海上保安庁巡視船 PL-66 しきね
「海上保安庁巡視船 PL-66 しきね (完成品) (ピットロード 塗装済完成品モデル No.JPM002 )」です
●海上保安庁のはてるま型大型巡視船「PLH-66 しきね」を1/700スケールで再現した塗装済み完成品モデル
●海上保安庁の洋上中継基地として活躍中の「PL-66 しきね」の船体を再現、船体全体を再現したフルハルモデルとなっています
●ピットロード社製「海上保安庁 はてるま型巡視船 PL-66 しきね」のキットをベースとした完成品モデル
・ 海上保安庁巡視船特有の白とグリーンのツートンカラーの塗り分けだけでなく、艦橋窓や艦尾のウォータースクリューなども塗装済み
・ 「JAPAN COAST GUARD」「PL-66」などの標識、飛行甲板上の着艦標識などのマーキングも再現されているだけでなく、搭載ヘリコプターの塗装・マーキングも再現されています
・ また、船首・艦尾の国旗も再現されています【 「海上保安庁巡視船 PL-66 しきね」のパッケージ内容 】
・ はてるま型巡視船 PL-66 しきね ×1
・ ベル 412 中型ヘリコプター ×1
・ ディスプレイスタンド ×1
●「PL-66 しきね」の船体サイズ
・ 全長:127mm【 「海上保安庁 大型巡視船 はてるま型」について 】
●東シナ海にある尖閣列島は1895年より日本の領土として編入されており、その後現在に至るまで実効支配が続けらている我が国固有の領土ですが、中国及び台湾もこの尖閣列島をめぐり1971年から自国の領有権を主張、大きな外交問題として認識されています
●この3国に渡る領有権を巡り、尖閣列島付近の海域において、日本側からすれば、領海侵犯行為が繰り返されたり、漁業行為を侵害されたりする事案が発生しており、これらに対する監視行為を強化する必要が生じてきました
●明治以降、我が国の領土として管轄されてきた尖閣列島海域については、沖縄返還以降、海上保安庁がこの領水域の安全および治安の確保を担保するよう、領海警備任務を継続してきましたが、同海域には巡視船やヘリコプターが寄航できる施設がなく、補給や乗員の休息を行う際には「石垣島」(約170キロ)や「沖縄」(約240キロ)まで戻らねばならず、負担の大きな状況が続いていました
●そこで通常の警備任務のほか、小型巡視船やヘリコプターへ補給を行う母船機能を有する「拠点機能強化型」と呼ばれる大型巡視船の建造が決定されます
・ この「大型巡視船」は、当初3000t級の船舶が予定されていましたが、予算の都合から1000t級船舶に変更、その結果生まれたのが「はてるま型巡視船」です
・ 「はてるま型巡視船」は、海上保安庁においては公式船型を「1,000トン型巡視船(PL)」と呼ばれ、総排水量は1,300t、4基の高速ディーゼルエンジンと4基のウォータージェットを装備、最大船速は27ノット以上、海上保安庁所属の「えりも型巡視船」と同格の船体を持っています
●「はてるま型巡視船」は、「高速高機能大型巡視船」として設計された2,000t級のヘリコプター甲板付大型巡視船「ひだ型」に準じた設計となっており、船体は高速型の「半滑走型」を採用、船首にはブルワークを設け、優れた凌波性を実現しています
・ また、「角型船型」も採り入れられ、船底に装備された「フィンスタビライザー」と共に船体の横揺れを低減、洋上での安定性を確保しています
・ 船体には軽合金を採用し、船橋付近には防弾装備が施され、武装工作船などからの銃撃に対し操舵室を護りながら対応できるように設計されています
●担当する警備任務の性格から「高速高機能大型巡視船」に準じた武装が装備されており、「FCS 光学式射撃指揮装置」と、これにリンクする遠隔操作式の「Mk.44 ブッシュマスター2 30mm 機関砲」を搭載、海上保安庁所属船の中では強力な武装を装備しています
●このほか、小型の抗議船などへの対応も考慮して遠隔操作式の「大型放水銃」と大小2タイプの「複合型搭載艇」4隻を搭載しています
・ 「大型放水銃」は「ひりゅう型消防船」に搭載されている物と同等の性能を持つ本格的なもので、数10m先に毎分2万リットルを噴射する能力を有し、船舶火災のみならず暴徒鎮圧にも有効な機能を発揮します
●また、「はてるま型巡視船」の補給機能は、20m超級の巡視艇「PLクラス」で3隻、20m以下の巡視艇「CLクラス」で4隻にまで同時に対応できます
●船体後部には「ヘリコプター発着甲板」を装備、格納庫は装備されていないため、固有機の装備はありませんが、燃料補給能力を持ち、ヘリコプター用燃料のタンクも装備しています
●「はてるま型巡視船」は2008(平成20)年より2010(平成22)年まで合計9隻が調達され、建造の目的どおり1番船「PL-61 はてるま」から4番船「PL-64 もとぶ(現:しもきた)」までが、南シナ海を管轄とする「第11管区」、九州北部を管轄とする「第7管区」へと集中配備されています
・ 「PL-63 よなくに」および「PL-61 はてるま」は尖閣諸島中国漁船衝突事件にも出動し、その活躍は記憶に新しいものです
●「PL-66 しきね」は三菱重工業下関造船所2009(平成21)年10月7日竣工、現在は第3管区海上保安本部に籍を置き、横浜を定繋港としています
●「はてるま型巡視船」は、耐用寿命が訪れた「しれとこ型巡視船」の代替として運用されてきましたが、9隻をもって建造を終了、今後、より警備任務を重視した「くにがみ型巡視船」にバトンタッチする予定となっていますが、運用が続けられる限り、尖閣諸島を始めとする日本周辺のホットスポットで我が国の領海を守るため活躍を続ける事でしょう