ロシア KV-1 重戦車 鋳造砲塔 (装甲強化型) 1942年
「ロシア KV-1 重戦車 鋳造砲塔 (装甲強化型) 1942年 (プラモデル) (ホビーボス 1/48 ファイティングビークル シリーズ No.84814 )」です
●第2次世界大戦時におけるソ連軍の重戦車「KV-1」を1/48スケールで再現したプラスチックモデル組立キット、「1942年型」の「鋳造砲塔型」が表現されています
●分厚い装甲により驚異の防御力を誇った「KV-1 1942年型」を再現、その迫力在るフォルムが表現されています
●ホビーボス社製「ロシア KV-1重戦車 鋳造砲塔 (初期型) 1942年」をベースとし、「KV-1 1942年型」を再現するための砲塔、車体後部パーツなどを新規に追加したバリエーションキットとなります
・「ロシア KV-1重戦車 鋳造砲塔 (初期型) 1942年」のキットタイトル表記は「1942年型」となっていますが、おそらく「1941年型」の「鋳造砲塔型」となるものと思われます
【 「KV-1 1942年型」について】
●1939年、ソ連軍は多砲塔戦車「T-35」の後継車両として「KV-1」を開発、制式化しました
●「KV-1」は、トランスミッションを後部に搭載、これにより重量配分の関係から前面装甲を厚くすることができ、最大装甲厚75mmと、当時の各国の戦車と比べて破格の防御力を持っていました
●「KV-1」の搭載する主砲は「76.2mm 戦車砲」で、当時の各国の主な戦車が「37mm砲」クラスを採用していた時期にあって、強力な攻撃力を持っており、その防御力と併せて突出した戦車の性能を誇ります
●この「KV-1」は、独ソ戦が開始されると無敵に近い活躍をしますが、開戦当時の補給の混乱による砲弾の供給不足や、ソ連軍内での戦車運用の稚拙さ、そして諸兵連合によるドイツ軍の優れた作戦、戦術により、大局を覆すには至りませんでした
●また、同車は大重量により、トランスミッションへの負担が大きく、戦線への移動の際に故障により脱落する車輌が続出、戦闘による喪失よりも故障により放棄される車輌数が上回ってしまいました
●時が経つにつれ、戦訓により「KV-1」は更に強力化が進み、「1940年型」では39口径の「76.2mm砲」、「1941年型」では41.5口径の「76.2mm砲」へと変更、防御力も装甲板の厚みが徐々に増やされています
●重量型の「KV-1」の最終タイプとなる「1942年型」では、その装甲厚は最大120mmとなっており、ドイツ軍の「88mm高射砲」でも撃破することが困難となりました
・「1941年型」と「1942年型」の形状の違いはほとんど無く、砲塔の天板部分の接合部の違いと、車体後部の形状が「1941年型」では丸くなっているのに対して、「1942年型」では角張ったものとなっています
●その後、「KV-1」シリーズは軽量化を図った「KV-1S」へと移行、これにより機械的信頼感と機動力が向上しましたが、「KV-1」の美点である重装甲が失われた結果、その存在意義は揺らいでしまい、重戦車「JS」シリーズの開発へと繋がるのです【 「ロシア KV-1 重戦車 鋳造砲塔 (装甲強化型) 1942年」のキット内容について 】
●このソ連軍の重戦車「KV-1 1942年型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、「KV-1 1942年型」をシャープに再現、特徴的な鋳造式の砲塔、各部に彫刻された溶接跡、そして「1942年型」としての車体後部が角張った形状など、同車のフォルムと特徴とをスケールに沿って表現した内容となっています
●「KV-1 1942年型」は、砲塔、車体、左右フェンダーの4ブロックで構成されています
●砲身は一体成型で、砲口部分が開口処理されています
・ 防盾は1パーツで構成、上下方向に可動します
●砲塔は左右分割式で、天板部分は別パーツとなっています
・ 砲塔上部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ ペリスコープ、後部機銃などがパーツ化
・ 左前方のペリスコープは2種類が用意され、選択して使用します
・ 砲塔は左右旋回が可能です
●車体は、側面パネルが一体成型された車体下部パーツに、車体上部パネルを取り付ける構成となっています
●車体下部は、車体後部も含めてバスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは別パーツです
・ 前後の牽引フックは別パーツです
●履帯は、プラパーツによる一部連結式履帯が付属しています
・ 上下の直線部は繋がった状態、前後の曲線部は1枚ずつが分割されたパーツとなります
・ 上下転輪による弛みが表現されています
・ 履帯を製作するための治具が付属しています
●車体上部パネルは、前後に分割されています
・ エンジンの点検ハッチ、エンジングリル部は別パーツです
・ 車体前部ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 車体前部の視察ハッチ、ホーン、前照灯、アンテナ基部がパーツ化されています
・ 前方機銃は、マウント部も含めて3パーツで構成
・ 排気管は別パーツで、先端部が開口処理されています
●フェンダーは左右各1パーツで構成されています
・ フェンダー支持架はエッチングパーツにて再現
・ フェンダー上部に装備される予備履帯、工具箱は別パーツです
●牽引ワイヤーは、先端のアイの部分がプラパーツ、ワイヤー本体は付属の金属ワイヤーを使用します
●フェンダー支持架を再現するエッチングパーツが付属しています
●マーキングは、ソ連軍の2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ モスクワ第1親衛機械化師団第12親衛戦車連隊 (東部戦線 / 1942年2月)
・ 所属不明 (東部戦線 / 1942年)
●説明書の塗装例に基づく、車体番号、スローガンなどを再現したデカールが付属しています
●2012年 一部新金型