海上自衛隊 護衛艦 DD-107 いかづち
「海上自衛隊 護衛艦 DD-107 いかづち (プラモデル) (ピットロード 1/350 スカイウェーブ JB シリーズ No.JB015 )」です
●海上自衛隊の汎用護衛艦「むらさめ型」の7番艦「DD-107 いかづち」を1/350スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●護衛艦隊の中軸となる汎用護衛艦として、バランスのとれた装備を備えた護衛艦「DD-107 いかづち」を再現、ステルス性を考慮した面構成の上部構造物と、船体中央にVLSを露出して装備した、尖鋭的なシルエットを再現した内容となっています
●2012年から実施された新たなヘリ甲板着艦標識を再現したデカールをセットしています
【 「海上自衛隊 護衛艦 DD-107 いかづち エッチング付」のキット内容について 】
●汎用護衛艦「むらさめ型」の7番艦「DD-107 いかづち」を再現したプラスチックモデル組立キットです
●海上自衛隊の艦艇を積極的にモデル化してきたピットロード社のリサーチ力と、実艦への深い造詣により汎用護衛艦「DD-107 いかづち」を再現、ビックスケールならではの解像度を活かし「むらさめ型護衛艦」の構造とディテールとを細かく再現した内容となっています
●喫水線以下の部分も再現したフルハルモデルです
●「DD-107 いかづち」は、「船体」「上甲板」「艦橋などの上部構造物」「主砲などの艤装類」の各ブロックごとに分割した構成となっています
●各ブロックをそれぞれ個別に組み立て、前部上甲板、構造物と艤装類を船体ブロックへと取り付けて完成させます
●船体部は、一体成型のパーツで再現
・ 船体は舷窓のないフラットな状態の舷側を再現しています
・ 船体の鋼板の継ぎ目を繊細な凸ラインのモールドで再現
・ 船底は、ビルジキールとデッドウッドを一体成型化したパーツで再現、「バウソナー」「スタビライザー」「推進軸」「スクリュー」「舵」は別パーツ化して再現しています
●上甲板は全通状に一体成型となったパーツで再現
・ 上甲板には、「主砲台座」などの基本構造の他、「アンカーチェーン」「ボラード」、ヘリ甲板の「軌条」「繋止環」などのディテールをモールドで再現しています
・ 甲板の「歩行帯」部分はフラットな状態で成型、「歩行帯」はデカールで再現します
「DD-107 いかづち」の艦上の構造物は下記のようなパーツで構成しています
●前部構造物
・ 前部構造物は各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「艦橋窓枠」は窓の部分をヌケた状態で開口し立体感を演出しています
・ 各パネルには「梯子」「防水扉」「救命浮標」「手摺り兼足掛け」などのディテールをモールドで再現しています
・ 前部構造物に装備する、「CIWS ファランクス」(×1)、「Mk.137 Mod2 (チャフ、フレア発射機)」(×4)、「NORA 1C スーパーバード通信衛星アンテナ」(×2)、「81式射撃指揮装置」(×1)などを別パーツ化
●メインマスト
・ メインマストは、トラス状になった各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 各フラットは別パーツ化して再現
・ メインマストに装備する、「URN-25 TACAN」(×1)、「OPS-24B 対空レーダー」(×1)、「OPS-20B 航海レーダー」(×1)、「ORQ-1 ヘリデータリンク」(×1)、「NORQ-2B ESM」(×2)などを別パーツ化して再現
●中央構造物
・ 「中央構造物」は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「第1煙突」のトップは別パーツで、各管は1本ずつ左右に分割したパーツで再現しています
・ 各パネルには、「防水扉」「梯子」「手摺り兼足掛け」などをモールドで再現
・ 各グリルは付属のエッチングパーツで再現します
・ 煙突に装備する「ホイップアンテナ」(×3)を別パーツ化して再現
・ 中央構造物に装備する、「90式 SSM-1B 4連装発射機」(×2)、「探照灯」(×1)、「複合作業艇」(×1)などを別パーツ化しています
●後部構造物
