ドイツ重戦車 キングタイガー 最後期型
「ドイツ重戦車 キングタイガー 最後期型 (プラモデル) (アカデミー 1/35 Armors No.13229 )」です
●「ドイツ重戦車 キングタイガー 最後期型」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の重戦車「キングタイガー」の「最後期型」を1/35スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●第2次世界大戦の末期において、雪崩のように押し寄せる連合軍に対して孤軍奮闘した「キングタイガー」の「最後期型」を再現
・ 簡素化された車体に輸送用の幅の狭い履帯を装備した姿が表現されています【 「キングタイガー 最後期型」について 】
●重戦車「キングタイガー」は、「タイガー 1」の後継車両として開発が進められましたが、その基本デザインは「タイガー 1」ではなく、避弾経始が考慮された「パンター戦車」をベースにしていました
●「キングタイガー」は1944年1月から生産が開始され、最初の50両は曲面のデザインを採りいれた「ポルシェ砲塔」を搭載、1944年6月からはその欠点を改良した直線的デザインの「ヘンシェル砲塔」を搭載したタイプが生産されます
●主砲には長砲身「71口径 88mm戦車砲 KwK43」を搭載、最大装甲は180mm厚を誇り、その攻撃力と防御力は連合軍戦車の比ではなく、第2次世界大戦で登場した最強の重戦車として絶大な威力を発揮しました
●「キングタイガー」が前線へと配備されてから、ドイツ戦車の常として、戦訓や生産上の効率化から生産の途中で細かな仕様変更が行われることになります
●1944年10月頃からは、ジャッキ及びジャッキ台が撤去、1945年3月頃からは起動輪の歯の数が従来の9枚歯タイプから18枚歯タイプへと変更、その18枚歯の起動輪に合わせて新型履帯「Kgs73/800/152」も採用されます
●また、前部のフェンダーも変更されており、従来では補強用のリムが裏側に付いていましたが、表側へと替わっています
●この1945年3月以降の特徴を持つ車両は「最後期型」と呼ばれ、主にドイツ本国での防衛戦の投入、ただし、同車の標準履帯となる「Kgs73/800/152」の装着例は殆ど見ることができず、その多くが幅の狭い輸送用履帯を装着しているのが特徴となっています
・ これは「Kgs73/800/152」の供給不足により、18枚歯の起動輪には従来の戦闘用履帯を装着することができず、やむなく輸送用履帯を装着したものと思われます
・ また、現在発表されている「最後期型」の実車写真では、生産工場から直接戦闘に参加したものが多く、生産された車両は輸送用履帯を装着してそのまま貨車に載せられて部隊へと送られる関係から、元々工場には戦闘用履帯が置いていなかったものとも考えられます
●上記の特徴を持った車体が、一応「最後期型」と呼ばれますが、その後も仕様変更が行われており、車長キューポラの機銃用リングの廃止、砲塔側面の予備履帯ラックが「Kgs73/800/152」専用の3段タイプへと変化しています
●「キングタイガー 最後期型」が登場した1945年3月頃にはドイツ軍は東西の戦線で極めて厳しい戦況を向かえており、ドイツの首都ベルリンの前面にソ連軍が迫っている時期でした
●ドイツ軍の戦車部隊は、それまでの戦闘によって著しい消耗を出しており、戦車不足により戦車部隊の人員が受領のためにカッセルにある「ヘンシェル」社の工場に派遣され、同車は生産が完了するとその場で部隊配備が行われました
●ただし、連合軍の爆撃による鉄道輸送網の破壊により原隊に戻ることは極めて難しく、カッセルに連合軍が迫ったために同地周辺において防御戦闘に投入されています
●また、困難な状況下にありながら、工場では同車の生産が継続され、それは連合軍に工場が占領されるまで続けられました【 「ドイツ重戦車 キングタイガー 最後期型」について 】
●このドイツ軍の重戦車「キングタイガー」の「最後期型」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●アカデミー社の1/35スケールシリーズのフォーマットに則り「キングタイガー 最後期型」を再現、細分化されたパーツ構成によりそのディテールを表現した内容となっています
●「キングタイガー 最後期型」は「砲塔」「車体上部」「車体下部」「後部パネル」の4ブロックで構成されています
【 砲 塔 】
●砲塔は、各部の装甲や構造を重視して再現、砲塔上やキューポラ部分の細かな構造物も表現されています
・ 「最後期型」の特徴である照準口の雨樋、エスケープハッチ上部の角の形状、車長キューポラのボルト止め構造が再現
●「71口径 88mm戦車砲 KwK43」の砲身は、前後方向に分割されており、基部の部分は左右分割式となっています
・ マズルブレーキは、前後方向に3分割され、内部の構造も再現
・ 砲尾部分も再現されており、閉鎖器、防危板、照準器、同軸機銃などがパーツ化
