3号戦車 N型 シュルツェン付き (Pz.Kpfw.3 Ausf.N)
「3号戦車 N型 シュルツェン付き (Pz.Kpfw.3 Ausf.N) (プラモデル) (ドラゴン 1/72 ARMOR PRO (アーマープロ) No.7407 )」です
●第2次世界大戦時におけるドイツ軍の「3号戦車」の最終型となる「N型」を1/72スケールで再現したプラスチックモデル組立キット
●ドラゴン社製「3号戦車 N型 ドイツアフリカ軍団」をベースとし、防盾、シュルツェンパーツを新規に追加したバリエーションキットとなります【 「3号戦車N型」について 】
●ドイツ軍は、第1次大戦の休戦条約「ベルサイユ条約」により、戦車の保有を認められなくなりましたが、「ヒットラー」政権による条約破棄の再軍備化により戦車の開発計画が建てられます
●そこで考えられたのが4つの車種で、「1号戦車」は訓練用、「2号戦車」は偵察及び主力戦車の補助、「3号戦車」は主力戦車、「4号戦車」は支援用の戦車と体系的に区別されました
●「3号戦車」は、主力戦車として戦車部隊の骨幹となる車両として開発、生産が進められ、当初は「37mm戦車砲」を装備していましたが、フランス戦での装甲の厚い連合軍側の戦車に対しては無力で、「42口径 50mm戦車砲」に武装が強化されることとなります
●独ソ戦が開始されると、「T-34」や「KV-1」などのソ連軍の新鋭戦車にはこの砲では歯が立たず、ついで「60口径 50mm戦車砲」を搭載したタイプが生産されました
●しかし、長砲身型の50mm戦車砲を持ってしてもそれらのソ連戦車に対しては威力不足が否めず、車格の大きさからこれ以上の砲が搭載できない「3号戦車」は主力戦車の地位を「4号戦車」に譲ることとなります
●ただ、発砲時における砲の後退長の短い「24口径 75mm戦車砲」を搭載することは可能で、この砲を主砲とした「3号戦車N型」が1942年6月から生産されます
●この「24口径 75mm戦車砲」は、「4号戦車」の初期型に搭載されていた歩兵支援用の砲であり、結果的には「3号戦車」と「4号戦車」の役割が逆転したことを意味していました
●ただし、この砲には、「対戦車榴弾」が用意されており、この砲弾の装甲貫徹能力は「60口径 50mm戦車砲」よりも高く、同車は歩兵支援だけではなく、対戦車戦闘にも活躍しました
●「3号戦車N型」は、1943年8月までに700両が生産され、稼動率の高さと、その使い勝手の良さから前線部隊には好評で、生き残った車両は終戦時まで使用されています
【 「3号戦車 N型 シュルツェン付き (Pz.Kpfw.3 Ausf.N)」のキット内容について 】
●この「3号戦車N型」を再現したプラスチックモデル組立てキットです
●ドラゴン社1/72アーマーシリーズの現行フォーマットにより「3号戦車N型」を再現、同社らしくディテール再現を重視しながらもスケールに沿って一体成型が多用されており、パーツ数を抑えた内容となっています
●「3号戦車N型」は、「砲塔」「車体上部」「車体下部」「左右フェンダー」の5ブロックで構成されています
●砲身は一体成型され、スライド式金型により砲口が開口処理されています
・ 同軸機銃がパーツ化
・ 防盾は前後分割式で、前部パーツ内側には追加装甲取り付け架が一体成型されています
・ 砲身は上下可動式です
●砲塔は上下分割式で、これに前面パネルを取り付ける構成となっています
・ 側面のハッチは、砲塔上部パーツにモールドされています
・ 車長キューポラは上下分割式です
・ スモークディスチャージャーを再現するパーツが付属
・ 後部のゲベックカステンは2分割式です
●砲塔のシュルツェンは3分割式で、シュルツェン架は各1パーツで構成されています
●車体上部は、内側となる基本躯体に、各パネルを貼り合わせる方式となっています
・ 前部の追加装甲部分は別パーツです
・ エンジングリルのメッシュを再現するエッチングパーツが付属しています
・ 牽引ワイヤーは、車体上部パーツにモールドにて再現
●車体下部は、バスタブ式に一体成型されています
・ サスペンションアームは、車体にモールドされています
・ ショックアブソーバーは別パーツです
・ 排気管は側面の牽引フックを含めて別パーツとなっています
・ 各転輪類は左右分割式、上部転輪は各1パーツで構成
・ 履帯は、接着及び塗装が可能な素材によるベルト式履帯が付属しています
●フェンダーは、右フェンダー後部を除き、各1パーツで構成されています
・ 車載工具類はフェンダー上にモールドにて再現
・ ノテックライト、ジャッキ、ジャッキ台、尾灯、車間表示灯、工具箱は別パーツです
・ アンテナケースは、アンテナ基部を含めて1パーツで再現されています
●車体のシュルツェンは、一体成型となっています
・ シュルツェン架は各1パーツで構成されています
・ シュルツェン架の横方向の棒がパーツ化されており、シュルツェン架のみの状態とすることもできます
●エンジングリルのメッシュ、追加装甲のカバーなどを再現するエッチングパーツが付属しています
●「3号戦車N型」のマーキングとして、ドイツ軍仕様となる5種類の塗装例が説明書に記載されています
・ 第2戦車師団 (クルスク / 1943年)
・ 第6戦車師団 (クルスク / 1943年)
・ 第18戦車師団 (クルスク / 1943年)
・ ノルウェー戦車旅団 (ノルウェー / 1945年)
・ 第212戦車大隊 (西部戦線 / 1944年)
●説明書の塗装例に基づく、国籍マーク、車体番号、部隊マークなどを再現したデカールが付属しています
●2012年 一部新金型
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【 「3号戦車 N型 シュルツェン付き (Pz.Kpfw.3 Ausf.N)」のワンポイント 】
●キットの車体下部側面には脱出ハッチの取り付け位置がモールドされていますが、「3号戦車N型」では脱出ハッチは廃止されていますので、モールドは削り落とした方が良いでしょう