・ 「後部構造物」は、各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
・ 「格納庫内部」を再現、シャッターは別パーツ化しています
・ 各パネルには、「防水扉」「梯子」「手摺り兼足掛け」などをモールドで再現
・ 各グリルは付属のエッチングパーツで再現します
・ 「第2煙突」はトップは別パーツで、各管は1本ずつ左右に分割したパーツで再現しています
・ 煙突に装備する「ホイップアンテナ」(×2)を別パーツ化して再現しています
・ 後部構造物の前部の「VLS」は各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製、ランチャーは1本ずつ個別にパーツ化しており、「むらさめ型」特有の露出した発射装置を再現しています
・ 後部構造物に装備する、「CIWS ファランクス」(×1)、「81式射撃指揮装置」(×1)、「インマルサットNORC-4B 衛星通信アンテナ」(×1)、「NORA 1 スーパーバード通信衛星アンテナ」(×2)、「OE-82C 衛星通信アンテナ」(×2)、「水平燈」(×2)などを別パーツ化しています
●主砲塔部 「オットー・メララ 54口径 76.2mm単装砲」 ×1
・ 砲塔は、上下に分割したパーツで再現
・ 砲身は基部のディテールが異なる2種のパーツをセット、選択して使用することができます
●垂直発射機 「16セル Mk.41 VLS」 ×1、「16セル Mk.48 VLS」 ×1
・ 艦首部分のVLSは一体成型のパーツで再現、船体中央のVLSは各パネルを箱組み状に貼り合わせて作製します
●対水上ミサイル 「90式 SSM-1B 4連装発射機」 ×2
・ キャニスターは上下に分割したパーツ、支柱は左右に分割したパーツで再現
●近距離防御兵器 「CIWS ファランクス」 ×2
・ 銃身、基部、レーダーの3パーツで再現、3パーツの構成となる架台へと取り付けます
●魚雷発射管 「HOS-302 3連装魚雷発射管」 ×2
・ 魚雷発射管は、上下に分割したパーツで再現、架台は別パーツとなっています
●洋上補給装置 「スライディング・パッドアイ」 ×2
・ 左右のそれぞれ一体成型のパーツで再現
●膨張式ボートコンテナ ×6
・ コンテナは1個ごと個別にパーツ化、2パーツもしくは3パーツで構成する架台へと取り付けます
●艦載艇 「7.9m 内火艇」 ×2
・ 内火艇は、船体と甲板との2パーツで構成、ボートダビットが付属します
●その他の艤装を再現したパーツとして
・ 艦首、艦尾旗竿
・ 主錨、副錨
・ アンカーチェーン(金属製チェーン)
・ 波除け
・ フェアリーダー
・ キャプスタン
・ プロペラガード
・ ラッタル
・ 旗箱
・ 双眼鏡
・ ヘリ発着指揮所
・ 転落防止柵(エッチングパーツ)
などをセットしています
●「DD-107 いかづち」の搭載ヘリコプターとして
・ 「SH-60J」 ×1
が付属しています
・ 「SH-60J」は、左右に分割した胴体、前部レドーム、脚、パイロン、メインローター、テールローターに分割したパーツ構成です
・ メインローターは、展開した状態と折り畳んだ状態の2種をセット、選択して使用することができます
・ 各部ともクリア成型のパーツで再現
●フルハルモデル用のディスプレイスタンドとネームプレートが付属しています
●デカールは「DD-107 いかづち」1隻分が付属
・ 2012年以降に実施された新たな着艦標識を再現しています
・ 艦名、ハルナンバー、ヘリ甲板の表示線、甲板上の歩行帯の白線デカール、「SH-60J」の機体番号、国籍マーク、海上自衛隊のロゴ、日章旗、自衛艦旗などを再現したデカールが付属しています
・ 歩行帯デカールは、先に甲板を塗装し、構造物を接着する前に貼り付ける事により綺麗に再現することができます
・ 事前に周囲のニスをカッターナイフで切除してから「Mr.マークソフター」等のデカール軟着剤を併用するとフィットしやすくなります
【 「海上自衛隊 護衛艦 DD-107 いかづち」のパッケージ内容 】
・ 護衛艦 DD-107 いかづち ×1
・ 哨戒ヘリ SH-60J ×1
・ エッチングシート ×3
・ 金属製チェーン ×1
・ ディスプレイスタンド ×1
・ ネームプレート ×1
・ デカールシート ×2
・ 組立て説明書 ×2