・ 防盾は前後方向に3分割式で、中央に段差があるタイプが再現されています
・ 砲身は、完成後も上下可動式とすることができます
●砲塔は上下分割式で、前面パネルは別パーツです
・ 前面パネルは前後分割式によりその厚みが表現されています
・ 照準口部分の雨樋は前面パネル部にモールドで再現
・ 装填手ハッチは別パーツで開閉状態が選択できます
・ 砲塔上部のベンチレーターは、通常の状態と防水カバー付きの状態を選択することができます
・ 後部エスケープハッチは、上部の角が削られた「最後期型」のタイプを再現、内側のディテールも再現され、開閉状態が選択可能です
●車長キューポラは上下分割式で、ペリスコープは個別にパーツ化されています
・ 車長ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ 対空機銃及び機銃架が付属、機銃の対空照門はエッチングパーツにて再現
・ 車長キューポラに装備される砲隊鏡のパーツが付属
【 車体上部 】
●車体上部は、基本躯体は一体成型を用いながら、天板部のディテールはパーツ分割によって細かく表現されています
・ 「最後期型」の特徴である、前部フェンダーの表側のリムが再現
●車体上部は、前部フェンダーも含めて一体成型されています
・ 車体前部のトランスミッション点検パネルは別パーツにて再現、車体上部には点検パネル受けが再現されています
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは別パーツで、開閉状態が選択できます
・ ボュシュライトは装着の有無が選択可能です
・ 車体天板部の大小の各種フックがパーツ化
・ 車体後部のエンジン点検ハッチは別パーツで、「最後期型」仕様として増設されたハッチストッパーが再現されています
・ エンジングリル部のメッシュ、手榴弾除けのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
・ サイドフェンダーは各1パーツで構成
●車体前部の前方機銃のマウント部は前後方向に4分割にて再現
・ 前方機銃は、機関部、照準器も含めて7パーツで構成されています
●車載工具類は、固定具も含めて一体成型されています
・ 牽引ワイヤー及びクリーニングロッドは固定具む含めて一体成型です
【 車体下部 】
●車体下部は、トーションバーの構造が再現されており、各転輪は細分化されたパーツ構成となっています
●車体下部は、各パネルを貼り合せる箱組み方式となっています
・ サスペンションアームは車体に延びるトーションバー部分も再現され、トーションバーの先端を車体に接着する方式となっています
・ 各転輪は、左右方向に3分割され、ハブキャップ部分は別パーツとなります
・ 起動輪は18枚歯タイプを再現、左右分割式です
【 後部パネル 】
●後部パネルは一体成型となっており、後部フェンダーは別パーツです
・ 排気管は基部を除いて一体成型で、先端部分は開口処理されています
・ 排気管の装甲カバーは一体成型で、吊り下げフックがパーツ化
【 履 帯 】
●履帯は、一部連結式履帯が付属しています
・ 上下の直線部分は繋がった状態のパーツ、前後の曲線部は1枚ずつが分割されたパーツとなります
・ 履帯は、幅の狭い「キングタイガー」の輸送用履帯を再現、センターガイド付きの履帯とセンターガイドのない履帯との2枚1組のタイプ(センターガイドのない履帯は、内側に連結リンクが付きます)が表現されています
【 フィギュア 】
●戦車兵1体と、歩兵1体の合計2体のフィギュアが付属しています
●戦車兵のフィギュアは車長キューポラから上半身を出した姿、歩兵のフィギュアは車体上に立って砲塔に手を置いているポーズです
●戦車兵のフィギュアの服装は、Uボートジャケットを着用して将校帽を被った状態、歩兵のフィギュアの服装は「M43野戦服」もしくは「M44迷彩服」を着用、短靴のレギンスを履き、迷彩ヘルメットを被った状態となっています
・ 歩兵のフィギュアは、「MP43突撃銃」を持ち、それに付随するマガジンポーチ、各種装備類を装着しています
●フィギュアは、頭部、胴体、両腕、両足のパーツ構成です
●エンジングリル部のメッシュ、対空機銃の照門などを再現したエッチングパーツが付属しています
【 塗装とマーキング 】
●「キングタイガー 最後期型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 国防軍第511重戦車大隊 (ドイツ・カッセル / 1945年3月)
・ 国防軍第511重戦車大隊 (ドイツ / 1945年3月)
●ダークグリーンとダークイエローの2色迷彩の際に描かれる変型の円形パターン(ダークグリーン色)を再現したデカールが付属
●国籍マークと車体番号を再現したデカール、そして国防軍と武装親衛隊(ピーパターン)の迷彩服のパターンを再現したデカールが付属しています
・ デカールのプリントはカルトグラフ社製
●2013年 完全新金型