アメリカ M36 ジャクソン駆逐戦車
「アメリカ M36 ジャクソン駆逐戦車 (プラモデル) (UNI MODEL 1/72 AFVキット No.206 )」です
●第2次世界大戦後期におけるアメリカ軍の「駆逐戦車 M36」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●出現当時、アメリカ軍の戦闘車両の中で最も強力な攻撃力を誇った「M36駆逐戦車」を再現、「M10」譲りの傾斜装甲を持った車体に、「90mm砲」を装備した迫力有るフォルムが表現されています【 「駆逐戦車 M36」について 】
●アメリカは、1941年12月から第2次世界大戦に参戦、大戦の初期には対戦車自走砲として「M3 ハーフトラック」をベースとした「M3 自走砲」を使用していましたが、防御力が弱い上に主砲は半固定式で、より能力の高い全装軌式車両の開発が行われました
●この対戦車自走砲を補うため1942年の中頃に登場したのが「駆逐戦車 M10」で、同車はオープントップ式の砲塔に「3インチ高射砲」を装備、対戦車能力に優れ、各対戦車大隊(駆逐戦車大隊)の主力車両となります
●この「3インチ高射砲」は、口径「76.2mm」の長砲身砲で、ドイツ軍の「3号戦車」「4号戦車」に十分対抗できる貫通能力を持っていました
●しかし、ドイツ軍は重戦車「タイガー 1」や、新鋭中戦車「パンター」などを実戦に投入、そのような重装甲の戦車に対して「3インチ高射砲」は威力不足となってしまいます
●そこで、アメリカ軍はより強力な装甲貫通能力を持つ「90mm高射砲 M2」を車載化することを決定、「M10」の車体に「90mm砲」を装備する新型砲塔を載せた「M36」を1944年の4月に開発、「M10」を改修する方式により生産が進められました
●1944年6月、ノルマンディーに連合軍が上陸、ドイツ軍は強力な機甲戦力を投入し、連合軍側と激戦が繰り広げられます
●同車は、「タイガー」や「パンター」などに対抗できる数少ない連合軍車両として活躍、前線からは「M36」を求める声が大きくなり、アメリカ本国では増産が行われました
●「M36」は、戦争の帰趨が見えてきた1945年に入っても生産が継続的に行われ、その生産数は2300両に上りました
【 「アメリカ M36 ジャクソン駆逐戦車」のキット内容について 】
●このアメリカ軍の「駆逐戦車 M36」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●キットは、ユニモデル社のスタンダードな細かな表現力により「M36」を再現、ライトガードなどの細部にはエッチングパーツが用意されており、中級者以上のユーザーを対象とした内容となっています
●砲塔内部、車体の戦闘室部分も再現、オープントップ車輌の魅力が表現されています
●「M36」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」の3ブロックで構成されています
●「90mm砲」の砲身は、一体成型となっています
・ 砲身は上下可動式です
・ 砲尾部分は6パーツで構成されています
●砲塔は、左右分割式となっており、天板は別パーツです
・ 砲塔内部が再現されており、座席、砲弾ラック、照準器、操作ハンドルなどがパーツ化されています
●車体上部は、一体成型となっており、エンジングリル部は別パーツです
・ 操縦手ハッチ、前方機銃手ハッチは車体にモールドにて再現
・ 前照灯、尾灯がパーツ化
・ 前照灯と尾灯のライトガードは、エッチングパーツが用意されています(治具が付属)
・ 車載工具類は別パーツとなっています
・ 「M36」特有の各パネルに付けられた大型のボルトは別パーツです
●車体下部は、各パネルを貼り合わせる箱組み方式です
・ VVSSサスペンションは左右分割式で、上部のスキッド部分はエッチングパーツとなっています
・ 履帯は、プラパーツによる一部連結式で、上下の直線部は繋がった状態、前後の曲線部は1枚ずつが分割されたパーツとなっています
・ 履帯はラバーシェブロンタイプの「T48」が再現されています
●戦闘室部分の車体内部が再現されています
・ 戦闘室の床部分、前部の座席、トランスミッションがパーツ化
●ライトガード、サスペンションのスキッドなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●「M36駆逐戦車」用のマーキングとして、アメリカ軍仕様となる2種類の塗装例が説明書に記載されています
・ アメリカ第3軍第2機甲騎兵連隊 (ドイツ / 1945年3月)
・ アメリカ第3軍第704駆逐戦車大隊 (フランス / 1944年9月)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、部隊表記、車台番号などを再現したデカールが付属しています
●2012年 一部新金型