・ カラー塗装図 ×1
【 「護衛艦 むらさめ型」について 】
●護衛艦「むらさめ型」は、護衛艦「はつゆき型」、護衛艦「あさぎり型」に続き建造され、ガスタービン推進装備艦の3番目にあたる汎用護衛艦です
●海上自衛隊の汎用護衛艦としてエポックメイキングな存在となった「はつゆき型」は重装備でありながら船体に余裕がないためトップヘビーの感が否めず、この「はつゆき型」の拡大改良型として建造された「あさぎり型」は、大型化したヘリ格納庫が単純な箱組みの構造物となってしまい、水上艦艇の趨勢と成りつつあった船体のステルス化の点からは取り残される形となりました
●この「はつゆき型」と「あさぎり型」の反省点から「むらさめ型」は基準排水量を拡大し、前2艦と基本的に同様の武装を踏襲しながらステルス化を積極的に採り入れ、大幅に艦容が変化しています
●「むらさめ型」の船体はフラットな面構成を中心に各所に傾斜を設けて電波反射の低減に努めると共に、ミサイル兵装のランチャーにVLS(垂直発射装置)を採用、艦上構造物はシンプルな構成になっています
●「あさぎり型」で2本に分かれていたマストは、第2煙突の直後に装備したサブマストが煙突の排煙の影響を受け、対空ミサイルの射撃統制装置に悪影響があったため、「むらさめ型」では1本に変更、多くのレーダーやアンテナを搭載して、煙突の前方に装備する事になりました
●ヨーロッパやアメリカの一部の艦艇が採用している塔型の「ステルス・マスト」の採用は見送られましたが、マスト上に装備するレーダーなどの重量を支える強度的な問題に加え、我が国の変化に富んだ気象事情を考えると無理からぬ事であり、艦容の割りにはステルス性の低下につながっていないとも言われています
●主機のガスタービンエンジンは巡航用がイギリスのロールスロイス社製、高速用がアメリカのジェネラル・エレクトリック社製となっており、それぞれ2基の合計4基を搭載して「COGAG (Combined Gas turbine And Gas turbine)型式」を構成、航続距離性能と加速・速度性能の並存を図っていますが、1隻の艦艇で異なるメーカーのエンジンを混載する例は世界的に見ても極めて稀です
●「はつゆき型」以降の戦術情報処理装置は新型コンピューターの導入によりさらに強化、加えて「むらさめ型」からは汎用護衛艦初の対潜情報処理装置を搭載、その対潜能力はイージス艦であるこんごう型にも匹敵します
●「むらさめ型」は「あさぎり型」とほぼ同様の武装を装備していますが、省力化を進めた事から乗員は「あさぎり型」の220名を大きく下回る165名となり、ベッドは3段から2段へ、部屋は1室12名と細かく分けられ、居住性も大幅に向上しています
●このように、新世代の護衛艦として「ステルス性」「汎用性」「VLS」といった必要条件を満たしたむらさめ型は、1996(平成8)年3月にネームシップの「DD-101 むらさめ」が就役、以後2002(平成14)年の最終艦「DD-109 ありあけ」まで全9隻を建造しました
●「むらさめ型」の就役が始まると、「はつゆき型」と入れ替わるように護衛艦隊へと配備が行われ、護衛艦隊の護衛艦の主力として、イラク人道復興支援活動、ソマリア沖の海賊対策などに派遣、その高い汎用能力により様々な任務に就いているのです
【 「DD-107 いかづち」について 】
●「DD-107 いかづち」は、護衛艦「むらさめ型」の7番艦として2001年に竣工しました
●竣工後、「DD-107 いかづち」は第1護衛隊群第5護衛隊に編入、横須賀に配備が行われています
●2003年2月、「DD-107 いかづち」はテロ対策特別措置法に基づき、タイへの重機の輸送任務に参加
●2005年7月には、テロ対策特別措置法に基づき、補給艦「はまな」と共にインド洋へと派遣、同年12月に帰国しています
●2008年4月、新テロ対策特別措置法に基づき、補給艦「ましゅう」と共にインド洋へと派遣、2008年9月に帰国
●2009年11月には、新テロ対策特別措置法に基づき、再び補給艦「ましゅう」と共にインド洋へと派遣されますが、法の失効により2010年2月に帰国しています
●2012年5月、「DD-107 いかづち」は海賊対策としてソマリア沖へと派遣、同年10月に帰国しました
●2015年3月、海賊対策として再びソマリア沖へと派遣、2015年8月に帰国しています