徴をしっかりと捉えた内容となっています
●「KV-1E」は、砲塔、車体、左右フェンダーの4ブロックで構成されています
●砲身は一体成型で、砲口部分が開口処理されています
・ 防盾は2パーツで構成、上下方向に可動します
●砲塔は左右分割式で、これに前面パネル、後面パネル、天板を取り付ける構成です
・ 側面の追加装甲は各ブロックごとにパーツ化されています
・ 砲塔上部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ ペリスコープ、後部機銃などがパーツ化
・ 砲塔は左右旋回が可能です
●車体は、側面パネルが一体成型された車体下部パーツに、車体上部パネルを取り付ける構成となっています
●車体下部は、車体後部も含めてバスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは別パーツです
・ 車体前面、側面の追加装甲は各ブロックごとにパーツ化
・ 前後の牽引フックは別パーツです
●履帯は、プラパーツによる一部連結式履帯が付属しています
・ 上下の直線部は繋がった状態、前後の曲線部は1枚ずつが分割されたパーツとなります
・ 上下転輪による弛みが表現されています
・ 履帯を製作するための治具が付属しています
●車体上部パネルは、前後に分割されています
・ エンジンの点検ハッチ、エンジングリル部は別パーツです
・ 車体前部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 車体前部の視察ハッチ、ホーン、前照灯、アンテナ基部がパーツ化されています
・ 前方機銃は、マウント部も含めて3パーツで構成
・ 排気管は別パーツで、先端部が開口処理されています
●フェンダーは左右各1パーツで構成されています
・ フェンダー支持架はエッチングパーツにて再現
・ フェンダー上部に装備されるノコギリは別パーツです
・ 後部の雑具箱が3個付属しています
●牽引ワイヤーは、先端のアイの部分がプラパーツ、ワイヤー本体は付属の金属ワイヤーを使用します
●フェンダー支持架を再現するエッチングパーツが付属しています
●マーキングは、2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ ソ連陸軍所属 (東部戦線 / 1941年9月)
・ フィンランド陸軍捕獲車輌 第2戦車大隊 重戦車中隊 (東部戦線 / 1942年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、スローガンなどを再現したデカールが付属しています
●2012年 一部新金型